『デスノート』は、漫画『DEATH NOTE』を原作とした2006年に公開された日本映画。丸の内ピカデリー3他全国松竹系にて公開された。全体的なストーリーは原作の第一部と第二部の結末をベースに脚色したものとなっている。公開は邦画史上として初の前・後編の連続公開として企画され、目標興行収入はそれぞれ50億円、2作合計で100億円と発表された。
L役の松山ケンイチの出世作として知られている。
2008年2月9日にはスピンオフ作品『L change the WorLd』(エル チェンジ ザ ワールド)が公開された。
2016年10月29日には、続編『デスノート Light up the NEW world』が公開された(「#デスノート Light up the NEW world」参照)。
公開時はタイトルは『デスノート』のみであったが、のちのテレビ放送時などは『デスノート 前編』とされる場合もある。
夜神 月(やがみ ライト)はある日、奇妙な黒いノートを拾う。それは死神・リュークが落とした、ノートに名前を書かれた人間が死ぬ「デスノート」だった。犯罪者を裁く法律に限界を感じていた月は、世の中を変えるため、ノートの力で犯罪者を次々と葬り始める。やがて犯罪者を葬る者の存在に気付いた人々は殺し屋(=Killer)の意味から「キラ」と呼び始め、キラを神と崇め崇拝する者まで現れた。
一方、警察組織はキラの行為はあくまでも連続殺人であるとし、その調査・解決のためにある人物を送り込んだ。警察を裏から指揮し、数々の難事件を解決してきた世界的名探偵L(エル)である。
天才同士の戦い、求める世界の違いから起こったこの闘いに勝つのは死神の力を持つキラか、それとも警察を動かすLか。
登場人物については、DEATH NOTEの登場人物を参照。
2008年5月20日と21日の平日2日間、吹き替え版が全米で300を超える劇場で公開され、観客動員数は6万5,000人を記録した。開始時間はそれぞれの州の現地時間19時30分より。主要登場人物はアニメ版と同じ声優が吹き替えを務めた。特に視聴制限は設けられなかったが、R指定と同等の扱いを受けた。カナダは2008年9月15日の一晩だけ公開された。その後、2008年9月16日にDVDが発売された。
デスノートの英語読みは、 〝painting societies〟 である。
月はキラ対策本部に参入することに成功し、月とLの壮絶な頭脳戦が始まった。
一方、別の死神レムのデスノートを手に入れた少女・弥海砂(あまね ミサ)が現れる。海砂は、自らの寿命の半分と引き換えに、顔を見るだけで相手の名前と寿命が見える死神の目を得て、自身を「第2のキラ」と称してキラを否定する者を消し去っていく。
スタッフロールには公開2か月前に亡くなった前編の撮影監督、高瀬比呂志への賛辞が記されている。
2016年10月29日公開。監督は佐藤信介。主演は東出昌大・池松壮亮・ 菅田将暉。
2015年9月13日、テレビドラマ版最終回終了後に『デスノート 2016』というタイトルで製作・公開が発表された。なお同作はテレビドラマ版とはリンクしない。『〜the Last name』から約10年後(『L change the WorLd』を含めると8年ぶりに製作)の世界を描く、実写映画版3作の正当な続編となる。
原作ではルールのみ示されてはいたが、各メディア作品では踏み込んで描かれることのなかった「人間界で同時に存在していいデスノートは6冊まで」という、いわゆる「6冊ルール」が初めて本作品で適用される。ストーリーには原作者・大場によるアイデアも組み込まれ、サイバーテロが世界規模で頻発する超高度情報化社会となった時代に現れた「3人の天才」たちが中心となり、デスノート6冊の熾烈な争奪戦が繰り広げられる。
過去2作に登場した人物・死神も何人か登場(演者は基本的に全員続投している)。当初は「松田」のみ公表されていたが段階的に「弥海砂」や「リューク」の登場が発表(リュークについては10年間の3DCGの技術的進歩がフィードバック、代表例としては演者である中村獅童のフェイシャルキャプチャーによる「演技」データもCGに盛り込まれている)。そして「L」と「夜神月」も本作品に何らかの形で登場することが公開の数週間前に明かされた。
