ジョージア(GEORGIA)は、日本コカ・コーラの缶コーヒー、およびボトルコーヒー、レギュラーコーヒー、缶ココアの各ブランド名。
1975年に発売されてからしばらくは現在の「オリジナル」となる250g缶の単一商品のみであったが、1980年代前半にシリーズ展開が開始され、現在では競合他社を凌駕するシリーズラインナップを誇っており、缶コーヒー市場占有率においてトップブランドとなっている。ブランド人気は2012年以降サントリーフーズのBOSSと同じ位である。
名称の由来はザ コカ・コーラ カンパニーの本拠地がジョージア州アトランタにあることから。ただしアメリカでは販売されていない。かつては同ブランドの烏龍茶・緑茶・紅茶なども存在したが、綾鷹や紅茶花伝などの別のブランドで発売されるようになり、今はコーヒーとココアのみである。
「冬場の赤字体質」を克服することから北九州コカ・コーラボトリング(現:コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス)が音頭をとり開発開始。1975年6月、同社の担当エリアであった福岡県、佐賀県及び長崎県で現在の「オリジナル」にあたる「コーヒードリンク ジョージア250g缶」を発売。北九州の発売を皮切りに初年度は11ボトラーで発売。その後残りのボトラーも順次ジョージアの発売に踏み切り、1982年に最後まで一般市場での発売を見送っていた近畿コカ・コーラボトリング(コカ・コーラボトラーズジャパンの前身企業の一つ。担当エリアは大阪府・京都府・兵庫県)が導入したことで全国ブランド商品となった。
導入が遅れた数社は当初独自に缶コーヒーを発売したり、他社の缶コーヒーの委託販売をしていた。その中の一つ、当時神奈川県と山梨県、静岡県を営業エリアに持っていた富士コカ・コーラボトリング(現:コカ・コーラボトラーズジャパン)は親会社だった明治屋のマイコーヒーを取扱っていたためジョージアの導入は1979年と遅れることとなった。そのため当時のテレビコマーシャルでは「神奈川県下では販売しておりません」とテロップをつけて放映されていたこともあった。また当初の利根コカ・コーラボトリング(現:コカ・コーラボトラーズジャパン)のように栃木県ではジョージアを、千葉県及び茨城県ではマックスコーヒー(当時は独立ブランド、1991年よりジョージアに編入)を扱うという変則的な販売手法を導入するボトラーもあった。
ジョージア製品第1号であるオリジナルは250g缶で発売が始められたが、現在のスタンダードサイズは190g前後である。これはRTD(Ready To Drink)として開発された缶コーヒーの飲みやすさを考慮したサイズである。容器のデザインに工夫をすることで若干容量が異なるサイズ(180gなど)もある。エメラルドマウンテンブレンド、ヨーロピアンなど、レギュラー化した製品は増量缶(250g缶)が製造される傾向にある。ただし全国的に増量缶が流通するのは前記の根強い人気を誇るごく一部で、ほとんどは特定のボトラー社エリアでのみ販売される。
1980年代後半からレトルト充填製品に対する液体窒素充填技術が普及した が、ミルク入りの缶コーヒーについてはボツリヌス菌に対する検査の必要性から、日本缶詰びん詰レトルト食品協会の自主規制により 缶底が平らなスチール缶が採用されていた。2000年に開発されたアルミボトル缶においては、ブラックは打検不要の2ピースタイプボトル缶、ミルク入り製品は打検可能な3ピースタイプボトル缶を採用している。その後、殺菌技術の進歩などにより、生産工程を管理すればアルミ缶ができるようになった。(2014年8月以降は規制が変更され、全国清涼飲料工業会への届出によりアルミ缶を使用できるようになった。)
ジョージア製品におけるアルミ缶(ボトル缶除く)は、まず2012年10月に「エメラルドマウンテンブレンド ブラック185g缶」を一部地域で試験採用。その後、2013年4月のリニューアル時に全国発売となった。ミルク入り製品は2013年6月に「エメラルドマウンテンブレンド190g缶」を一部地域で試験採用ののち、2014年5月より280g缶製品「アイスコーヒー」「アイスカフェオレ」をアルミ缶で発売、「まろやかミルクのカフェラッテ」をアルミ缶に切り替えた。12月より185g缶の「エメラルドマウンテンブレンド」「テイスティ」および250g缶の「オリジナル」「マックスコーヒー」「カフェ・オ・レ」をアルミ缶に切り替え、1月以降その他のスチール缶製品も順次切り替えを進め、2015年9月時点では「贅沢エスプレッソ」「オリジナル おいしさトライ缶」「カフェ・オ・レ おいしさトライ缶」以外すべてアルミ缶となった。(160g缶各種、および無菌充填製法の「エンブレム」シリーズを除く。)
スチール缶では中身を混ぜる意味で、注意書きに「開缶前によく振ってください」と書かれていたが、アルミ缶では窒素充填による開封時の吹出し防止のため、「軽く振り、少し待ってから、あけてください」に変更された。
