『逃がれの街』(のがれのまち)は、日本の推理作家・ハードボイルド作家北方謙三の長編ハードボイルド小説、および日本映画。
1979年、短編が文芸誌に掲載されるだけだった“純文学作家”北方謙三が、初めて執筆した長編エンターテイメント小説である。執筆時のタイトルは『ふたりだけの冬』。原稿用紙850枚(本人は1000枚以上と記憶)の大長編で、商品にならないと判断され、出版されなかった。なお、処女出版作である『弔鐘はるかなり』は、長編としては3本目に脱稿したものになる。
その後、全面的な改稿を施し、『逃がれの街』と改題、1982年に出版された。
平凡な毎日を送っていた男が、トラブルに巻き込まれて自らも狂気を抱いていく姿を描く。
1983年、東宝で映画化された。監督工藤栄一、主演水谷豊による。
仲間を殴ってバイトをやめた幸二はヤクザ2人を殺し、軽井沢に行き着く。
1983年10月15日公開。配給は東宝。
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