![聖蹟桜ヶ丘駅 聖蹟桜ヶ丘駅](/modules/owlapps_apps/img/errorimg.png)
聖蹟桜ヶ丘駅(せいせきさくらがおかえき)は、東京都多摩市関戸一丁目にある、京王電鉄京王線の駅である。京王西管区所属。駅番号はKO27。
駅前には京王電鉄本社ビルが所在する。
駅開設当時の「関戸」は駅所在地の地名から。現在の「聖蹟桜ヶ丘」は、駅周辺が桜の名所であることに由来する地名「桜ヶ丘」(当駅南部)と、明治天皇の御狩場が連光寺付近にあったことに由来する「聖蹟」(天皇が行幸した土地のこと)を合わせたものである。
相対式ホーム2面2線を有する高架駅、下りMt.TAKAO号を除く全ての定期営業列車が停車する(同列車は客扱いを行わない運転停車)。京王線新宿 - 京王八王子間の特急運行開始時からの特急停車駅でもある。ホームの幅は広く採られているが、駅がカーブの中に位置するため、下りホームでは電車とホームとの間が広く開いている箇所がある。
当駅は分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
ホームは2F、改札口(東口と西口の2か所)および駅事務室は1Fにある。中2Fのコンコースが各ホームと両改札間を連絡している。エスカレーターは上りのみ、エレベーターはコンコース階で乗継ぐことによってホームに行けるようになっている。トイレ(だれでもトイレ併設)は西口側改札内にある。
各ホーム中央に京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターに直結している出口があり、4FA・B館連絡ブリッジに設けている出口専用改札口(係員は不在)へ通じる上りエスカレーターのみが設置されている。誤ってこのエスカレーターで改札口まで上ってしまうとホームに戻れなくなるので注意が必要である。
ホーム発車標は、京王線の駅としては最後まで反転フラップ式が使用されていたが、2005年(平成17年)11月にLED式に更新された。
2012年4月8日初電より、当駅周辺を舞台とするスタジオジブリのアニメ映画『耳をすませば』の主題歌「カントリー・ロード」をオルゴール調にアレンジした接近メロディを使用開始した。流れるメロディは1番線ホームと2番線ホームとで異なる。但し、上り京王ライナー及びMt.TAKAO号は京王線新宿駅と同じ京王ライナー入線曲が鳴動し、運転停車扱いとなる下り高尾山口行Mt.TAKAO号はどちらも鳴動しない。
2022年度(令和4年度)の1日平均乗降人員は54,749人である。単独駅ながら、同じく特急停車駅で乗換駅である高幡不動駅より多い。朝夕は上り新宿方面への通勤客と、当駅で下車し京王電鉄系列の社(後述)等への通勤客で混雑する。ここ数年はやや減少傾向にあり、かつての特急通過駅の千歳烏山駅や特急・急行通過駅の仙川駅よりも少ない。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
当駅周辺は「聖蹟桜ヶ丘地区」として、東京都の「一般拠点地区」に位置付けられている。
駅北東の京王電鉄本社を始め、当駅周辺には京王グループ各社本社が多く所在する他、京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター(せいせきSC)を中心とした商業施設や飲食店街が発達している。
バスターミナルは、駅北側の京王百貨店建屋の吹抜けとなっている1階部分に設置されており、京王電鉄バスなどの多数のバス路線のハブとして機能している。また聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターA館1Fには京王電鉄バス案内所がある。立体駐車場も設置されており、線路南側の東京都道41号稲城日野線(川崎街道)から出入りすることが可能。
当駅の南側から京王永山駅の北側にかけては、当時の京王帝都電鉄の田園都市建設部に伴って開発された大規模な住宅地(桜ケ丘住宅地)が広がっている。同住宅地は多摩川に面した低地に位置する当駅から坂を上った多摩丘陵北端にあるため、眺望良好な宅地が多い。
当駅は多摩市北部にあり、多摩市南部には多摩ニュータウンが造成されているが、1974年(昭和49年)に京王相模原線が京王多摩センター駅へ延伸されるまで、当時の京王帝都電鉄では多摩ニュータウンへの唯一のアクセス駅となっていた。
戦前には未成線に終わった南津電気鉄道が、一ノ宮付近に駅を設置し、由木・相原を経て相模川尻に至る路線を計画していた。京王相模原線の建設に際してはそうした経緯もあり、当初は当駅より多摩ニュータウン方面へ直通するルートも検討されていた。しかしニュータウン全域をカバー出来ないことや、将来的に調布駅 - 当駅間輸送需要が増大した場合に複々線化用地買収が困難であるなど、様々な理由から却下されている。
バスターミナルは京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターB館1Fに位置している。
永山駅まで京王相模原線・小田急多摩線開通前は、多摩ニュータウン唯一の入口として機能し、聖蹟桜ヶ丘駅から多摩ニュータウンへのバスが運行された。現在でも永山、豊ヶ丘、多摩センター方面に数多くの路線が運行されている。
多摩市ミニバスは当駅へは乗り入れないが、日野市ミニバスの2路線が当駅 - 高幡不動駅間を結んでいる。
『耳をすませば』による町おこしについては「聖蹟桜ヶ丘#『耳をすませば』による町おこし」、上記以外の作品については「聖蹟桜ヶ丘#その他のコンテンツ」を参照。
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