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北隆館


北隆館


北隆館(ほくりゅうかん)は、日本の出版社。1891年(明治24年)創立。

『牧野日本植物圖鑑』をはじめとする図鑑などを出版。

概要

1891年(明治24年)に新聞取次店として創業し、1894年(明治27年)に「北隆館」と改称した。1895年(明治28年)には雑誌取引に進出する。明治期においては雑誌を主力商品としていたが、大正時代になると書籍にも注力するようになる。1925年(大正14年)には四大取次店とまで称された。明治末には『少国民』や『少年倶楽部』といった少年雑誌を創刊。明治時代から昭和初期に『植物図鑑』や『日本動物図鑑』、並びに『日本昆蟲図鑑』などの図鑑を発行しており、これら自然科学書が現在の源流とされる。戦時下で取次が集約された後は出版専業となり、現在は図鑑や辞典などの自然科学書や介護などの福祉関係・医学関連などを主とした出版を行っている。平成12年にはデジタル化に伴い『CD-ROM版原色牧野植物大図鑑』を刊行している。

沿革

  • 1891年(明治24年)10月、福田金次郎により創立。北陸を中心に新聞・雑誌・書籍の卸売業務を行う。
  • 1897年(明治30年)、少年雑誌「少国民」を創刊。
  • 1908年(明治41年)10月、東京博物学研究会編纂、牧野富太郎校訂の『植物図鑑』を参文社と共に発行。
  • 1919年(大正8年)10月、株式会社へ改組。
  • 1932年(昭和7年)、『日本昆蟲図鑑』を発行。
  • 1941年(昭和16年)6月、戦時下統制で配本の供給安定のために企業整備となり、取次業務を日本出版配給統制株式会社に移譲統合。
  • 1981年(昭和56年)、月刊医学誌「アレルギーの臨床」(The Allergy in Practice)を発行。
  • 1986年(昭和61年)、ヒューマンサイエンス財団の研究誌として、バイオテクノロジーの応用をテーマとした月刊医学誌「BIO Clinica」を創刊。

商号の使用

株式会社北隆館は、類似する商号を用いる「株式会社図鑑の北隆館」に対して、商号の使用禁止及び商号変更請求を求める裁判を行い、1976年12月、東京地裁は、北隆館の商号使用差止請求を認めた(東京地裁 昭和51年12月24日、判タ353号・255頁)。

ニュー・サイエンス社

ニュー・サイエンス社は北隆館の姉妹会社。1965年(昭和40年)設立。

出典

関連項目

  • 日本出版配給
  • 日本の出版社一覧
  • 牧野富太郎

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 北隆館 by Wikipedia (Historical)