Euphorbia ambovombensis(エウフォルビア・アンボヴォンベンスィス)- マダガスカルのアンブヴンベ(Ambovombe)地域にのみ自生する。
E. cap-saintemariensis(エウフォルビア・カプサインテマリエンスィス)- マダガスカル南西部、Cap-Sainte-Marie の極めて小さな範囲内にしか自生しない。
E. cremersii(エウフォルビア・クレメルスィイ)- マダガスカル西部の4箇所にのみ自生するが、その生育地も喪失の危機にある。
E. cylindrifolia(ユーフォルビア・キリンドリフォリア)- マダガスカル南東部のフォール・ドーファン(Fort-Dauphin)地域に2亜種が生育するが、いずれの発生面積や占有面積も極端に小さく、見られる場所は5箇所未満しかない上に、生育地の喪失や園芸商取引を目論んだ採取のせいで減少傾向にある。
E. decaryi(ユーフォルビア・デカリー)- マダガスカル南部に4変種が見られるが、発生面積5,000平方キロメートル未満、占有面積500平方キロメートル未満で生育地の喪失や悪化が原因で減少傾向にあり、園芸商取引の需要がある。
E. francoisii(ユーフォルビア・フランコイシー)- 2変種があり、基本種フランコイシーはマダガスカル南東部の Fort-Dauphin の町の近郊に見られるが、生育環境は極めて悪化している上定期的に火事が発生する。
E. moratii(ユーフォルビア・モラティー)- 4つある変種のうち3つがツィンギ・ド・ベマラハでしか確認されておらず、全体的に生育環境の悪化、火事、園芸植物として売りさばくための採集といった潜在的ではあるが明らかな脅威に晒されている。
E. parvicyathophora(エウフォルビア・パルヴィキュアトフォラ)- マダガスカル南西部のアンザマラ(Anjamala)近郊でしか確認されておらず、多肉植物の収集家から需要がある。
E. quartziticola(ユーフォルビア・クアルツィティコラ)- マダガスカル原産で発生面積も占有面積も小さく、減少傾向にある。
E. tulearensis(ユーフォルビア・トゥレアレンシス)- マダガスカル南西部で普通に見られるが、発生面積も占有面積も極めて小さく、生育地の喪失や悪化により減少傾向にある。
またCITESの附属書II(国際的な取引に両国の許可が必要となりえる)には多肉化するトウダイグサ属の種全体が記載されており、例外は Euphorbia misera および先述の附属書I掲載種のみである。ただし、附属書IIの適用対象となる種であっても、
人工的に繁殖させたサイウンカク(彩雲閣; 学名: E. trigona)の栽培品種の標本
人工的に繁殖させたとさか付きか扇形あるいは色彩突然変異株のユーフォルビア・ラクテア(E. lactea)の標本を、人工的に繁殖させたキリンカク(麒麟角、学名: E. neriifolia)の根茎に接ぎ木したもの
人工的に繁殖させた E. 'Milii' の栽培品種の標本を、100以上の植物の積荷で商取引し、かつ人工的に繁殖させた標本であることが容易に分かるようにしたもの
Euphorbia alcicornis (ver. 3.1) - マダガスカルに生育していたが、1880年以来確認されておらず、既に絶滅している可能性がある。ただし野生絶滅したとする研究は存在しない。E. alcicornis の名前で栽培されている標本も見られるが、それらは全て誤同定されたものである。
E. anachoreta (ver 3.1) - ポルトガルのセルヴァージェンス諸島(葡: Ilhas Selvagens)のうち Ilhéu de Fora に固有の低木であるが、個体数の規模が極めて限定的で、生育地が隔絶されているために将来の気候変動に適応できるかが懸念されている。
E. ankazobensis (ver 3.1) - マダガスカルのアンカズベ(Ankazobe)にしか生育していないと思われ、野生絶滅する可能性が高い。
E. berorohae (ver 3.1) - マダガスカル南西部のベルルハ(Beroroha)で1933年と1990年代のたった2度しか採取されていない種で、その生育地も火事が起きたり切り払いが行われたりする。
E. boinensis (ver 3.1) - マダガスカル西部に生育していたが、1900年と1920年に採取されたものしか知られておらず、また栽培品も知られていないために既に絶滅している可能性がある。
E. capmanambatoensis (ver 3.1) - マダガスカル北東部の Cap-Manambato にしか見られず、発生面積も占有面積も極めて小さく、商取引を目論んで違法採集される傾向にある。
