桜新町駅(さくらしんまちえき)は、東京都世田谷区桜新町二丁目にある、東急電鉄田園都市線の駅である。駅番号はDT05。
地下2Fと地下3Fのそれぞれに、単式ホーム1面1線と1線の通過線がある、2層構造の地下駅である。地下2Fが下り、地下3Fは上りに用いられている。通過線はホームから見て壁面反対側にあり、ホームからは見えない。但し、ホーム両端から通過線との分岐点を望むことが出来るため、壁の向こう側の通過線を走る通過列車の姿を確認することが出来る。
駅名に因んで駅カラーは「さくら色」。但し、実際に使用されている色は、日本産業規格(JIS)が定めたJIS慣用色名での桜色(■)よりも赤色に近くなっている。2006年(平成18年)前後の壁面改良工事に伴い、ホームでない側の壁面にも桜装飾が成された。
地下駅で通過線を設置したのは、当駅が日本初である。類似の駅には、いずれも構造が当駅と多少異なるものの、都営地下鉄新宿線の瑞江駅、東京メトロ副都心線の東新宿駅、台湾高速鉄道の桃園駅などがある。
バリアフリー対応として地上と改札階を連絡するエレベーターおよび改札階と各ホーム階を連絡するエスカレーター・エレベーターが整備されている。
地下3階上りホーム利用者に配慮し、開設当初から地下3階→地下2階のエスカレーターが設置されていた。その後ホーム階と改札階を連絡するエレベーター、改札階と地上を連絡するエレベーター、地下1階・地下2階・地下3階を相互に連絡する上下エスカレーターが順番に設置された。改札と各ホームを結ぶエレベーターは当初1基のみ整備されたが、2019年(令和元年)11月30日より2基目が使用開始している。また改札階と地上を結ぶエレベーターは北口にのみ整備されたが、2020年(令和2年)に南口にも整備された。
トイレは地下1F改札外(西口付近)にある。2005年(平成17年)に改修され、多機能トイレが設置された。さらに2020年には、再度改修が行われている。
渋谷駅 - 二子玉川駅間では珍しく、駅と国道246号線や首都高速3号線が離れている。これに加えて、駅付近に高層ビルがないため、空が比較的広く、道路の騒音も少なめで、沿線の中でも独特の雰囲気を醸し出す駅前になっている。
各停は当駅で急行を待避する列車がある。但し、朝ラッシュ時は、一部列車を除き両方向共に急行運転が無いため、待避も行われない。
2022年度の1日平均乗降人員は61,954人である。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下り。
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