本作品ではデスノートのデザインが大幅に刷新され、表紙は前作と比べより本革に近い素材に変わり柔軟度が増した。また表紙の『DEATH NOTE』という文字はプリントではなく実際に刻印されている。さらに内部のページも罫線が無くなり紙質も変更され、若干黄ばんだ見た目となった。
公開前夜となる2016年10月28日には『金曜ロードSHOW!』で特別編『デスノート 逆襲の天才』が放送された(詳細は#関連作品(Light up the NEW world)を参照)。
「デスノート」を使い、"キラ"として多くの犯罪者を「粛清」した夜神月と、彼の「暴走」を止めるべく自らの命を懸けて立ち向かった世界的探偵"L"(エル)。二人の天才による壮絶な頭脳戦が繰り広げられた「キラ事件」から10年後の、2016年。ロシア、ウォール街、日本の渋谷など、世界各地でデスノートによるものと見られる変死事件が同時多発。さらに、パソコンやスマートフォンなどのあらゆるデジタルデバイスに、"キラ"を名乗る人物から「デスノートを手に入れろ」と呼び掛ける謎のメッセージが配信される。「キラは復活したのか?」かつての恐怖を思い出した人々は大混乱に陥る。
日本のキラ対策本部は「デスノート対策本部」と名を変えて存続しており、「三島創(みしま つくる)」を筆頭とした新メンバーたちがデスノートを発見・確保するために奔走する。
そのころ、“ Lの正当後継者 ”「竜崎(りゅうざき)」はある出来事によりデスノートが地上に6冊存在することを知り、デスノート対策本部と合流、捜査に協力し始める。
そして、ネットワークを通し世界の行く末を眺めている若者・「紫苑優輝(しえん ゆうき)」も、自らが「神」と信奉するキラのために行動を開始した。
今度のデスノート所有者は誰なのか。「死神」は所有者とともにいるのか。6冊のデスノートがすべて一つに集まったとき、何が起きるのか。謎に包まれた混迷の時代、三人の天才たちは知力と死力を尽くし、熾烈なノート争奪戦に身を投じていく。
Huluオリジナルドラマ『デスノート NEW GENERATION』のタイトルで、映画公開に合わせたスピンオフドラマが、2016年9月16日より順次Huluに配信されることが決定した。全3話。主題歌は映画の劇中歌として使用されている安室奈美恵の「Fighter」。
特記なき場合は2部作および『L change the WorLd』に対してのもの。
前編は観客動員数223万人、興行収入28億円を記録し、2週連続で国内映画興行ランキング1位。後編は観客動員数430万人、興行収入52億円を記録し、国内映画興行ランキング4週連続で1位となった。興行収入100億円の当初目標には届かなかったものの前後編合わせ80億円を獲得している。
DVD『DEATH NOTE デスノート complete set』もオリコンDVDチャート2週連続1位となり、売上は22万本を記録した。
後編公開直前の2006年10月27日、日本テレビ系映画番組『金曜ロードショー』20周年特別企画として、金子修介監督が前編をテレビ放送用に編集した“ディレクターズカット特別篇”でテレビ放送され、24.5%の視聴率を記録した。DVD発売前の地上波放映は異例である。海賊版対策として番組放送中常に画面右上に「金曜ロードショー」のロゴが挿入された。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズから提供された主題歌「Dani California」はグラミー賞4冠を果たしている。
- この一覧には映画デスノート二部作、続編、またはスピンオフ作品に登場した重要キャラクターたちを含む。
- セルが灰色の部分はその作品に未出演の俳優である。
発売・販売元はバップ。なお、前編・後編のDVDはレンタル版とセル版で隠し映像がそれぞれ異なる。
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