王立音楽大学(おうりつおんがくだいがく)、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック(英語: The Royal College of Music)は、ロンドンにある名門の音楽学校である。略称はRCM(カレッジ)。現在はイギリス国王チャールズ3世が総長を務めている。英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)によるQS世界大学ランキングのパフォーミングアーツ部門では2022年に初めて世界ランキング1位を獲得し、2023年も首位を維持している。
学部レベルから博士レベルまで演奏、作曲、指揮、音楽理論と音楽史など全方位的な西洋音楽教育を行っている。研究分野では古楽器演奏と演奏科学の実績に強みがあり、インペリアル・カレッジ・ロンドンとのパートナーシップで設立された演奏科学センター(Centre for Performance Science)が知られている。
国立音楽養成学校(National Training School for Music)の後継校として、当時の王太子であったアルバート・エドワード(後のエドワード7世)により1882年に設立され、ジョージ・グローブ(George Grove)を理事長に迎え1883年に開校した。1894年にロンドンはケンジントン地区の現所在地に移転したが、この年にチャールズ・ヒューバート・パリー(Hubert Parry)が理事長に就任し、1918年まで職を務めた。