なお、鉄鋼企業内自販機など一部の販路においては、スチール缶で生産されている製品も存在するが、注意書きはアルミ缶同様「軽く振り、少し待ってから、あけてください」になっている。
2023年版ブランドロゴに移行済み(2023年10月現在)
2022年版以前の旧ロゴ製品
毎年のように様々な新種類が発売される。オリジナル以外の現行商品もその中から誕生している。 同じ商品名でも全く味設計・パッケージの異なる製品も存在する。★は新たに終売が確認された商品となっている。
現在はすべて独自ブランドに移行した。
2011年6月から韓国でも発売を開始。(それまではネスカフェだった。)2009年1月まで日本で使用されていた旧ロゴで現在展開中。日本と類似の商品もあるが韓国独自のフレーバーも数多く全ての缶製品がスチールではなくアルミ缶で発売している。缶とペットボトル以外に瓶やカップ、パウチのアイスコーヒーなどのラインナップで全ての商品がg(グラム)ではなくml(ミリリットル)表示である。仕様変更が頻繁にあるため内容量やカロリー表示変更に伴うデザインの違うものが複数存在する。発売当初のみカロリー表示がなかった。
日本と同様にオリジナルがあるが韓国ジョージアオリジナルの為、味もパッケージデザインも異なる。280mlダブルグリップボトルのみデザイン変更した。 240mlは限定デザインとして5億本出荷記念、LINEコラボ缶も存在していた。 2015年初めてパッケージデザインをリニューアル。韓国の俳優の顔をプリントした缶も限定発売した。
韓国オリジナルのカフェラッテ。オリジナル同様、限定デザインとして5億本出荷記念、LINEコラボ缶も存在していた。 オリジナル同様、2015年初めてパッケージデザインをリニューアル。こちらも韓国の俳優の顔をプリントした缶を限定発売した。
韓国のマックスコーヒー。味は日本同様、かなり甘いコーヒーに仕上げられている。限定デザインとして5億本出荷記念缶が存在していた。マックスコーヒーチョコラッテはジョージアクロスチョコラッテに移行。JANは同じ。
韓国のエメラルドマウンテンブレンド。日本より多彩なパッケージ展開、フレーバーが存在する。特に日本ではジョージアソフト以来採用されていない。 ビンでの販売を現在もおこなっている。エメラルドマウンテンブレンドオリジナルとライトシュガーはリニューアル時にエメラルドマウンテンブレンドエスプレッソラテに統合。
韓国のヨーロピアン。2013年、春夏の販売で直ぐに終了。味は日本のヨーロピアンとはまったくの別物。 日本に遅れること一年後の2015年、猿田彦珈琲から採用されているヨーロピアンのロゴを使用し、 別のGOTICAシリーズを発売。中身はというとエメラルドマウンテンのフレーバーをそのまま採用し、 GOTICAとしてくら替えした物が大半。そのためか、味もJANコードもそのまま使用している。
韓国オリジナルのラインナップ。韓国では夏期にカップにセットされた氷と各ブリックパックをセットで販売。
2014年9月から中国でも発売を開始。
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
その他、不定期でセブン-イレブン限定のキャンペーンなどがある。なお、公正取引委員会などにより、同一期間内にキャンペーンが重複実施された場合は、ひとつにしか当選できない。
キャンペーンへの応募についてはハガキ応募を主体としていた。しかし一般家庭におけるインターネットの普及、携帯電話の普及、通信技術の発達に伴い、2008年以降は「ジョージアポイントプログラム」と称し、年間を通してインターネットで応募が出来るシステムへ移行した。一部試験的にハガキ応募を継続していたこともある。
応募の流れの基本は、コカ・コーラのWEB会員システム「コカ・コーラパーク」へ登録し、対象製品に貼付されているシールの裏のシリアルナンバーをジョージアポイントプログラムのサイト上で入力。応募に必要な規定ポイントを集めて入力する。その場で抽選を行うもの、後日抽選を行うものとの2パターン存在する。
原則、シリアルナンバーには年単位での有効期限を設けている。キャンペーンごとに区切っていないため、年内で次回以降行われるキャンペーンのために蓄積しておくことも可能。ただしキャンペーン対象製品は都度行われるキャンペーンごとに変わることがある。
しかし、この「ジョージアポイントプログラム」は前述のとおり2013年2月17日24時をもって廃止となり、それまでに蓄積されたポイント、及びそれまでに発売された商品に添付されていた未入力のポイント獲得IDはすべて無効となったが、「コカコーラパーク」内で行う「パークG」のポイントをためてのプレゼントについては従来通り継続して行っている。
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