名古屋市(なごやし)は、愛知県北西部の尾張地方に位置する市。愛知県の県庁所在地である。愛知県および中部地方で最多の人口を有する市であり、政令指定都市・中枢中核都市に指定されている。
東京特別区部を除くと、横浜市・大阪市に次ぐ全国第3位の人口を有しており、中部地方・東海地方における行政・経済・文化の中枢を担う。名古屋市を中心とする中京圏(名古屋都市圏)は、日本の三大都市圏の一つであり、その範囲は愛知県内や岐阜県南部、三重県北部(北勢)の東海3県に及び、多くの衛星都市を持つ。2019年の都市的地域の人口は約1,024万人と推計され、メガシティの1つでもある。
古くは三種の神器のひとつである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る熱田神宮がある鳥居前町であり、江戸時代には尾張徳川家の治める名古屋城の城下町として繁栄した歴史を持つ。市章は、尾張徳川家の合印に由来する「㊇」であり、市バスの前面などにも施されている。戦前は名古屋鎮台(後の日本陸軍第3師団)や名古屋陸軍造兵廠が置かれ、軍都としての性格が強くなったことから、アメリカ軍による名古屋大空襲の被害を受けた。その際に築400年の名古屋城が消失した(その後、鉄筋コンクリートによって復元)。
中心市街地の栄エリア(中区)は中部地方最大の繁華街であり、市のシンボルである名古屋テレビ塔や久屋大通公園が所在している。また、一大ターミナル駅の名古屋駅周辺の名駅エリア(中村区)は2000年代以降の再開発により、日本有数の超高層ビル街へと変貌を遂げた。道路網も整備されており、全国に3つしかない100m道路のうち2つ(久屋大通・若宮大通)が名古屋にある。
自動車工業都市である豊田市や石油コンビナートで有名な三重県四日市市などとともに、日本最大の工業地帯である中京工業地帯の中枢を担う。全国的な製造業の本社や工場が集積しており、工場の郊外・海外移転により名古屋市自体の製造品出荷額は低下傾向にあるものの、年間3兆円を超える重工業都市でもある。名古屋港は日本を代表する国際貿易港であり、2018年での取扱貨物量および貿易額は日本一となっている。
2008年にユネスコのデザイン都市に認定された。2019年のアメリカの企業A.T.カーニーによる「グローバル都市指標」やイギリスのラフバラー大学による2020年の「GaWC研究」では「γ-」レベルの世界都市として評価されている。 また、アメリカのTIME誌において2023年版「世界の最も素晴らしい場所50選」に選出されている。
愛知県の南西部、濃尾平野に広がる。県内では、豊田市・新城市・岡崎市に次いで4番目に広い面積を有する市である。
名古屋市の地形は、東部の丘陵地、中央部の台地、北・西・南部の沖積地の、大きく3つに分かれる。
市の中核を担う中区・東区・中村区・熱田区・昭和区・瑞穂区は海抜10 - 15メートルの平野 で、官庁街のほか、錦・栄・矢場町・大須・金山・名駅といった大規模な商業地を持つ。
市の東部の守山区・千種区・名東区・天白区・緑区は海抜50 - 100メートルの丘陵住宅街 で、千種区の東山公園・平和公園、守山区の小幡緑地、名東区の猪高緑地・牧野ヶ池緑地、緑区の大高緑地などの森林を残した大規模な緑地公園も点在し、星が丘や藤が丘、覚王山、本山といった丘や山の字がつく地名が多く、商業も発達している。
北・西・南部(北区・西区・中村区・中川区・港区と熱田区・南区の一部)は河川の堆積作用によって形成された沖積地 のため海抜が低く、水害に悩まされてきた地域である。港区は海抜0 mの臨海工業地帯(中京工業地帯の一部)で、名古屋港を有する。港区西部は市最大の穀倉地帯が広がる。南区は港区とともに工業地を抱えている。北区・西区・中川区は主に住宅地が広がる。
以上のように市の中心部より西側は低地が多い一方、東側は台地や丘陵地帯が多いことから、名古屋市の地形は東高西低であると評されている。
