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KBCラジオ


KBCラジオ


KBCラジオ(ケイビーシーラジオ)は、九州朝日放送 (KBC) におけるラジオ部門。コールサインはJOIF(福岡 AM:1413kHz FM:90.2MHz)、社史は九州朝日放送#沿革を参照。

キャッチフレーズは2024年(令和6年)4月より『KBCRADIO 90.2』としている。

ネットワークの変遷

KBCラジオは開局当初、朝日放送ラジオ、及び朝日放送ラジオと同じ系列のラジオ東京(JOKR。現在のTBSラジオ)と実質的なネットワークを組んでいたが、同時に文化放送(JOQR)とも実質的なネットワークを組んでいた。このため、福岡発のスポーツ番組やニュース素材などは、TBSラジオ向けと文化放送向けの二重制作を行っていた。ただし、RKBラジオの編成から外れたニッポン放送(JOLF)やラジオ関東(現:RFラジオ日本。JORF)の番組も個別に編成することがあった。

やがて、TBSはRKB毎日放送とテレビネットを通じて、包括業務提携を結ぶ事となり、1964年(昭和39年)、RKBラジオはMBSラジオと共に、TBSラジオと暫定ネットワークに関する業務提携を締結。翌年、JRNに発展した。

これに対して、文化放送とニッポン放送はKBCラジオに、NRNへの加盟を要請。KBCラジオはキー局による全国スポンサーの開拓を条件に受諾。発足と同時に加盟した。

自社制作比率は70.1%(2019年(平成31年)4月現在)と高く、他局へネットされている番組もある。その一方で、ネット番組比率が低く(おおよそ30%弱)、在京キー局発の番組のネットを行わない傾向がある。

番組宛てのメールアドレスは[番組名]@kbc.co.jpで、番組宛FAX番号は福岡092-722-4242で、一部番組では「なにによによに」とアナウンスされる。

データ

24時間放送を実施。月曜(日曜深夜)未明 2:00 - 5:00はメンテナンスのため放送休止。5:00から放送開始(NRN単独加盟局はほとんどが5:00開始が基本である)。月曜以外は5:00基点。

AMステレオ放送は福岡本局のみ1992年4月1日に開始したが、受信機が普及しなかったこと、同放送の対応受信機の発売が開始当初から時間が経つに連れ非常に少なくなったことが主な原因により、開始から15年を経過する2007年4月1日の放送を最後に終了し、モノラル放送に戻すことが2006年11月に発表され、予告通り実施された。AMステレオ放送自体を取り止めたのは当局が初めてであった。

FM補完中継局は2015年9月2日に予備免許が交付され、2016年3月28日 13:00に本放送を開始。なお、このFM開局を記念し、RKBラジオと共同制作で『熱ラジ!』を2局同時生放送。

radikoでの配信は、2011年4月22日に試験放送を開始し、同年10月24日に福岡県内で本配信を開始した。2014年4月1日からradikoプレミアムでの配信が始まり、福岡県外からもKBCラジオをradikoプレミアムを介して聴取できるようになった。 2021年12月6日から佐賀県に配信エリアを拡大し、佐賀県でも基本サービスのみで聴取できるようになった。

将来的には、2028年秋までにFM局への転換を目指すとしており、AM停波実証実験として、2024年2月5日より2025年1月31日まで行橋のAM送信所を停波する。

送信所

スタジオ

  • 第1スタジオ 3階 観客を入れて公開収録が可能。またテレビ「ドォーモ」のスタジオとしても使用されていた。「ドォーモ」終了後はセットを残し、テレビ「タグるヨル」「ちょこっとシリタカ!」などを収録している。
  • 第2スタジオ 3階 生ワイド用 しゃべりずき・アサデスラジオ・PAO〜N・夕方じゃんじゃん・KBC長浜横丁など
  • 第3〜第6スタジオ 3階 主に録音用

