佐伯 日菜子(さえき ひなこ、1977年2月16日 - )は、日本の女優。奈良県大和郡山市出身。ヴィヴィアン所属。愛猫家としても知られる。
1994年、映画『毎日が夏休み』で、16歳で女優デビュー。その年の日本アカデミー賞新人俳優賞、山路ふみこ賞新人賞などの各新人賞を受賞。その後、映画『静かな生活』などに出演した。
その後、1997年のテレビドラマ『EKO EKO AZARAK エコエコアザラク』でダークヒロインの黒井ミサを演じ、1998年のホラー映画らせんの 山村貞子 役で脚光を浴び、“ホラー・クイーン”として確固たる地位を築いた。その後、『ギプス』、ドラマ『アナザヘヴン-eclips』(テレビ朝日)、『トリック』(テレビ朝日)など女優として数多くの作品に出演する。 ホラーブームの牽引役として注目されるが、一時期、100本の仕事のオファー中、100本がホラーということもあり役が固定化されることに苦悩する。「どうして怖い役しか来ないのだろうか?」と自分の顔を嫌いになった時期もある。しかし、海外での反響や評価を受けて、自信を取り戻していく。
2002年、Jリーグの横浜F・マリノスに在籍していたプロサッカー選手の奥大介(2014年没)と結婚し、その後、2人の娘(長女は女優の成海花音)を授かる。スポーツニッポン新聞のWeb版「スポニチワールドサッカープラス」にコラム「佐伯日菜子のBOA SORTE!!」を2005年9月 - 2006年9月にかけて連載、サッカー選手を夫に持つ女優の視点で見たサッカー論を展開した。だが、夫の大介からは2005年頃よりDVを受けており、2013年に奥大介が脅迫容疑で逮捕された。この事件を経て同年7月に正式に離婚した。2人の娘の親権は佐伯が持つことになった。
一時、育児のため仕事をセーブするも2014年より本格的に女優復帰を果たし、立て続けに映画やドラマに出演。主演映画『メッセージ episode1 みえちゃんからの伝言』、『スクール・オブ・ナーシング』では、繊細でシリアスかつコメディタッチの演技で新境地を開いた。長年タッグを組む押井守監督が米・カトゥーンネットワーク「toonami」20周年記念のために佐伯主演で撮り下ろした5本の短編ドラマ作品『Sand Whale and Me』はProduction I.G制作で2017年3月18日より北米で放映が開始。
2019年は数々の海外の映画祭や東京フィルメックスで昨年絶賛された映画『僕はイエス様が嫌い』(奥山大史監督)はじめ、樹木希林 初の企画および遺作となった『エリカ38』、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督はじめカメ止めクリエイターが再集結した話題作『イソップの思うツボ』、『インターミッション』に続き樋口尚文監督の監督第2作目『葬式の名人』など、出演作が公開。2022年には、『メモリードア』加藤悦生監督、2023年には、『喜劇 釜石ラーメン物語』、『青すぎる、青』共に今関あきよし監督作品が公開。
『オリーブ』の専属モデルの他、『CUTiE』、『ZIPPER』など多数ファッション雑誌でもモデルを務める。
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