三学(さんがく, 巴: tisikkhā)とは、釈迦によって示された、仏道を修行する者がかならず修めるべき3つの基本的な修行項目をいう。三勝学(さんしょうがく)とも。具体的には、戒学・定学・慧学の3つを指す。この戒 ・定 ・慧は、修習の順番が重要である。
三学に解脱(vimutti)、解脱智見(vimutti-ñāṇa-dassana)を加えたものを五分法身と呼ぶ。
三学は、文献学的にさかのぼりうる最古の修行法で、釈迦の直説(じきせつ)の可能性がある。並川孝儀は最古層経典の修行法の内容がほぼ三学であることを指摘している(並川2023a,p.14)。
それぞれを修めたならば、激しい欲(chando)は起こらず、三毒(rāgo, doso, moho)は消えてしまうと釈迦は説く。三学を修習しない者は、真の比丘ではないと釈迦は説いている。また釈迦は、農夫らが予め田畑を耕してから種を捲くように、比丘たちはまず三学を修習するよう説いている。
三学と八正道は、以下のように隣接関係にある。
象跡喩小経においては、三学に沿った16段階の修行道が説かれている。
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