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鹿男あをによし


鹿男あをによし


鹿男あをによし』(しかおとこあをによし)は、日本の小説家・万城目学のファンタジー小説である。

奈良の女子高に赴任した教師が奈良公園の鹿に命を受け、日本の滅亡を防ぐために奮闘する物語。タイトルの「あをによし(青丹よし)」は「奈良」につく枕詞。

2007年4月10日に幻冬舎より刊行され、2007年夏には第137回直木賞候補になった。さらに2008年1月には第5回本屋大賞の候補10作品にノミネートされた。発行部数は当初7万部と発表されていたが、2009年3月現在では20万部を突破した。2010年4月6日には幻冬舎文庫が刊行された。

2008年にテレビドラマ化され、漫画化もされた。

あらすじ

9月、「おれ」はひょんなことから大学の教授に勧められ、2学期の間限定で奈良の女子高の教師になる。しかし、生徒にからかわれたり、無視されたりとコミュニケーションが取れず、途方に暮れる。そうして迎えた10月。奈良公園の大仏殿裏にいた「おれ」の前に突如鹿が現れ、人間の言葉で話しかけてきたのだ。実はその鹿は1800年前から人間を守りつづけてきた存在で、60年に1度行われる「鎮めの儀式」で用いるを運ぶ役(「運び番」)に「おれ」を任命する。目は人間界で「サンカク」と呼ばれ、狐の「使い番」を任せられた女性から渡されると話す鹿であったが、「おれ」は「使い番」に気づかず、挙句に違うものを渡される。鹿は「目を鼠に奪われた」と言い、状況が理解出来ない「おれ」にをつけ、「おれ」の顔を鹿にしてしまう。そして鹿は「目を取り戻さないと日本が滅びる」と警告するのであった。ちょうど同じころ、東では火山性微動が続き、富士山が噴火する兆候にあった。

一方、勤務する高校では年に一度のスポーツイベントである姉妹校との交流戦「大和杯(やまとはい)」が行われようとしていた。そして「おれ」は大和杯の剣道部門の優勝プレートが「サンカク」と呼ばれていることを聞く。剣道部の顧問になった「おれ」は、そのプレートこそ、鹿が言っていた目であると考え、人類を危機から救うために目を取り戻そうと優勝を目指すのだが、思わぬ事態が待ち構えていた。

作中用語

鎮めの儀式
地中には大鯰がいて、時々大暴れをして災害を起こすという言い伝えがある。卑弥呼(ヒミコ)に仕えていたという奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠は卑弥呼の死後、1800年に渡っての力を使い、大鯰が暴れるのを封印していた。彼らは60年に一度、神無月になると、「運び番役」と「使い番役」の人間を介して、を神の目が届かない場所に遷し、また自らもの力を手に入れて鯰の動きを鎮める。この儀式は満月の夜に行われなければならず、満月以外の場合ではの力が衰え、封印に時間がかかるという。そして、神無月に儀式が行えなかった場合に日本全体が大変なことになってしまう。実際に約300年前には鼠が「使い番」をなかなか決めなかったため、満月の夜に儀式が行えず、人間世界が大変なことになってしまったという。
大和杯
奈良、京都、大阪の女学館三校にて行われるスポーツイベント。学校創立の60年前(ただし、史実では戦後すぐのこの時代はGHQによって学校における剣道は禁止されていた)から続いていて、毎回オリンピック並の盛り上がりをみせる。元は剣道部のみの交流戦であったが、現在はバドミントンなど他のスポーツも行われている。しかし、この名残で剣道部は優勝カップではなく、鹿、狐、鼠があしらわれたプレートが使われ、形状から「サンカク」と呼ばれている。大会は各校持ち回りで、開催校は自分たちの学校が盛り上がるように各大会のルールの選択が自由にできる。
これまで剣道は京都の独擅場で、過去59回すべてで優勝している一方、「おれ」が顧問を勤める奈良は、部員が3人しかいない弱小チーム。これまでは剣道の経験がない教師が他の部活と顧問を掛け持ちしていた。

