大和市(やまとし)は、神奈川県のほぼ中央に位置する市。施行時特例市に指定されている。
人口は約24.1万人。東京都区部への通勤率は15.3%、横浜市への通勤率は18.3%。
なお、人口密度は横浜市より高い。
東京都心から40〜50km、横浜市街から20kmの圏内にあり、東は横浜市、西は座間市、海老名市、綾瀬市に、南は藤沢市、北は相模原市、東京都町田市にそれぞれ隣接している。このうち座間市、海老名市、綾瀬市との間にはかつて県央政令指定都市構想があった。
東西間の距離は3.22 km、南北間の距離は9.79kmと南北に細長い市域である。相模野台地(相模原台地)上にあり、北から南へ緩やかに傾斜した地形で、高低差は38mに及ぶが、丘陵起伏はほとんど無い。市内最高点は下鶴間・浅間神社跡の標高90m、最低点は福田・江の窪の標高30mである。
鉄道は中央部を東西に相鉄本線、南北に小田急江ノ島線が走るほか、北部に東急田園都市線が乗入れ、狭い市域に8駅がある。このため市内各地から最寄り駅まで、徒歩を用いても比較的短時間でアクセスでき、中心となる大和駅からは小田急(小田原線経由)を用いると新宿、相鉄を用いると横浜へそれぞれ1時間以内で移動できる。2019年には相鉄・JR直通線が、また2023年3月には相鉄・東急直通線が開業し、これら路線の開業によって大和駅からは新横浜・渋谷方面へのアクセスが向上するため、今後更に利便性が高まることが期待されている。
道路網では東名高速道路が通っているが、当市域内にはインターチェンジが無い。ただし、市の北東方向に横浜町田ICが、西方向に綾瀬スマートインターチェンジが近接し、市中心部まで比較的短時間でアクセス可能である。
綾瀬市と大和市にまたがって在日米軍と海上自衛隊の厚木基地があり、うち大和市部分は約1.1平方キロメートルで、市面積の約4%に相当する。
東京都
神奈川県
「大和」の名前は、明治時代に4つの村が合併してできた「鶴見村」で分村危機が起きた際、当時の県知事が「大きく和する」の意味を込め、新しい村名を「大和」村に改称したことが由来とされている。また、大和市内には遺跡の案内板や石碑があり、神社や寺院は境川流域や引地川流域に集中している。つる舞の里歴史資料館などを参考にすると詳細な歴史を知ることができる。
大和市では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。住居表示実施前の町名等欄で下線がある町名はその全部、それ以外はその一部であり、町名の末尾に数字がある場合には丁目を表す。なお、西鶴間五丁目及び柳橋四丁目の各一部には、住居表示未実施の区域がある。
郵便番号は242-xxxxで、大和郵便局が管轄・集配を担当する。
市外局番は046(市内局番は2xx・40x・41x)となっている。
かつては0462(xx)を使用していたが、加入者増加などに対応するため、1999年7月20日午前2時、046(2xx)に一斉変更された。
平成26年(2014年)3月31日をもって大和県税事務所は統合され、同年4月1日からは厚木県税事務所が管轄地域になっている。
銘菓
その他
駅周辺の商業施設の詳細については大和市#交通にある各駅のリンクを参照。
市内最大の商業施設として、イトーヨーカドーとイオンが共同で出店した大和オークシティがある。
市内には大規模な製造業やそれに付帯した研究機関なども比較的多くある。
つきみ野にはセルスター工業本社がある。
中央林間には三機工業大和事業所と技術研究所、三菱重工冷熱大和工場、三井住友銀行大和電算センターが立地している。JVCケンウッド・クリエイティブメディア本社工場(かつては日本ビクターの工場)は移転し跡地はマンションとなった。
大和駅周辺には、極東開発工業、岡野電線(古河電工系)、日本モレックス(外資系)、SMK、ガスター(東京ガス、リンナイ系)、日本飛行機、ファーストフーズ(日本製粉系、撤退済)も立地していた。
この他、上和田にはフジフーズ、代官(桜ヶ丘)にはサイゼリヤ神奈川工場、相模大塚にはコージーコーナー相模工場、下鶴間2丁目には加藤組鉄工所大和工場および吉田印刷が立地している。
大和市内に本社を置く株式上場企業は現在は存在しない。
※過去に存在した株式上場企業 : シコー株式会社(電機、2012年9月11日上場廃止、東証マザーズ コード:6667)
公立
私立
公立
私立
公立
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人口が20万人を超える比較的規模の大きな都市だが、市内にJRの駅は設置されていない。ただし、2019年に相鉄・JR直通線が開業したことにより、JR東日本の車両が相鉄線を経由して市内に乗り入れるようになった。
なお、小田急高座渋谷駅の下(掘割区間)を東海道新幹線(JR東海)が通過するが、新幹線の駅は設置されていない。2023年に相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)が開業したことで、相鉄本線を経由して新横浜駅まで容易にアクセスできるようになった。
※東京駅・新宿駅・羽田空港・箱根・大阪・京都方面の高速バスが運行される。なお空港行きの高速バスは同停留所以外に、市外の二俣川駅・相模大野駅・南町田グランベリーパーク駅などからも乗車できる。
大和市は以前からサッカーが盛んで、サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)が初優勝した2011年の女子ワールドカップでは大野、川澄、上尾野辺の3選手が日本代表に参加し、さらに決勝のアメリカ戦では大野と川澄が先発出場した。このような背景もあり、大和市役所は2011年に小野寺を市職員として採用し、「女子サッカーのまち」プロジェクトの一環として同市内のクラブチーム「大和シルフィード」の強化に関わった。シルフィードは2019年になでしこリーグの2部に初昇格し、小野寺は市職員の傍らで同チームのGKコーチを務めている。
男子サッカーでは、横浜市を本拠地とする横浜F・マリノスのサッカースクールが2007年に開校し、2017年には同クラブのホームタウンとして正式に追加された。
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