『大帝の剣』(たいていのけん)は、夢枕獏による長編SF伝奇小説。
1985年、雑誌『野性時代』にて連載開始。「飛騨大乱編」まで書かれたところで『野性時代』が休刊となり、長らく中断していた。2005年、映画化の企画が持ち上がったことも契機となり、『週刊ファミ通』にて「天魔望郷編」の連載が開始。「幻魔落涙編」「聖魔地獄編」を経て、2011年に完結。
2007年の堤幸彦監督による映画化以降、映画脚本を担当した天沢彰によるノベライズや、渡海・横山仁による漫画など、数多くのメディアミックスが行われている。
関ヶ原の戦いから間もない時代が舞台。異形の大剣を背負った巨漢・万源九郎を主人公に、壮大な物語が繰り広げられる。その大帝の剣は、大抵の剣をものともしない頑強さを持つ。
真田衆や伊賀衆などの忍者や宮本武蔵や佐々木小次郎、柳生十兵衛などの歴史上の人物や宇宙から来た地球外生物らとバトルする荒唐無稽な物語。
製作時点では原作が未完(連載中)の状態であったため、物語展開やキャラクター造形にオリジナルの要素が多く追加されている。
映画の公開に合わせ、同時期に新紀元社から書籍判にて発売されたテーブルトークRPG(TRPG)。ゲーム製作を担当したのは高平鳴海と坂本雅之。
いわゆるタイアップ企画ものであり、映画に出てくるキャラクターをプレイヤーキャラクターとして使用することで、映画の内容を追体験できる構成になっている。
19本のシナリオが収録されており、映画の名シーンを再現しているものとオリジナルのものの両方が含まれている。
ゲームシステムはベーシック・ロールプレイングを基幹システムに採用しているが戦闘アクションに特化した形に改造されており、戦闘に使える技能以外のルールは省略されている。また、ゲームマップを使用することで、戦術行動を考える楽しみが増すような工夫がされている。
キャラクターメイキングに関しては、源九郎や宮本武蔵など映画の登場人物をモチーフにしたテンプレートを使用することが前提になっている。
映画の世界観について簡単な紹介が資料として付属している。
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