夏・冬とで寒暖の差が激しい。また、1日の気温差も大きい。夏は高温多湿で非常に蒸し暑く、平均湿度が70%を超える。2018年8月3日には、千種区(名古屋地方気象台)で観測史上最高となる40.3℃を記録している。冬は乾燥した晴天の日が多く、伊吹おろしという乾燥した冷たい風が吹く。また、日本海側と太平洋側を分ける伊吹山地と鈴鹿山脈が濃尾平野北西の岐阜県不破郡関ケ原町付近で途切れているため、強い冬型の気圧配置になると雪雲がそこから濃尾平野に流入し、岐阜県南西部や愛知県北西部などでしばしば局地的な大雪に見舞われることがある。2005年12月19日には平成18年豪雪により、名古屋市で1947年2月3日以来、58年ぶりとなる23cmの積雪を記録。さらに、2014年12月18日にも23cmの積雪を記録した。ちなみに名古屋市の最も多い積雪量は、1945年12月19日に記録した49cmである。
住民基本台帳による人口動態では、名古屋市の人口は令和2年(2020年)を境に減少に転じた。2021年の人口移動報告によると名古屋市への転入超過は1302人で、比較可能な14年以降で最少だった。男性人口に限ると大都市であるにもかかわらず転出超過に陥っている。とりわけ東京志向を背景に関東地方への転出超過が著しく、さらに新型コロナウイルスの流行により郊外志向が強まったことや、外国人労働者が入国できない状況が続いたことが人口減少の要因として挙げられている。
名古屋市は以下の16区で構成されている。
その他、闇之森八幡社社伝によると、保元の乱で破れた源為朝が伊豆大島に流罪となるが、流刑先の島で出来た子とされる尾頭次郎義次が尾張国愛知郡古渡へ来たとされる。義次は土御門天皇の命により当時紀伊国で暴れていた鬼党を討伐し、古渡一帯の領地を賦与され、「尾頭町」「尾頭橋」などの地名が残っている。またその際に朝廷から「鬼頭氏」の姓も与えられた。
以下の局、室および16の区役所、その他行政委員会などにより組織される。
市議会議員の年収は1455万円(2019年時点)。2011年(平成23年)に800万円まで引き下げられた事もあった。
中部地方・東海地方を所管する中央省庁の出先機関(地方支分部局)の多くが中区三の丸界隈に置かれている。
名古屋市の姉妹友好提携都市は6国の6都市と結ばれており、さまざまな分野での交流が年間を通して両都市間で活発に行われている。また、各都市からの記念品が名古屋市中区三の丸の名古屋市公館(名古屋迎賓館)地下1階にある国際交流展示室や久屋大通公園で一般公開されている。なお2012年から南京市とは交流を停止している。
名古屋港は日本の主要な国際貿易港(五大港)のひとつであり、2016年度のデータでは、取扱貨物量は国内最大、貿易額においては東京港に次いで2位。黒字幅が大きいのが特徴で輸出額に絞れば約11.7兆円と突出した規模である。
名古屋市を含む4市町にまたがる県営名古屋空港は、アメリカ合衆国ワシントン州のモーゼスレイク市にあるグラント郡国際空港と姉妹空港提携を行っている。
中日本・中部地方の経済の中心地である。名古屋市を核とする中京圏の域内総生産は約4,038億ドル(2021年度)であり、これは国内で3番目、世界で第40番目の規模である。 日本三大証券取引所の一角である名古屋証券取引所や名古屋商工会議所・中部経済連合会などの金融商品取引所や経済団体などが存在する。
名古屋港は日本を代表する国際貿易港であり、2018年での取扱貨物量および貿易額は横浜港や神戸港を上回り全国一であった。
2017年度の名古屋市の名目市内総生産は13兆5,860億円である。
名古屋中小企業投資育成などのベンチャーキャピタルも所在し、投資先企業の価値向上を図るなど活発的な経済活動が行われている。近年では、日本の中央部に位置している立地を活かして「グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)」のような、域内の産業経済をより世界にオープンなものとし、世界から優れた「企業・技術・人・情報」を呼び込むことを目的とした、行政・産業界・大学・研究機関など官民が一体となって行うプロモーション活動、企業誘致活動などが日本初のモデルプロジェクトとして行われている。
