佐野 史郎(さの しろう、1955年〈昭和30年〉3月4日 - )は、日本の俳優、映画監督。島根県松江市出身。所属事務所はmewgullでかつてはアベベネクストに所属していた。
医師である父親がインターン勤務で山梨県にいた関係で山梨市に生まれる。佐野家は島根県松江市で代々続く医家。生後間もなく東京都世田谷区へ移り、のち都内練馬区へ転居。7歳の時に父親が松江の実家(佐野内科医院)を継ぐため郷里の松江市へ引っ越した。
島根大学教育学部附属中学校を経て島根県立松江南高等学校卒業。上京後、美學校の中村宏油彩画工房で絵を学ぶ。1975年、劇団「シェイクスピア・シアター」に創設メンバーとして参加。1980年、唐十郎主宰の「状況劇場」へ移り、1984年まで在籍。1986年に林海象監督の一般公開デビュー作となる『夢みるように眠りたい』の主役で映画に初主演した。1992年7月3日~9月25日の毎週金曜日に放送されたテレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』の桂田冬彦(冬彦さん)を演じたことで広く知られるようになり、「冬彦さん=マザコン」となるほどのブームを生んだ。冬彦役の影響から、「知的ながらもどこか狂気を宿した演技」での起用が多いが、正統派演技からコミカルな演技まで幅広くこなす。
1995年からは竹内銃一郎と隔年活動の演劇ユニット「JIS企画」を組んで本多劇場をメインとして活動していたが、2004年から活動を休止している。2018年、『限界団地』で連続テレビドラマ初主演を果たした。2019年11月6日、茨城県内で行われた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 年末スペシャル』(日本テレビ、12月31日)のロケ中に腰椎を骨折し、全治2か月と診断される。
2020年1月14日スタートの『10の秘密』(フジテレビ)の撮影でドラマの仕事に復帰。2021年4月末、くまもと復興映画祭でのトークイベントを終えて帰京すると発熱したが、検査しても新型コロナウイルス感染症ではなく、5月4日に出演中のTBSテレビドラマ『リコカツ』のプロデューサーに紹介されたクリニックで詳しい診察と検査を行ったところ腎臓機能障害が判明したため入院することになり、主人公の父・水口武史役を撮影途中で降板することが発表され、第四話から代役は平田満が務めることとなった。同年7月10日に退院した。
同年12月10日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日)に出演し、病名が多発性骨髄腫であることを明かし、再入院して治療中であることが公式サイトで公表された。12月26日、 退院したことを公式サイトで報告した。入院中は自身の造血幹細胞移植と抗がん剤投与の治療を受け、「血液のがん」である多発性骨髄腫であると明かすとインパクトが大きく、『リコカツ』が始まったばかりで、あまり騒がせてはいけないという配慮から当初は「腎臓機能障害」という病名にしていた。2度の入院を経て復帰。ライフワークである公演「小泉八雲朗読のしらべ」(2022年10月28日開催)のため、地元・島根県松江市に帰郷。闘病中、「全然平常心で。落ち込みや不安は一切なかった」「壮絶な治療すら与えられた"役柄"だと思い、"役"を演じるように治療に専念した」と話した。一時は死も覚悟したが、復帰後は演じることが好きだと改めて感じているという。
2023年6月29日、急性腎障害で緊急入院することを報告。7月8日、退院を報告した。
妻の石川真希は状況劇場出身の女優で、かつて率いていたバンド「タイムスリップ」のボーカルである。夫婦でコマーシャル出演を果たしたこともある。タイムスリップには嶋田久作も在籍していた。
松江の医院は弟が継いでいる。
※太字は主要キャラ
タイムスリップ
Sanch
タイムスリップ
佐野史郎 meets SKYE with 松任谷正隆
ソロ
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