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三学


三学


三学(さんがく, 巴: tisikkhā)とは、釈迦によって示された、仏道を修行する者がかならず修めるべき3つの基本的な修行項目をいう。三勝学(さんしょうがく)とも。具体的には、戒学・定学・慧学の3つを指す。この戒 ・定 ・慧は、修習の順番が重要である。

  1. 戒学(かいがく) - 戒によって身口意(しんくい)の三業(さんごう)が清らかになり、禅定に入りやすくなる。
  2. 定学(じょうがく)- 禅定を修めることで、慧が得られる。
  3. 慧学(えがく) - 智慧(パンニャー)を修めることで漏・煩悩が排され、解脱智見が得られる。

三学に解脱(vimutti)、解脱智見(vimutti-ñāṇa-dassana)を加えたものを五分法身と呼ぶ。

最古の修行法

三学は、文献学的にさかのぼりうる最古の修行法で、釈迦の直説(じきせつ)の可能性がある。並川孝儀は最古層経典の修行法の内容がほぼ三学であることを指摘している(並川2023a,p.14)。

  • 最古層経典:修行法はほぼ「戒」や「定」や「慧」など後世の三学に該当する内容で占められる。
  • 古層経典:新たな修行法もみられるようになる。その代表的な修行法が七種の修行法(三十七道品)である。中でも「五根」が最も早くみられ、続いて「八正道(八聖道)」が「四諦(四聖諦)」と一体で説かれる。
  • 新層経典:新たに「四念処」「四正勤」「四神足」「五力」「七覚支」という修行法が説かれる。

漢訳仏典・サンスクリット仏典

パーリ仏典

それぞれを修めたならば、激しい欲(chando)は起こらず、三毒(rāgo, doso, moho)は消えてしまうと釈迦は説く。三学を修習しない者は、真の比丘ではないと釈迦は説いている。また釈迦は、農夫らが予め田畑を耕してから種を捲くように、比丘たちはまず三学を修習するよう説いている。

八正道との関係

三学と八正道は、以下のように隣接関係にある。

象跡喩小経においては、三学に沿った16段階の修行道が説かれている。

脚注

参考文献

  • Harvey, Peter (2013), An Introduction to Buddhism, Cambridge University Press 

関連項目

  • 八正道

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 三学 by Wikipedia (Historical)



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