イッツ・コミュニケーションズ株式会社(英称:its communications Inc.)は、日本のケーブルテレビ放送局およびインターネットサービスプロバイダである。通称はイッツコム、iTSCOM。
概要
東急グループに属し、主に東急電鉄沿線エリアで事業展開している。TOKYUポイント加盟。
コミュニティーチャンネルの1つであるiTSCOM ch Access(イッツコムチャンネル アクセス)では、全国のケーブルテレビ放送局の中でも珍しく、サービスエリア内の視聴者からビデオカメラなどで撮影した映像(動画)を投稿し追加料金なしで放送できる「みんなのビデオアクセス」が存在している。
所在地
- 本社 - 東京都世田谷区用賀4-10-1世田谷ビジネススクエア
- メディアセンター - 神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町541-1
- 溝ノ口事務所 - 神奈川県川崎市高津区久本3-5-7 新溝ノ口ビル
- イッツコムスポット たまプラーザ テラス - 神奈川県横浜市青葉区美しが丘一丁目1-2 たまプラーザ テラス ゲートプラザ 2F
- イッツコムスポット 二子玉川 - 東京都世田谷区玉川二丁目21-1 二子玉川ライズ・ショッピングセンター リバーフロント4F
- イッツコムスポット 武蔵小杉東急スクエア - 神奈川県川崎市中原区小杉町3-472 武蔵小杉東急スクエア1F
サービスエリア
- 東京都
- 大田区(国道1号以西)
- 目黒区
- 世田谷区(世田谷通り以南 それ以北はJ:COM 世田谷の配信対象エリア)
- 渋谷区(神南、宇田川町、代々木公園、明治神宮周辺、千駄ヶ谷五丁目 - 六丁目を除く)
- 町田市(南部)
- 神奈川県
- 川崎市
- 横浜市
- 青葉区(恩田町の一部、奈良一丁目 - 六丁目、奈良町、緑山、寺家町を除く)
- 都筑区
- 緑区(長津田みなみ台の一部、長津田町の一部、三保町の一部、鴨居一丁目の一部、白山一丁目の一部、東本郷町を除く)
- 港北区(鶴見川より北西)
- 旭区若葉台一丁目 - 四丁目
公衆無線LAN
東急線各駅(こどもの国線を除く)やみなとみらい線各駅、東急グループ商業施設に設置されている公衆無線LAN設備の構築・運用・管理を行っている。[1]
また一部エリアではフリーWi-Fiの提供も行っている。
利用できる公衆無線LANサービスはエリアにより異なる。下の表を参照。
東急線の一部駅では上記に加えてフレッツスポットも利用可能。
沿革
- 1970年(昭和45年)7月 - 東京急行電鉄が川崎市北部におけるケーブルテレビ事業の届けを提出。
- 1972年(昭和47年)10月 - 東急江田ビレッジにてケーブルテレビの実験を実施。
- 1983年(昭和58年)3月2日 - 東急有線テレビ株式会社(とうきゅうゆうせんテレビ)設立。
- 1986年(昭和61年)9月 - 株式会社東急ケーブルテレビジョン(とうきゅうケーブルテレビジョン)へ商号変更。
- 1987年(昭和62年)10月2日 - 開局。渋谷区、横浜市緑区を皮切りに、順次川崎市宮前区・世田谷区・目黒区・大田区にて営業を開始。
- 1998年(平成10年) - ケーブルインターネットサービス開始。前後して横浜市港北区・川崎市中原区・川崎市高津区での営業を開始。
- 2001年(平成13年)
- 6月30日 - ソニーと資本提携。
- 8月1日 - 株式会社東急ケーブルテレビジョンからイッツ・コミュニケーションズ株式会社に商号変更。
- 2002年(平成14年)4月1日 - 東京急行電鉄のISP事業(246-net)の営業譲渡を受ける。
- 2003年(平成15年)8月 - 川崎市高津区に本社事務所を移転。
- 2005年(平成17年)5月 - 東京電力が新株主となる。
- 2006年(平成18年)5月 - 横浜コミュニティ放送の経営権取得。
- 2008年(平成20年)7月 - 中原支局(現:中原・港北支局)開局。
- 2009年(平成21年)
- 3月 - 横浜市青葉区に本社移転。
- 9月14日 - 横浜都市みらいとケーブルテレビ事業で業務提携契約を締結。
- 2010年(平成22年)4月1日 - ケーブルネットつづきの森のサービスを継承、横浜都市みらいより伝送路設備を賃借、[2])。
- 2011年(平成23年)2月 - 東京都世田谷区玉川に本社事務所移転。
- 2012年(平成24年)9月 - 東急線で順次開始される携帯電話各社などの公衆無線LANサービスのAPの運用・管理を行っている。
- 2013年(平成25年) - 横浜市旭区の横浜若葉台団地の ケーブルテレビ施設(若葉台CATV)の管理運営を、 財団法人若葉台管理センター(当時)から受託。施設の改修を経て順次イッツコムのサービスに切り替え。
- 2015年(平成27年)4月 - 放送スタジオ・多目的ホール「iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ」開設。
- 2016年(平成28年)11月16日 - 全エリアでのネットワークインフラをHFCからFTTHに全面転換すると発表。2017年4月から2019年3月にかけて実施。
- 2017年(平成29年)11月1日 - ニフティよりデイリーポータルZ・東京カルチャーカルチャーの両事業を譲受。
- 2019年(令和元年)8月 - 東京都世田谷区用賀に本社事務所を移転。
- 2021年(令和3年)4月1日 - デイリーポータルZと東京カルチャーカルチャーを東急メディア・コミュニケーションズに譲渡。
主な放送チャンネル
地上波系列別再送信局
テレビ局
- デジタルTVは日本デジタル配信を使用している。
- 2022年3月開局のBSJapanext・BSよしもと・BS松竹東急は光パススルーのみの配信。
