団 時朗(だん じろう、1949年〈昭和24年〉1月30日 - 2023年〈令和5年〉3月22日)は、日本の俳優。旧芸名、団 次郎、団 次朗(いずれも読み同じ)。本名、村田 秀雄(むらた ひでお)。
京都府京都市出身。平安高等学校卒業。生前はアルファエージェンシーに所属していた。
小唄の師匠である日本人の母とイギリス系アメリカ人の父との間に生まれたハーフ。
1966年、母が知り合いである大映の三隅研次監督に頼み、勝新太郎主演の『酔いどれ博士』に端役で出演する。同年に髙島屋と提携したピエール・カルダンのスーツを一度に3着購入するほどファッションに対しての想いが強いこともあって、1967年3月に平安高等学校を卒業するとただちに上京し、株式会社セントラルファッションに所属する。同年5月に前田美波里と共演した資生堂サンオイルのテレビCM、続いて同社の男性化粧品「MG5」のテレビCMでファッションモデルとして注目される。
1968年、日活映画『わが命の唄 艶歌』に出演。本作品の役名である団 次郎を芸名とする。同年6月には日本クラウンより、「バラの恋」で歌手デビュー。
歌手活動を行っていたこともあり、俳優としては細々と行っていたが1970年の「江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎」への出演を皮切りに本格的に俳優としての活動を開始。1971年、円谷プロのウルトラシリーズ『帰ってきたウルトラマン』で主人公・郷秀樹を演じて人気となる。そのほか、日本現代企画制作『スーパーロボット マッハバロン』(1974年)、東映不思議コメディーシリーズ『ロボット8ちゃん』といった特撮テレビドラマにもレギュラー出演した。『少年探偵団』では、怪人二十面相を演じ、最終回では正体が演者の団その人という奇抜な演出がなされている。
俳優として低迷期を迎えた時期があったが、舞台に活路を見出し、ミュージカルからストレートプレイまで守備範囲も広く活動。福田陽一郎、坂東玉三郎、栗山民也らに起用され、キャリアを積み重ねている。
映画では、筒井康隆の戯曲を映画化した『スタア』(1986年)で、プレイボーイのスター役を印象的に演じた。
1984年、姓名判断により「団 時朗」に改名。
2017年夏に肺がんの診断を受けてからも俳優として活動を続けてきたが、2022年末に体調が悪化し2023年3月22日午前4時14分に肺がんのため死去、74歳没。生涯独身だった。
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