登場人物

奈良女学館高等学校

平城宮跡の隣に建てられた学校で「おれ」が勤務することになった場所。シンボルは鹿。

おれ
主人公兼語り部。原作において、本名不明。28歳。大学の研究室で実験をしていたが、助手との折り合いがつかず、「神経衰弱」とのあだ名をつけられている。そのせいもあり、腹が弱く整腸剤が欠かせない。准教授を目指す助手の研究の邪魔になるため、今回、悠久の地、奈良に行くことを薦められたが、鹿から「目の運び番」に任命されたり、さらには役目を失敗して顔が鹿にされたりとありえない事態に遭遇してしまう。ただし、この秘密を知るのは自分とある特定の人物のみで、それ以外の人間には、鹿になった姿が見えない。また、しゃべる鹿のことや運び番、使い番の話を伝えることができない。
ドラマ版と漫画版では「小川孝信(おがわ たかのぶ)」という名前になっている。
堀田イト(ほった イト)
ヒロイン。16歳。古風な名前だが、当校の生徒。しかし、「おれ」の授業一日目から遅刻をしたり、腹いせにクラスメートを扇動して「おれ」を攻撃するなど、水と油の関係。実はあることに「おれ」より早く気づいていて、そのことで悩んでいた。どの部活にも属していなかったが、「おれ」が顧問になった剣道部に入部することになる。実家が剣道の道場を経営していて、腕前はかなりのもの。その顔立ちから「野性的魚顔」と表される。
名前は姓が「坊つちやん」に登場する山嵐の本名に、名前は邪馬台国・卑弥呼の後継者「壱与(イヨ)(または台与(トヨ))」に由来。
小治田(おはりだ)
教頭。校長が京都女学館にいる事が多いため、実質的には奈良女学館の最高責任者である。ダンディーな出で立ちで生徒だけでなく保護者にも人気がある。紳士的な振る舞いで「おれ」を励ます一方、古くから彼を知っている人間からは「野心家」と言われている。考古学に精通し、遺跡発掘をライフワークにしている。本を何冊も書いており、特に邪馬台国の所在地を探ることに心血を注いでいる。あだ名は「リチャード」。
名前は小墾田宮に由来。
福原重久(ふくはら しげひさ)
33歳。美術教師。通称「重さん」。「おれ」が下宿している家の「ばあさん」の孫。祖父、父と、3代続けて美術家を生業としている。物静かでインドア派。生徒の人気はリチャードと二分する。落語好きで、通勤時には車で毎日聴いている。
名前は福原京に由来。
藤原君(ふじわら くん)
25歳。歴史教師。妻子持ち。神経衰弱な「おれ」を何かと気遣う能天気な性格。古代史に造詣が深く、薀蓄も豊富。あだ名は「かりんとう」(よく食べるからだそうで、このかりんとうは妻のお手製である)。酔うと羽目を外してしまい、愛妻弁当抜きになってしまうことも。
原作では男だが、ドラマでは独身の女になっている。
名前は藤原京に由来。
大津(おおつ)
3つの女学館校長を兼任。禿げ上がった頭が印象的だが存在感があまりない。京都に住んでいるので普段は京都女学館に出勤し、奈良には週に1、2度しか来ていない。実家は京都の料亭「狐のは」を経営しており、姉はその女将を勤めている。
名前は大津京に由来。

京都女学館高等学校

平安京大内裏の近くに建てられた学校。奈良女学館の姉妹校。シンボルは狐。

長岡(ながおか)
数学教師で剣道部顧問。教師の間からは「マドンナ」と呼ばれる美人。実は重さんに惚れている。実家は道場を経営、自らの腕前は4段。
名前は長岡京に由来。

大阪女学館高等学校

難波宮跡の隣に建てられた学校。奈良女学館の姉妹校。シンボルは鼠。

南場(なんば)
体育教師で剣道部顧問。かつてマドンナにプロポーズをして失敗し、その時にマドンナの意中の相手を聞いている。剣道5段の腕前で打倒京都に意欲を燃やす反面、弱小奈良には見下した態度をとっている。
名前は難波京に由来。
なお、後発の『プリンセス・トヨトミ』にも登場しており、名が「勇三」となっており、歳が34であることが明らかになる(下記参照)。

鎮めの儀式を行う動物

鹿
見た目は雌鹿だが、実は百回以上魂を他の鹿に移し変えて生きており、命を受けたときは立派な牡であった。雌になったのは牡だと角を切られるからだと作中で語っている。屈強な牡鹿を従えている。「目」の力を使って、人間と話すことができるほか、人間が言うことを聞くようにをつけ、顔を鹿にする術を持っている。ただし印の消し方は知らない。人間社会を嫌っている一方で、ポッキーが大好物。鼠とは仲が悪い。奈良の鹿がお辞儀をするのは彼が教えたからであるという。
ポッキーが好物という設定はあくまで小説だけのものであり、実際の鹿にポッキーを与えるのは鹿の健康を害する原因になるため、好ましい行為ではない。後述のドラマで協力している「財団法人・奈良の鹿愛護会」はこの設定に対し苦言を寄せており(2007年9月毎日新聞にて)、ドラマは鹿せんべい好きに変更された。
鹿同様、卑弥呼の命を受け儀式を行っているが、の受け渡しを妨害するなどしばしばイタズラをしてくる。約300年前には「使い番」をなかなか決めなかったために、満月の夜に儀式が行えず、先述のように人間世界が大変なことになったという。鹿、鼠、狐の中で唯一、印の消し方を卑弥呼から教えてもらったが、印の付け方は知らないらしい。
卑弥呼に鎮めの役目を引き受ける代わりに、目の力によって人に化ける方法を教えてもらった。狐も儀式を行うが、今は京都市動物園の中にいて、自らの「使い番」以外には話し掛けないという。このため、本編には登場していない。使い番をつとめた人物曰く、『紳士』的。

