安禅寺(あんぜんじ)は、東京都新宿区にある天台宗の寺院。
1608年(慶長13年)、日蓮宗僧侶(名は不詳)によって開山された。その後、堯観(1695年寂)によって中興された。その際に天台宗に転宗した。
元々は麹町に位置していたが、1634年(寛永11年)に現在地に移転した。
当初は「安善寺」という名称であった。ところが、いつのころからか「安禅寺」が使われ始め、寛延(1748年 - 1751年)以降は「安禅寺」としての記録が残るようになった。1813年(文化10年)、寺社奉行の裁定によって正式に「安禅寺」となった。
当寺の聖観世音菩薩は慈覚大師円仁の作といわれており、円仁が延暦寺で自ら彫ったものという。1571年(元亀2年)の比叡山焼き討ちの際に、僧侶に背負われて美濃国の山中に逃れた。正徳年間(1711年 - 1716年)に当寺に移されることになった。
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