名古屋市の都市開発は高度成長期の昭和30年代半ば以降、市の外縁部で大きく進んだが、その恩恵を主に受けたのは名東区・天白区などの市東部である一方、中川区・港区などの市西部は交通網整備・住宅地開発などの都市開発が遅れ、1987年(昭和62年)時点では人口増加率・地価上昇率ともに市東部が市西部を著しく上回っていた。また市内の人口分布の中心を示す「人口重心」も初めて区政が敷かれた明治41年時点では中区栄三丁目(1988年当時、丸栄百貨店があった付近)に位置していた一方、戦前はまっすぐ南へ移動していき、戦後になると東または南東方向へ移動するようになり、特に1970年(昭和45年)から1975年(昭和50年)にかけては東進が著しかった。1970年(昭和45年)以降は1985年(昭和60年)時点まで、市の人口重心は昭和区に位置していた。このことから名古屋の都市構造、および都市発展は東高西低と評されている。
市内の大半が宅地、商工業地帯となっているため全般には振るわない。農地の大半は庄内川以西の中川区や港区に立地し、野菜と水稲を栽培し、大消費地に立地するという優位性を生かした地産地消の推進に取り組んでいる。
豊田市や四日市市などとともに中京工業地帯の中核都市であり、自動車産業、航空宇宙産業、鉄道車両、鉄鋼、特殊鋼、電機、セラミックス産業などが盛んである。名古屋市の製造品出荷額は1991年度には6兆円を超えていたが、本社機能を残して工場が郊外・地方や海外に移転したことにより減少し、2017年度の統計では3兆3,636億円であった。
2007年度の名古屋市の卸売業販売額は約27兆656億円で全国で東京都区部・大阪市に次ぐ。また小売業販売額は約3兆1,917億円で東京都区部・大阪市・横浜市に次いで額が大きい。
2000年代に再開発が進み、名駅エリアを中心に高層ビルの建設が急速に進んでいる。2020年代になると栄エリアにも高層ビル建設が複数計画されている。
栄、名駅、大須、金山などが市外からも広く集客する繁華街となっており、栄と名駅一帯には広大な地下街が広がっている。東部の今池千種エリア、西部のささしまライブ24、南部の金山エリアや北部の大曽根エリアが、乗り換えのターミナルとなったり、新たなオフィス街が形成されるなど、副都心・新都心として発達している。
また、グルメ激戦区として名を馳せており、特有の文化を持った「名古屋めし」などを筆頭にさまざまな料理が集まる。2019年には、ミシュランガイド愛知・岐阜・三重2019特別版 が出版されるなど、世界的にも注目が集まっている。
※全国紙は愛知県・岐阜県・三重県
※放送対象地域は、NHK名古屋総合・テレビ愛知は県域放送、他は当県、岐阜県、三重県の「東海3県」を放送エリアとする中京広域圏としている。
※放送対象地域は、NHK名古屋第1・第2とCBCラジオ、東海ラジオは当県を含む中京広域圏、NHK名古屋FMとFM AICHI、ZIP-FMは県域放送としている。
東邦ガス(本社:熱田区)- 日本四大都市ガスの1つである。また、名古屋財界の有力企業「五摂家」の一社に挙げられる。
多くの大学が名古屋市内にキャンパスを置く。郊外への移転が著しい時期もあったが、最近では都心回帰も見られる。
現在、名古屋の空の玄関口は、市南郊の知多半島にある常滑市沖に浮かぶ海上空港中部国際空港(セントレア)と市北郊の北区・小牧市・西春日井郡豊山町・春日井市にまたがる名古屋飛行場(県営名古屋空港、小牧空港)である。
かつて国内線、国際線共に多く発着していた旧名古屋空港(小牧空港)は、2005年に開催された愛知万博に合わせて開港した中部国際空港に主たる機能を移転後、県営名古屋空港と改称。現在ではERJを主力機材とするフジドリームエアラインズ(FDA)が国内8か所(青森、花巻、山形、新潟、高知、福岡、熊本、出雲)に就航している。この小牧空港周辺には、国産初のジェット旅客機であるMitsubishi SpaceJetを製造する三菱航空機も、名古屋飛行場敷地に隣接する土地に製造拠点を置いており、旧名古屋空港時代から航空自衛隊の小牧基地と滑走路を共同使用する軍民共用空港である。
空港アクセスに関する観光案内表記では中部国際空港は「名古屋/中部」、県営名古屋空港(名古屋飛行場)は「名古屋/小牧」と表記されるため、航空便で名古屋市に到着する場合は、あらかじめどちらの空港へ到着するのか注意が必要である。
