富士急行2000形電車(ふじきゅうこう2000がたでんしゃ)は、富士急行が所有していた特急形車両。主に充当される富士急行線特急列車名称でもある「フジサン特急」の愛称でも呼称されていた。
2001年(平成13年)9月に東日本旅客鉄道(JR東日本)所有の165系電車から改造されたジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を富士急行が購入し整備ならびに仕様変更を施工した車両である。
2002年年始臨時列車に充当後、同年2月28日より「フジサン特急」としての運行を開始した。
外装は白を基調とし、富士山をモチーフとしたキャラクターが車体外部に98種類、車内に3種類の計101種類が描かれた。また「フジサンクン」は2編成共通のキャラクターであるが、それ以外のキャラクターは2編成ですべて異なる。
内装は「パノラマエクスプレスアルプス」時代とは大きな変更はなく、モケットの張替え程度である。1,350mmのシートピッチやクロ2000形の展望室・ラウンジ席ならびにモロ2000形の個室もそのままの状態であるほか、モロ2000形・クモロ2000形の車内では、クロ2000形からの前面展望をモニターで視聴可能とされた。
2013年10月11日に小田急電鉄から20000形RSE車1編成7両を同年11月11日に譲渡。3両編成に短縮改造を施工し8000系として2014年夏から運行することが発表された。
それに伴い2002号編成は塗装をJR東日本時代の「パノラマエクスプレスアルプス」色に復元し、2013年11月30日に富士急電車まつりで公開。同日より運用を開始した。同編成は2014年2月9日にイベント運用で終了予定だったが、記録的な大雪により中止となり、同月10日付で廃車され年度内に解体。同年5月18日には同編成を含むフジサン特急関連記念グッズ販売会が開催された。
一方の2001号編成も2015年度中にJR東海から譲渡された371系を改造した8500系への置換えに伴い、2016年2月7日で運用終了。富士山駅で運転台見学イベントと記念グッズ販売会が開催された。廃車後はクロ2001号車が下吉田駅構内で保存されている。
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