有限会社ハチノヨン(英: 8-4, Ltd.)は、東京の渋谷に拠点を置き、コンピュータゲームのローカライズを行う日本の企業。
2005年に、源紘子とエレクトロニック・ゲーミング・マンスリー(EGM)の元編集者であるジョン・リカーディが設立した。2008年にリチャルディと同じEGMの同僚であるマーク・マクドナルドが加入、2016年にマクドナルドはEnhance Gamesのビジネスおよび開発のヴァイスプレジデントとして働く為、退社した。『モンスターハンター』、『ニーア』、『ドラゴンクエスト』、『ファイアーエムブレム』、『テイルズ』、『UNDERTALE』などの知的財産権を使用し、契約条件で日本語から英語へ、また英語から日本語への翻訳とローカライゼーションを行っている。
社名の由来は『スーパーマリオブラザーズ』の最終ステージが由来になっている。
2022年7月、アメリカのLimited Run Gamesと協力し、ダウンロード専売ソフトとして発売されたソフトのパッケージ版を販売する会社「SUPERDELUXE GAMES」を設立した。
ハチノヨンは通常、ゲーム開発の途中でローカライゼーションの過程に関与し、ゲームとスクリプトのビルドにアクセスする。『シャドウ オブ ザ ダムド』の場合のように、開発サイクル全体を通して参加するよう誘われることもある。パブリッシャーが世界的な同時リリースをしようとますます務めるにつれて、ハチノヨンはプロジェクトに早くから参加していることを指摘されている。最初のステップは、ゲームや他のシリーズを何度もプレイしてメモを取りながら、ゲームに慣れることから始める。実際の翻訳には、日本語と英語のスクリプトが入ったMicrosoft Excelの大きなスプレッドシートを使用する。単語の翻訳だけではなく、欧米の人たちに親しみやすいゲームにするための変更も提案している。例えば『ヘラクレスの栄光』では、戦闘をより興奮するものにさせる為、戦闘速度を3倍にすることを推奨している。
翻訳スタイルに影響を与えた人物としては、スクウェアのローカライズ部門の設立者であるリチャード・ハニーウッドを挙げている。ハチノヨンでは、単に言葉を翻訳するだけでなく、語調やユーザーインターフェース、文化的レファレンスに注意を払うことで、言語版と同じ体験を提供することを試みている。テキストが多い為、『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』、『テイルズ オブ ヴェスペリア』、『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』など、社内の翻訳チームでは対応できないロールプレイングゲームがハチノヨンの主な契約内容となっている。『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の翻訳では、ハニーウッドのドラゴンクエストスタイルガイドを相続し、ゲーム間の一貫性を保つことに役立てている。その中でも『バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子』のように、スクリプト、デバッグ、品質保証など、ローカライズのあらゆる側面を開発者に任せたプロジェクトは、ハチノヨンのお気に入りとなっている。
ゲーム作品のほかには、YouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」の英語版チャンネル「Masahiro Sakurai on Creating Games」にて、英語翻訳を担当している。
ハチノヨンは、「日本、ビデオゲーム、日本のビデオゲーム」に特化したポッドキャスト「8-4 Play」を隔週で配信している。マーク・マクドナルド、ジョン・リカーディ、サラ・ポドソルスキー、ジャスティン・エパーソンからなる「8-4some」が主催している。東京に存在するハチノヨンは、東京ゲームショウ、カプコンのCaptivate、グラスホッパー・マニファクチュアのHoppersなど、日本のゲーム業界の多くのイベントに参加し、ニュースを共有する機会がある。1UP.comとEGMの退職者である彼らはは、ジェームズ・ミールケ(現キューエンタテインメント)、シェーン・ベッテンハウゼン(イグニッション・エンターテイメント)、デヴィッド・エイブラハム(Cheap Ass Gamer)などのビデオゲームのジャーナリストとの繋がりを保ち、番組のゲストとしてレギュラー出演している。また、山岡晃や水口哲也などの著名なデザイナーをゲストに迎えることもある。2012年からは、Giant Bombでポッドキャストのエピソードがホストされている。2011年の東北地方太平洋沖地震後、ハチノヨンはグラスホッパー・マニファクチュアのチャリティーイベント「Grasstream 2」と山岡晃が代表を務める「Play For Japan」の両方に参加した。
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