E. cap-saintemariensis(エウフォルビア・カプサインテマリエンスィス)(ver 3.1) - #ワシントン条約(CITES)附属書掲載の種を参照。
E. deppeana (ver 3.1) - ハワイ諸島のオアフ島の固有種であるが、個体数は50未満で外来種との競合も脅威となっている。
E. eleanoriae (ver 3.1) - ハワイ諸島のカウアイ島の固有種であるが個体数は500未満(うち成熟しているものは250未満)で、野生化したヤギや侵略的外来植物が脅威となっている。
E. francoisii(ユーフォルビア・フランコイシー)(ver 3.1) - #ワシントン条約(CITES)附属書掲載の種を参照。
E. geroldii (ver 3.1) - マダガスカルの Iharana 周辺の海岸林にのみ生育するが、放火を含む災害の影響を受けやすい。
E. halemanui (ver 3.1) - ハワイ諸島のカウアイ島の固有種であるが、外来植物との競合やブタ、ヤギ、シカによる生育環境の悪化に脅かされている。
E. heleniana (ver 3.1) - セントヘレナに見られるが発生面積が100平方キロメートル未満である。
E. herbstii (ver 3.1) - ハワイ諸島のオアフ島の固有種であるが、ブタ、ヤギ、火事、外来植物に脅かされている。
E. iharanae (ver 3.1) - マダガスカルのIharana地区、E. capmanambatoensis の自生地からそう遠くない場所に生育するが占有面積も発生面積も極めて小さく、人間の活動で脅かされており、園芸植物市場のために採集が行われている。
E. kondoi (ver 3.1) - マダガスカル南西部のトゥリアラ地域に見られるが、生育地は断片化が進んでいる。
E. labatii (ver 3.1) - マダガスカルの Tsingy of Ankarana 南東部のみに見られる。
E. millotii (ver 3.1) - マダガスカルの Iharana の南にのみ生育するが、生育地の海岸低木林は人間の活動により著しく脅かされており、栽培への需要も手伝って野生絶滅する恐れがある
E. neospinescens (ver 3.1) - タンザニアのChunya地区で1899年と1942年に採取されたのみでそれ以来確認されておらず、生育地が農地とされ、万が一絶滅していない場合は収集家や愛好家に狙われる恐れがある。
E. origanoides (ver 3.1) - セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャのアセンション島固有種であるが、2016年以前に10年以上も発生面積や占有面積の減少が観測され、歴史的に見ても1900年以来副次集団が減少している。
E. pachypodioides(ユーフォルビア・パキポディオイデス)(ver 3.1) - マダガスカルの Tsingy of Ankarana にのみ見られるが、園芸植物としての需要が大きく、占有面積が7.8平方キロメートル、たった一箇所でしか生育が見られないこと、減少を続けていることから近絶滅種と評価されている。
E. parvicyathophora(エウフォルビア・パルヴィキュアトフォラ)(ver 3.1) - #ワシントン条約(CITES)附属書掲載の種を参照。
E. pirahazo (ver 3.1) - マダガスカル西部に見られたが、1904年よりも前にゴム生産のために過剰採取されてから採集されておらず、しかも Denis (1921) は火事のせいでほぼ絶滅したとしている。
E. quitensis (ver 3.1) - エクアドルに固有の地上性草本であるが、確実であるのはW・ジェイムソン(W. Jameson)によって1862年より前にタイプ標本の採取が記録されたことのみで、エクアドルの博物館に標本の所蔵はなく、生育地の破壊以外の脅威は知られていない。
E. remyi (ver 3.1) - ハワイ諸島のカウアイ島の固有種であるが、野生化したヤギやブタ、シカ、侵略的外来植物により脅かされている。
E. rockii (ver 3.1) - ハワイ諸島のオアフ島の固有種で、コオラウ山脈にのみ見られる低木(時に高木)であるが、生育地共々外来植物や野生化したブタにより脅かされている。
E. tanaensis(タナガワトウダイグサ)(ver 2.3) - ケニア東部のヴィツウ森林保護区(英: Witu Forest Reserve)内にのみ数本が生育する。詳細は当該項目を参照。
E. tulearensis(ユーフォルビア・トゥレアレンシス)(ver 3.1) - #ワシントン条約(CITES)附属書掲載の種を参照。