この他にラジオニュース用のアナブースが存在し、ワイド番組に内包されない定時ニュースなどに使用されている


テレビとの共通

  • 1Fロビーから、よくばりミルキィ(テレビ ※2015年9月終了。)、ラジオチャリティーミュージックソンなどを放送する

備考

  • ラジオカーの愛称は「ひまわり号」だったが、2019年1月より「アイタカー」に変更し、リポーターの愛称をアイタガールとした。
  • 朝日新聞西部本社版の朝刊中面の周波数案内では、北九州局が福岡本局よりも先に書かれている(※ワイドFM本放送がスタートした2016年3月28日以降、朝日・毎日は福岡本局の周波数に変更された。但し産経新聞の周波数案内では、北九州局が福岡本局よりも先に書かれている)。
  • 一時期、平日11時、12時、16時、22時、0時などの『朝日新聞ニュース』は、山口放送(KRYラジオ)に同時ネットされ、同局とのサイマル放送を行っていた。これは、開局当初の山口放送に全国ニュースを集めるまでの力がなく、当時、開局や制作において協力関係のあったニッポン放送や九州朝日放送の力を借りたもののうちのひとつである。これが所以してか、NRNは1965年の発足と同時に加盟しているが、JRNへの加盟は遅れて1982年になってからである。
  • 1970年代後半から1980年代前半にかけて、「あたたかい心がふれあう KBCラジオ」というキャッチフレーズが使用されていた。
  • 2012年から2016年頃まで「まいくん」というマイクを模したPRキャラクターが登場していた。

オープニング・クロージング

オープニング・ジャンクション
各地の周波数をナレーションした後、「今日も1日、KBCラジオの番組でお楽しみください。」というナレーションで終了する。
オープニングの場合、約20秒間の1kHz信号とドヴォルザーク作曲『スラヴ舞曲第10番』が流れた後、放送される。
クロージング
各地の周波数をナレーションした後、「これで今日の放送は全部終了しました。それでは朝まで、おやすみなさい。」というナレーションで終了する。終了後はしばらく無変調音声のあとに停波。

アナウンスはいずれも、奥田智子アナウンサーが担当。ワイドFM開始に合わせて一新された。

KBC-INPAX

KBCラジオは1990年4月10日から1993年3月までの間、「KBC-INPAX」(ケービーシー・インパックス)と称して、人気番組だった『PAO〜N ぼくらラジオ異星人』などを終了させ、人気を博していた『ニュースステーション』(テレビ朝日)を模範として、ニュース・情報を中心とした、ワンフォーマット編成にほぼ準じた番組編成を行った。「INPAX」とは「information(情報)」「intelligence(知識)」「interest(面白さ)」を未知数の可能性で「packet(包む、束にする)」する意味の造語。平日は情報中心の編成、土日は情報を取り入れつつ音楽とスポーツを重視した編成とした。

この間、番組タイトルは「スロープ」の文字列が付けられ、4時間毎に区切る形で事実上のゾーン編成となった。「スロープ」の付かない番組は『オールナイトニッポン』など、NRN系列のネット番組。一部の自社制作番組となった。

情報強化と「24時間リアルタイムに世界のフレッシュな情報を報道する」体制作りの為、報道局にラジオ情報デスクを新設。既存の朝日新聞ニュースに加え、文化放送やANN系列局・海外支局との協力体制を構築して、KBCは日本の民放で初となるロイターとの受信契約を締結。インテルサットからの受信設備を設置した。キャスティング面は平日帯 朝ワイド番組『KBC おはよう7』から継続する形で田原総一朗、梨元勝グループを始めとした東京で活動する著名なジャーナリストを自社制作番組に起用するなどの施策を打った。

FMラジオを意識した演出が施され、各番組のジングル、ニュース、天気予報、交通情報のBGMをFM風の物に変更した。「KBC-INPAX」のジングルは前年に『アメリカントップ40 イングリッシュDJコンテスト』でグランプリを獲得、デビューした地元出身の木村匡也を起用。ラジオカー「ひまわり号」は「INPAX号」に名称変更した。1992年4月1日のAMステレオ放送開始後は「KBC-STEREO INPAX」(ケービーシー・ステレオ インパックス)と称した。

開始と同時に、福岡市天神の繁華街に「KBC-INPAX 天神サテライトスタジオ」を開設。サテライトスタジオは平日 12:15 - 13:00、15:00 - 16:00に生放送を行ったが、半年後には放送時間を縮小。1991年3月に閉鎖した。生放送時は「KBC-INPAX from Satellite Tenjin」のジングルとなった。

ロイターとの契約から、世界のニュースを日本の民放として、いち早くスクープするなど業界内では注目されたが、リスナーからの受けは悪く、RKBラジオとFM福岡に聴取率で差を付けられた。バブル崩壊によるコスト負荷の削減方針などから、開始から1年後の1991年4月にリニューアルを行い、番組内容とパーソナリティの変更などを実施。リニューアル後は各ゾーンの中に箱番組を置き、ゾーンタイトルの「スロープ」の後にサブタイトルが付くといった、INPAX編成前と事実上、変わらない番組構成になるなど迷走が続き、KBC-INPAX編成は1993年3月で終了した。

