亅部(けつぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。
概要
「亅」を意符とする字は少なく、「亅部」には「予」や「事」のように筆画として「亅」を含む字が収録されている。筆画としては鉤(コウ、かぎ)であり、永字八法では趯(テキ)と呼ばれる。
主な字書での配列
- 説文解字540部:454番目(巻十二下、12番目)
- 五経文字160部:なし
- 龍龕手鑑242部:なし
- 四声篇海444部:39番目(巻二、39番目)
- 康熙字典214部:6番目(1画、6番目)
通称
- 日本:はねぼう、かぎ
- 中国:竪鈎
- 韓国:갈고리궐부(galgori gwol bu、鉤の亅部)
- 英米:Radical Hook
部首字
亅
字音
- 中古漢語
- 広韻 - 其月切
- 詩韻 - 月韻、入声
- 三十六字母 - 群母
- 現代漢語
- 普通話 - ピンイン:jué 注音:ㄐㄩㄝˊ ウェード式:chüeh2
- 広東語 - Jyutping:kyut3
- 日本語 - 音:ケツ
- 朝鮮語 - 音:궐(gwol) / 訓:갈고리(galgori、鉤)
字義・字体
『説文解字』に収録され、鉤が逆さまになった形に象ると解説されているものの、用例はない。字音は「橛」に通ずる。
例字
常用漢字
最大画数
𠄝
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