『青春ド真中!』(せいしゅんどまんなか)は、ユニオン映画の制作で、1978年に日本テレビ系で放送されていた学園ドラマである。期間限定で修学院高校に赴任してきた産休補助教師、バクダンこと中原俊介(中村雅俊)を中心に物語が描かれる。
前番組として放映されていたドラマ『俺たちの祭』が視聴率的に苦戦し、1年間の放送が想定されていたものが約7ヶ月で終了したため、後番組放送開始までの番組として制作された作品。
企画にかける時間がとれなかったために、既に制作が決まっていた『ゆうひが丘の総理大臣』(1978年10月11日放送開始)を前倒しする形で制作された。
『ゆうひが丘―』には中村、神田の他、生徒役からも井上純一、草川祐馬、清水昭博、藤谷美和子、斉藤友子(とも子)らが、本作に引き続き出演している。
日本テレビにとっては、本作主演の中村雅俊の初主演作である『われら青春!』以来の、本格的学園ドラマの復活となった。本作においては、これまでの学園ドラマで重要な要素を占めていたサッカーやラグビーといったスポーツの要素は無くなり、学園内の日常の出来事がドラマの中心となっていった。ロケ地は、後続の『ゆうひが丘―』と同じ多摩美術大学の八王子校舎や長房町の南浅川橋、大磯海岸などが用いられた。
中村扮する「女好きで熱血漢」な性格の中原俊介は、『われら青春!』の沖田俊に『俺たちの旅』のカースケ(津村浩介)が加味されたようなキャラクターとなっている。また、秋野太作(中原を修学院高校に推薦した国語教師、「へー」こと平久作役)と神田正輝(悩みが多く気が弱そうな数学教師、「ボーヤ」こと小森昭治役)の配役は『俺たちの旅』のカースケ、グズ六、オメダの再現にもイメージ出来る。修学院高校の名も「俺たちの旅」に出て来た修学院大学の名称の流用である。
主題歌は『青春試考』(歌:中村雅俊、作詞:松本隆、作曲:吉田拓郎、編曲:馬飼野康二)。シングルで発売され、その後中村のベスト盤等にも収められているバージョンの歌詞の一節に「東京」とある部分が、TVサイズでは「この街」に変更されている。
主題歌冒頭のバックに流れている学生の登校風景は、東京千代田区の中坂、冬青木坂(もちのきざか)を使ったといわれている(千代田区の坂)。また、第10話では伊豆高原駅周辺でロケが行われた。
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