茶風林(ちゃふうりん、1961年〈昭和36年〉12月4日 - )は、日本の声優、俳優、ナレーターである。埼玉県出身。大沢事務所に所属。本名および旧芸名は嶋澤 弘隆(しまざわ ひろたか)。
代表作は、『名探偵コナン』(目暮警部)、『ちびまる子ちゃん』(永沢くん、ヒデじい)、『スタートレック:エンタープライズ』(Dr.フロックス)、『サザエさん』(磯野波平)などがある。
小学4年生の頃に舌癌の切除手術を受けたことから活舌が悪く、中学生時代はいじめられていたという。その頃、演劇部を舞台にした漫画『つらいぜ!ボクちゃん』を読んだことから演劇の道を志すようになり、高校の時に演劇部へ所属。そこから滝口順平による外郎売を収録したカセットテープなどを基に活舌を克服したという。
東洋大学経済学部卒業後、NHK主催の声優科もある専門学校に通い、アフレコの授業で春日正伸に師事。春日が演出するある現場へ見学に来たところ、出演者の中で一人欠員が出たため春日に突然出演を命じられ端役を担当、これが初アテレコとなり、その時以来春日から時々端役を充てられるようになったという。
専門学校卒業後は、芝居をしたかったため劇団新人会に所属。前進座や江戸村へ派遣されるなど全国を回る生活となり、中村梅之助の付き人も経験したという。その後は九プロダクションに所属していた。
声優としては、初期は通行人やガヤなど”モブ”の役を多く担当。『美味しんぼ』から名前のつく役をもらえるようになったといい、その後は『ちびまる子ちゃん』の永沢君・ひでじい役や『名探偵コナン』の目暮警部役などで知られるようになる。
2009年、観客が日本酒を飲みながら聞ける怪談の朗読会『怪し会』を開始。2014年からは『酒林堂』と改称して主宰を務めている。
2014年2月16日以降、アニメ『サザエさん』では磯野波平役を急逝した永井一郎から引き継ぎ担当している。放映前に自らのTwitter上で、「大好きだった大先輩のバトンを大切に受け継ぎたいと思います」とコメントした。
2016年8月8日、『怪し会』での活動から、島根県松江市の松江観光大使にに就任。
2023年10月28日、『怪し会』『酒林堂』などの活動から、島根県のふるさと親善大使『遣島使』に就任。
芸名は、チャップリンに由来している。
声優としては、アニメやゲーム、吹き替え、ナレーションなど幅広い分野で活動。舞台では、自身の趣味であるタップダンスを生かす場面が見られることもある。
中高年のキャラクターや三枚目、小悪党などを中心に個性的な役柄を多く演じ、「声優界の名バイプレイヤー」と称されることもある。
たてかべ和也には声優業界で大変世話になったといい、本人は後に「足を向けて寝れない」と語っている。
これまで演じた中で特に印象深いキャラクターには、『ちびまる子ちゃん』の永沢くん、『名探偵コナン』の目暮警部、『サザエさん』の磯野波平を挙げている。
太字はメインキャラクター。
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