淵野辺駅(ふちのべえき)は、神奈川県相模原市中央区淵野辺三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜線の駅である。駅番号はJH 25。
東神奈川駅発着系統と、横浜駅経由で根岸線に直通する列車が停車する。
島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。JR東日本ステーションサービスが駅管理を受託している橋本駅管理の業務委託駅である。自動券売機・多機能券売機・指定席券売機・話せる指定席券売機・自動改札機が設置されている。なお、お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝は遠隔対応のため改札係員は不在となる。
かつては貨物扱いが行われており、北口側の東神奈川方面に貨物扱い施設が、橋本方面には相模総合補給廠への専用線のための入換線があった。東神奈川方面のりばの向かい側にある現在使用されていない線路は元の貨物着発線である。貨物列車が運転されなくなって久しいが、2000年代初頭まで貨物列車着発用の信号機と本線への渡り線が設置されていた。敷地は貨物扱いの廃止後も長く放置されていたが、現在では旧貨物扱い施設の敷地が桜美林大学プラネット淵野辺キャンパス等に、また補給廠専用線入換線敷地の一部は北口ロータリーに転用されている。
発車メロディは、2014年6月14日からゴダイゴの『銀河鉄道999』に変更された。1番線はAメロ部分、2番線はサビ部分のアレンジが使用されている。
(出典:JR東日本:駅構内図)
2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は32,751人である。
横浜線の快速通過駅では最も利用客が多い。
近年の1日平均乗車人員は下表の通りである。
1908年(明治41年)の開業以来、駅舎は淵野辺の旧集落に近い北口側に設けられていた。当駅は淵野辺が所属する当時の高座郡大野村北部(1941年の合併により相模原町、1954年から相模原市)だけでなく、府県境を越えた東京府の南多摩郡忠生村(1958年の合併により町田市)への玄関口の機能も持った。また、鉄道から離れた上溝(現相模原市)や半原(現愛川町)への路線バスも発着し、付近の交通結節点の役割も負った。1930年代には陸軍の施設が周辺に相次いで進出し、それらを背景に駅前商店街が形成され戦後も賑わいを続けた。
一方、開業当時の南口側には畑が広がるのみで駅付近に目ぼしい集落は存在しなかったが、1940年代前半の相模原軍都計画による都市計画区域に組み込まれ、敗戦をはさんで県による区画整理事業が進められた。この計画では南口側に駅前広場が設定されていたが、実際に南口が開設されたのは当駅が橋上駅化された1974年(昭和49年)であった。そのため、南口側の市街化は1960年代までは緩慢であったが、東京・横浜のベッドタウン化の波が及んで以降急速な市街化が進行した。南口の開設とバスターミナルの整備により市内各地(相模大野、上溝、田名、相模原、橋本)や愛川・半原方面のバスの発着がこちらに移動し、多くの乗降客を集めるようになった。しかし、南口周辺の商店・飲食店は駅周辺に散在しており、北口のような駅前商店街の形成は見られない。
周辺には大学や高校が多く分布し、2001年(平成13年)には当駅を最寄り駅としている日大三高と桜美林高が揃って春の甲子園に出場したので、駅や商店街に横断幕やポスターが掲げられた。
南口から歩いて数分の所に、鹿沼公園と相模原市立図書館がある。
北口及び南口にバスターミナルがあり、神奈川中央交通・神奈川中央交通東の路線バス(相模原市コミュニティバスを含む)が発着する。
当駅と矢部駅との駅間距離は800mしかなく、これは横浜線では一番短い。
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