基本的に国内地方路線8路線が発着する名古屋飛行場(小牧空港)路線以外は、すべて中部国際空港への到着となる。デルタ航空によるアメリカ合衆国/デトロイト線や、ルフトハンザドイツ航空によるドイツ連邦共和国/フランクフルト線、フィンエアーによるフィンランド共和国/ヘルシンキ線などの欧米諸国との間に国際定期直行便が運航されているほか、東南アジアおよび東アジア各地(中国各都市・韓国・台湾)への国際便も高頻度で定期運航されている。太平洋諸地域(ハワイ/ホノルル、グアム、サイパンなど)への直行便も1年を通して定期運航されている。2010年以降はジェットスタージャパンや春秋航空などといった格安航空会社(LCC)も中部空港へ就航し、それぞれ国内外への定期路線を運航している。
中部国際空港へのアクセスは、名古屋市南部の鉄道ターミナル駅である金山駅や、JR東海本社ビルと地下通路で連絡している名鉄名古屋駅から空港特急および空港急行が発着している。名鉄名古屋駅と名鉄常滑線・空港線直通特急ミュースカイにより最速28分で結ばれている。また各区の中心駅や郊外名東区藤が丘など、市内各所中心地から中部国際空港へ向かう高速バスも運行されている。
県営名古屋空港とは直接の鉄道アクセスはないが、バス路線と都市高速道路が整備されている。
名古屋市営地下鉄と名古屋市営バスを経営する名古屋市交通局を中心に、鉄道はJR東海、名古屋鉄道(名鉄)、近畿日本鉄道(近鉄)の主要3社が乗り入れている。市の中核を担うターミナル駅としては名古屋駅・栄駅・金山駅がある。
鉄道の代表駅である名古屋駅は、名古屋の旧城下町西部に位置する「笹島」と呼ばれていた湿地を埋め立てた場所に位置している。現在では名古屋市の都心の1つとなっている。東海旅客鉄道(JR東海)名古屋駅の他に名鉄名古屋駅、近鉄名古屋駅、地下鉄・あおなみ線の名古屋駅があるが、それらをまとめて「名古屋駅」、あるいは略されて「名駅」(めいえき)と呼ぶことがある。名駅という呼称は、名古屋駅周辺の行政地名(中村区・西区名駅一丁目から五丁目、中村区名駅南一丁目から五丁目)にもなっている。
名古屋市を構成する16区の主要駅は以下の通り。さまざまな利用の起点・目的点として代表される駅である。太字は区役所最寄駅。
バス路線は市バスのほか、名鉄グループの名鉄バス、近鉄グループの三重交通などが周辺区を中心に路線を運営している。バス利用についても市バスが路線密度の高さからもっとも多くの利用者を集めている。名鉄バス、三重交通バスについては、一部地域での運営にとどまっているが、基幹バスや星ヶ丘駅発着路線など、利用率の高いものもある。
名古屋市営バス(市バス)の大部分が均一運賃の前乗り後降り先払いであるのに対し、名鉄バス・三重交通バスは整理券による区間制運賃で後乗り前降り後払い方式である。市バスでも、名鉄と共同運行する基幹2系統や名古屋ガイドウェイバスに直通するゆとりーとラインでは後乗り前降り後払いの方式をとっている。名鉄バスと三重交通バスの市バス競合区間は市バスと同額の均一運賃である。
代表的なバスターミナルとして、栄地区のオアシス21バスターミナル、名駅地区の名鉄バスセンター・名古屋バスターミナルがあり、多くの中長距離路線バスが乗り入れている。
この他にも地下鉄の主要駅を中心にバスターミナルが設置され、周辺区において地下鉄へのフィーダー輸送の役目を果たしている。
名古屋市の大量の交通は卓越した道路網が支えている。碁盤の目のように片側3 - 5車線の道路が走っており、幅広い道路設計により名古屋高速道路を中心部に通すことも容易であった。100m道路と呼ばれる幅員約100メートルの広い道路(久屋大通と若宮大通)は名古屋の自慢にもなっている。なお、一本の道路幅が100メートルなのではなく、上り車線と下り車線および車線間にある20メートルほどの中央分離帯を加えて100メートルと呼んでいる。途中の中央分離帯は公園のようになっており安全に休むことができるため、歩行者は100メートルを一気に渡り切る必要もプレッシャーもない。
日本一ともいわれる広い道路網の原点は、広小路で見られるような江戸時代にあった「万治の大火」後の防火帯としての役割にある。後にくる車社会を見越し、太平洋戦争の戦災復興都市計画に基づいてさらに整備されたものである。この都市計画は大変大胆なもので、空襲により焦土化した市街地に幅員の広い道路を何本も東西南北に通し、市内各所にあった墓地をすべて1か所に集約するというものであった。戦後日本の急速な経済成長により、大胆な都市計画は結実した。この計画の責任者は田淵寿郎技監で、その功績により1966年に「名誉市民」の称号が贈られている。
