第51回ベルリン国際映画祭は2001年2月7日から18日まで開催された。
概要
コンペティション部門には23本の長編映画と、11本の短編映画が上映された。その中でフランス映画『インティマシー/親密』が金熊賞を受賞。コンペティション部門やフォーラム部門において、韓国、タイ、中国、日本といったアジアからの優れた映画に注目が集まった。また、カーク・ダグラスが名誉金熊賞を、熊井啓がベルリナーレ・カメラを受賞した。
受賞
- 金熊賞:『インティマシー/親密』(パトリス・シェロー)
- 銀熊賞
- 審査員グランプリ:『北京の自転車』(ワン・シャオシュアイ)
- 監督賞:リン・チェンシン(『愛你愛我』)
- 男優賞:ベニチオ・デル・トロ(『トラフィック』)
- 女優賞:ケリー・フォックス(『インティマシー/親密』)
- 芸術貢献賞:ラウル・ペレス・クベーロ(『Una historia de entonces』)
- 審査員賞:ロネ・シェルフィグ(『幸せになるためのイタリア語講座』)
- アルフレッド・バウアー賞:『沼地という名の町』(ルクレシア・マルテル)
上映作品
コンペティション部門
- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
コンペティション外
- 『13デイズ』 – ロジャー・ドナルドソン (アメリカ)
- 『クイルズ』 – フィリップ・カウフマン (アメリカ)
- 『SUPER 8』 – エミール・クストリッツァ (イタリア・ドイツ)
- 『スターリングラード』 – ジャン=ジャック・アノー (ドイツ・イギリス)
- 『ハンニバル』 – リドリー・スコット (アメリカ)
日本映画
コンペティション部門に原田眞人監督の『狗神 INUGAMI』と利重剛監督の『クロエ』が出品されたが、両者とも受賞は逃した。
他にはパノラマ部門で辻仁成の『ほとけ』、熊井啓の『日本の黒い夏─冤罪』(国際功労賞受賞)、フォーラム部門で中川陽介の『Departure』、相米慎二の『風花 kaza-hana』、新藤風の『LOVE/JUICE』、竹中直人の『連弾』、松井稔の『日本鬼子 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白』、熊切和嘉の『空の穴』がそれぞれ上映された。
審査員
- ビル・メカニック (アメリカ/プロデューサー)
- ファティ・アキン (ドイツ/監督)
- ダリオ・アルジェント (イタリア/監督)
- ヘクトール・バベンコ (ブラジル/監督)
- ジャクリーン・ビセット (イギリス/女優)
- ドミニク・ブラン (フランス/俳優)
- シェ・フェイ (中国/監督)
- ディエゴ・ガラン (スペイン/監督)
- 平野共余子 (日本/ニューヨーク・ジャパン・ソサエティー映画部門)
外部リンク
- 公式サイト (ドイツ語・英語)
- ScreenKiss
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