現在放送中の番組

自社制作番組は太字

放送時間は、2023年10月現在。

随時放送

  • KBCニュース
  • 天気予報
  • KBC交通情報
    • 各ワイド番組内で放送。
  • 博多ほのぼの劇場(スポット枠で随時放送)

平日

週末

※特記:土・日はホークス戦は原則デーゲームであるが、16時以後の薄暮デーゲームか、ナイトゲームである場合は、特に日曜日で放送休止ができないスポンサー付き番組の放送時間帯変更など、当該時間帯の番組の時間調整を実施する場合がある。

特別番組

  • 1DAYスペシャル - KBCラジオでは2016年頃から不定期で早朝の『富田薫のアサコレ!』から夜の『KBC長浜横丁』まで、1つのアーティストに絞って特集する1DAYスペシャルを行っている。
  • 博多祇園山笠 追い山中継 走れ!山笠(7月15日)
  • 福岡マラソン(11月第2日曜)
  • KBCラジオ・チャリティー・ミュージックソン(毎年12月24日 12:00 - 12月25日 12:00)
  • 箱根駅伝実況中継(文化放送より毎年1月2日・3日にネット)
  • 福岡国際マラソン実況生中継(毎年12月)
  • KBCホークスナイター
  • KBCダイナミックホークス(土曜・日曜のデイゲームで試合開始5分前 - 試合終了まで)
  • DAN! DAN! DAN!(ナイターシーズンの火曜 - 金曜21:00 - 22:00)

過去に放送した番組

自社制作番組

KBC-INPAX編成以前(1990年4月9日まで)に放送していた主な番組

KBC-INPAXとして放送していた主な番組

  • モーニングスロープ(1990年4月10日 - 1993年3月 月 - 金 6:00 - 10:00 永田時彦、清水千春)
  • デイタイムスロープ(1990年4月10日 - 1991年3月 月 - 金 10:00 - 14:00 富田薫、奥田智子、宇野由紀子)
  • デイタイムスロープ〜奥田智子 マシュマロスタジオ(1991年4月 - 1993年3月 月〜金 10:00 - 14:00 奥田智子、百田裕之)
  • アフタヌーンスロープ(1990年4月10日 - 1991年3月 月 - 金 14:00 - 18:00 沢田幸二、千木良かおり)
  • アフタヌーンスロープ〜沢田幸二 イケイケドンドン → 沢田幸二 ラジオジャンクション(1991年4月 - 1993年3月 14:00 - 18:00 沢田幸二、山本栄子)
  • ナイトゲームスロープ KBCジャンボナイター(プロ野球中継)
  • イブニングスロープ(1990年 - 1992年 オフシーズン期 月〜金 18:00 - 20:00 1990年4月 - 1991年3月は、松本みつるが担当)
  • ナイトスロープ3P → 中島浩二アワー THE3P(1990年4月10日 - 1996年3月 月 - 金 21:00 - 24:30、ナイター中継時は中継終了後、オフシーズンは21:30ないし、21:40 - 24:30 中島浩二、アルトマン・リカ〈久村洋子〉 → 3Pギャル〈一般公募により選ばれた、女性アシスタント〉)
  • サタデースロープ(1990年4月15日 - 1993年3月 土 7:00 - 9:00の第1部と、9:00 - 18:00の第2部『栗田善成のやじうま大放送』に分けて放送)
  • サンデースロープ(1990年4月16日 - 1993年3月 日 9:00 - 18:00 大野勢太郎、月俣幸三、東美穂)
  • サタデーイブニングスロープ(1990年 - 1992年 土 18:00 - 21:00 オフシーズン期)
  • サンデーイブニングスロープ(1990年 - 1992年 日 18:00 - 21:00 オフシーズン期)

KBC-INPAX編成終了後(1993年4月以降)に放送していた主な番組

パーソナリティ

50音順、*印は九州朝日放送アナウンサー。

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • ラジオ - KBC九州朝日放送
  • KBCラジオ (@kbc_radio) - X(旧Twitter)
  • KBCラジオ (kbcradio) - Facebook
  • KBCラジオ公式instagram (@kbcradio_official) - Instagram
  • KBCラジオ - YouTubeチャンネル

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: KBCラジオ by Wikipedia (Historical)



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