ラジオ局
イッツコム・チャンネルで放送される番組
現在は、デジタル10chを「イッツコム・チャンネル東京」、デジタル11chを「イッツコム・チャンネル神奈川」と分け、それぞれの地域に応じた番組を放送している。ただし、東京都民が「イッツコム・チャンネル神奈川」が物理的に視聴できない(その逆も)という制約はないため、両方視聴可能である。
◎がついている番組は、同じく東急グループのケーブルテレビ品川でも放送されている番組。
東京・神奈川両方で放送
- 地モトTVおかえり!(平日に放送される自社制作の情報番組。「いっつ365」の後継ぎ) - ◎
- かつては「地モトTVおかえり!fromサテスタ」として生放送も行っていたが、現在は事前収録のみである。月曜 - 木曜に放送。
- 東京と神奈川で、内容を分けて放送している。ケーブルテレビ品川では東京版を放送。
- 地モトTVおかえり!Weekly - ◎
- 金曜 - 日曜に当該週の月曜 - 木曜に放送された「地モトTVおかえり!」の内容を総集編として放送。こちらも東京と神奈川で内容を分けて放送し、ケーブルテレビ品川では東京版を放送。
- 東急沿線プレミアムチケット PONiTS(共同購入サイト「PONiTS」で、当日発売開始する商品の紹介) - ◎
- GO!GO!東急線(東急各路線の運転席から見た車窓を流す風景番組) - ◎
- 朝の情報/天気(毎朝、用賀のライブカメラと国土交通省河川事務所からのライブカメラの映像提供による映像と、L字画面で「きょう・あす・あさっての東京/横浜の天気」「イッツコムからのお知らせ」「東急線運行情報」が流される。平日7時台はFM-Salus Rise&ShineがBGMとして流される)
- 暮らしの情報(毎日10分間、各市や区からのお知らせをBGMと共に放送される。また、ダイジェスト版が数回放送される。L字画面で「きょう・あす・あさっての東京/横浜の天気」「イッツコムからのお知らせ」「東急線運行情報」が流される)
- イッツコムセレクト(様々な単発番組を放送)
- イッツコムチャンネル アクセス selection(イッツコムチャンネル アクセスに届いているVTRの中から選りすぐって放送)
- SALUS TV style(東急沿線スタイルマガジンSalusとの連動番組。FM-Salusでも放送される)
- gee up sprout(セント・フォース・スプラウトが出演のバラエティー番組。FMサルースでも放送される)
- SALUS all in one(FMサルースでも放送される)
- #サタオル (イッツコムエリアの情報番組。FMサルースでも放送される)
- 林家たま平の青春スクラム
東京のみ放送
- シティーニュースおおた(大田区からのお知らせ番組。JCN大田でも放送あり)
神奈川のみ放送
- SUKI!SUKI!フロンターレ(当初は小田急ケーブルビジョン(現:J:COM せたまち)制作だったが、現在はイッツコム制作)
- 今日から!ベイスターズ(イッツコムのほか、YOUテレビ・横浜ケーブルビジョンなどとの共同制作)
他ケーブルテレビ局・他社制作番組
- ポリスチャンネル
- ファッションチャンネル
- みうらじゅんの勝手に観光協会
- ナイス素適音楽館(YOUテレビ制作。YOUテレビが横浜市内をエリアとするため、神奈川のみ放送。)
- おためし番組/番組案内(随時放送。イッツコムで放送中のさまざまなチャンネルの中から番組を同時に放送する。例として、TBSチャンネル 出水麻衣のTBSチャンネルガイド・MUSIC ON! TV M-ON! Countdown 100 Super Previewなど)
- ショッピングアワー(ショップジャパン、QVCなどを放送)
- イッツコム・チャンネルでは24:00 - 6:00の6時間については、メンテナンス日を除き「QVCアワー」として6時間連続放送となる。
- サイエンスチャンネル(「THE MAKING」として放送する時間帯あり)
- しながわホットほっと(ケーブルテレビ品川制作、東京のみ放送)
- FC東京VIVA Paradise(J:COM東京制作、東京のみで『SUKI!SUKI!フロンターレ』の代わりとして放送)
脚注
関連項目
- ケーブルテレビ局の一覧
- 電気通信事業者協会
- セット トップ ボックス
- ホームターミナル
- ケーブルテレビ
- 日本CATV技術協会
- 日本ケーブルラボ
- 日本ケーブルテレビ連盟
- 光ハイブリッド協議会
- ティーエルロジコム
- au (携帯電話) - auショップを2店舗運営。
- ケーブルテレビ品川 - 品川区をエリアとし、同じ東急グループのケーブルテレビ局。提供サービスもほぼ同一。
- YOUテレビ - 隣接する横浜市東部・川崎市南部をエリアとするケーブルテレビ局。イッツ・コミュニケーションズの出資先。
- エフエム世田谷 - イッツ・コミュニケーションズが本社を置く世田谷ビジネススクエアに送信所を設置しているコミュニティFM放送局。
- TOQ-BOX - 東急田園都市線を運行している8500系電車8637編成がかつて当社の車内広告統一車両として運行した。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- イッツコム(イッツ・コミュニケーションズ株式会社) (itscom1) - Facebook
- 【公式】イッツコム (@itscom_official) - X(旧Twitter)
- iTSCOM - YouTubeチャンネル
- 法人向けイッツコム・メディアサイト
- 246-net - 閉鎖(2001年4月24日時点のアーカイブ)
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