市内の中心部には環状に名古屋高速都心環状線が走り、外側に名古屋第二環状自動車道が環状に市域を取り巻く。都心環状線以外の名古屋高速道路の各路線が中心部から放射状に延びており、中心部と郊外や他の高速道路とを結ぶ。市東郊外の名東区に東名高速道路の名古屋インターチェンジがあり、都心部の繁華街(栄地区や大須付近)からは名古屋高速道路と名古屋第二環状自動車道を利用すれば15分程度、一般道(愛知県道60号名古屋長久手線など)では渋滞のない状態で30分 - 45分程度となっている。南部の湾岸エリアには伊勢湾岸自動車道が通っている。そのほか、郊外にも名神高速道路、中央自動車道、東海北陸自動車道、知多半島道路などが接続しており、一般道を含め道路インフラの整備が大変進んでいる地域ともいえる。
また、有料高速道路以外にも名四国道、西知多産業道路、名岐バイパスのような複数の高規格バイパスが存在する。
市内を通る高速道路のうち伊勢湾岸自動車道、知多半島道路を除いて料金水準が大都市近郊区間と同じ水準である。
名古屋市(中川区)の中部運輸局愛知運輸支局から交付されるナンバープレートには、「名古屋」の地名が表示される。これを俗に「名古屋ナンバー」という。1965年3月1日に「愛(知)ナンバー」から「三河ナンバー」が分離されるのを機に変更された。さらに1979年8月6日には「尾張小牧ナンバー」が分離された。2020年時点で「名古屋ナンバー」が交付されている地域は、名古屋市、大府市、東海市、知多市、半田市、常滑市、知多郡、津島市、愛西市、弥富市、あま市、海部郡、豊明市、日進市、長久手市、愛知郡である。
名古屋港は宮の渡しで有名だった熱田港が周辺海域の干拓の進展や、浅い水深で近代港湾としての機能を果たせないとの観点から、熱田前新田の沖合いを埋立・浚渫して築港された近代港湾である。第2次世界大戦で被害を受けるが、戦後はこの跡地への他工場進出や、地元資本と富士製鐵の合弁の東海製鐵(日本製鉄名古屋製鉄所の前身)が進出するなどして発展した。伊勢湾に面しており、西から弥富市、飛島村、名古屋市港区、東海市、知多市と5つの市町村にまたがる。周辺施設名には「名港」(めいこう)と略して冠する場合が多い。名古屋港に関しては、おもに愛知県内に生産拠点を持ち、多数の自動車を世界各国に輸出するトヨタ自動車工業など大企業が利用するため、戦前から日本を代表する輸出入の拠点であり、また大型船の横付けも可能な港湾設備を持つため、「クイーンエリザベス」などの世界的に有名な豪華客船が寄港することもある。
平成29年度における名古屋市の観光入り込み客数は4,728万人であり、巨大な集客力を持つ。一方で大都市の中で最も魅力に欠けるとも報道されており、調査では名古屋市民の地元推奨度・愛着度・誇り度がいずれも他都市に比べて極めて低く、市民の「地元をほめない」傾向が外部からのイメージを悪化させているとの分析がある。
2018年における外国人宿泊客数は約200万人であった。またトリップアドバイザーによると、外国人観光客に人気の高いフォトジェニックスポットとしてオアシス21が国内2位に選ばれた。
面積2ヘクタール以上の公園を以下に掲載する。面積には都市公園、公園予定区域、その他の公園、住宅都市局都市計画課による公園を含む。 (出典:『名古屋市の公園 2020年』)
江戸時代、東照宮祭・若宮祭・天王祭を「名古屋三大祭り」と呼び、山車にからくり人形を乗せた「山車からくり」が名古屋城下で曳き回された。しかし、太平洋戦争で山車の大半を失い、現在その面影はほとんど見られなくなっている。なお、名古屋まつりで行われる山車揃は、焼失を免れた名古屋各地の山車が一堂に揃う往年の三大祭ゆかりの行事である。
江戸時代、尾張徳川家の歴代藩主が積極的に芸能を奨励し、"芸どころ"名古屋と呼ばれた。特に徳川光友、徳川宗春、徳川斉荘は、現代につながる名古屋の文化に大きな影響を与えている。
おもなプロオーケストラは以下の通りである。
また、ロックのサブジャンルに、名古屋系がある。
日本トップリーグ連携機構(JTL)のスポーツなど、数多くのチームが本拠を置いている。
✳︎金子光晴『どくろ杯』
「中部地方のご当地ソング一覧」も参照。
など
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