永和()は、日本の南北朝時代の元号の一つ。北朝方にて使用された。応安の後、康暦の前。1375年から1379年までの期間を指す。この時代の天皇は、北朝方が後円融天皇。南朝方が長慶天皇。室町幕府将軍は足利義満。
改元
- 応安8年2月27日(ユリウス暦1375年3月29日):後円融天皇の即位に伴う代始改元。
- 永和5年3月22日(ユリウス暦1379年4月9日):康暦に改元。
出典
『尚書』舜典の「詩言志、歌永言、声依永、律和声、八音克諧、無相奪倫、神人以和」と『芸文類聚』巻8の「九功六義之興、依永和声之製、志由興作、情以詞宣」による。勘申者は権中納言・柳原忠光。
永和期に起きた出来事
- 元年
- 8月:南朝方の橋本正督が室町幕府に起伏する。九州で今川貞世(了俊)が水島の陣にて少弐冬資を謀殺する。島津氏久が南朝方に転じる。
- 2年
- 8月:室町幕府が島津氏久、島津伊久の討伐のため貞世を大隅国、薩摩国の守護とする。
- 3年
- 6月:越前国の国人と守護代の争いが管領細川頼之の所領に飛び火し、頼之と斯波義将が対立する。
- 10月:南九州の国人が今川貞世に帰伏する。
西暦との対照表
※は小の月を示す。
関連項目
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