「時をかける少女」(ときをかけるしょうじょ)は、1983年4月21日にキャニオン・レコードよりリリースされた原田知世の3枚目のシングル。
オリジナル7インチ・シングル盤の規格品番は7A0275。
表題曲は原田が主演した同年公開の映画『時をかける少女』の主題歌。映画本編後のエンディングテーマとして使用され、劇中の撮影現場をつないだミュージカル風の映像とともに原田が歌唱している。B面曲「ずっとそばに」も歌詞の中に『時をかけてゆくわ』というフレーズがある。
シングル版はオリジナル・アルバム未収録だが、『時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック』(1983年7月7日発売)を始め、多くのベスト・アルバムやオムニバス・アルバムに収録されている。初回プレス盤と通常盤ではジャケットが異なっており、初回盤はレコードジャケットにラベンダーの香りが付されていた。
姉の影響もあり、原田は松任谷の楽曲を幼い頃からよく聴いていたといい、松任谷に曲を書いてもらえるというだけで家族にとっても大ニュースとなり、「これはちゃんと歌わなきゃ!」と、とにかく一生懸命歌ったと振り返っている。初めて曲を聴いた時の印象は、一度聴いたら忘れられない強いメロディで、歌うにはすごく難しい曲だなと思ったと回顧しており、長崎にいる姉に「どうやって歌ったらいいかな?」と電話で相談しながらカセットテープを聴いて練習したと話している。
B面曲「ずっとそばに」と共に松任谷由実が作詞・作曲を手掛けている。松任谷が ″松任谷由実″ 名義で発表した作品の大部分は、雲母音楽出版(©KIRARA MUSIC PUBLISHER)を出版者として登録されているが、本作は2018年現在で角川メディアハウス (©KADOKAWA MEDIA HOUSE INC.)を出版者としてJASRACに登録されている。
チャート最高順位は週間2位にチャートインし、オリコンチャートの登場週数は26週、累計販売枚数は58.7万枚を売り上げた。
『レコード・コレクターズ』(2014年11月号)の特集「80年代女性アイドル・ソング・ベスト100」で1位。
作詞・作曲:松任谷由実/編曲:松任谷正隆
後年に3回アレンジされ、シングル盤を含む4盤とも、それぞれ発売レコード会社が異なる。
原田はデビュー当時の歌声が印象強く、年齢を経ると違和感が増して歌唱に迷いが生じた。1990年「ヒットパレード'90s」を最後に本作品を歌唱しなかったが、デビュー25周年の2007年11月に発売されたアルバム『music & me』で、アコースティック・ギターの伴奏とともにボサノヴァ風に仕立てた編曲で再びセルフカバー。以来、ライブでも自然に歌唱、2017年の35周年記念アルバム『音楽と私』でも弦楽器を加え再アレンジした。
Owlapps.net - since 2012 - Les chouettes applications du hibou