書籍情報

  • 単行本:幻冬舎、2007年4月10日 ISBN 978-4-344-01314-8
  • 文庫本:幻冬舎文庫、2010年4月6日 ISBN 978-4-344-41466-2

テレビドラマ

2008年1月17日から3月20日までフジテレビ系で毎週木曜22時 - 22時54分に放送された。主演は玉木宏。初回は15分拡大。

キャスト

奈良女学館

教職員
  • 小川孝信(あだ名:鹿せんべい、理科教師 / 剣道部顧問 / 1-A担任) - 玉木宏
    • 本作の主人公。やることなすことすべてが裏目になる「不運な男」という設定が追加された。今までの経験で物事に対して後ろ向きな性格。
  • 藤原道子(あだ名:かりんとう、歴史教師 / 剣道部顧問) - 綾瀬はるか
    • 小川と同じく、重さんの下宿に住んでいる。つきあっていると思い込んでいた男が別の女と結婚、その式に招待され、ウエディングドレスで出席したことがある。小川に劣らぬ不運ぶりだが、大概は前向きに考えている。
  • 溝口昭夫(学年主任) - 篠井英介
  • 前村さおり(体育教師) - キムラ緑子
  • 名取良一(古文教師) - 酒井敏也
  • 福原重久(美術教師 / 房江の孫) - 佐々木蔵之介
  • 小治田史明(あだ名:リチャード、教頭) - 児玉清
  • 大津守(校長・3つの女学館を兼任) - 田山涼成
生徒
  • 堀田イト(1-A生徒 / 大和杯では剣道部大将を務める) - 多部未華子
  • 吉野綾(1-A生徒 / 剣道部) - 東亜優
  • 西尾京子(1-A生徒 / 剣道部) - 江頭由衣
  • 佐倉雅代(2年 / 剣道部主将) - 藤井美菜
  • 村瀬(3年 / 元剣道部主将)(第三回 - 第六回、最終回) - 高瀬友規奈
  • 1-A生徒 - 安達牧、鈴木梨乃、徳田公華、西川風花、菱山はるか、辺見玲菜、堀澤かずみ、水田萌木 他

その他の女学館の教職員

  • 長岡美栄(あだ名:マドンナ、京都女学館・剣道部顧問) - 柴本幸
  • 南場勇三(大阪女学館・剣道部顧問)(第二回 - 第五回) - 宅間孝行

小料理屋 「福はら」

  • 福原房江(下宿・小料理屋 「福はら」 の女将 / 重久の祖母) - 鷲尾真知子
  • 原和歌子(小料理屋 「福はら」 の店員) - 川辺菜月

その他

  • ニュース番組『News Street』キャスター - 宮田早苗
  • 鹿(声) - 山寺宏一
  • オープニングナレーション - 中井貴一

ゲスト

第一回
  • 卑弥呼(最終回) - 大塚寧々
  • 内閣総理大臣 - 夏八木勲
  • 物理学者 - 戸次重幸
  • 会議メンバー(地震についての会議・総理から向かって左席) - 野村昇史
  • 会議メンバー(地震の対応策を説明・学者から向かって左席) - 遠藤たつお
  • 小川の母(小川孝信の回想シーン・鹿島神宮) - 椿真由美
  • 12歳の時の小川(小川孝信の回想シーン・鹿島神宮) - 岩田朝日
  • 池にワニがいると騒ぐ老人 - 佐々木睦
  • 15歳の時の小川(小川孝信の回想シーン) - 倉本発
  • ㈱開明物産の社長 - 山崎海童
  • ㈱開明物産入社式の司会 - 池田宜大
  • 悦子(小川孝信の元彼女) - 山口紗弥加
  • 研究室にいる小川を呼びに来た女性 - 鈴木貴乃
  • 長谷部教授(小川孝信が以前いた研究室の教授) - 白井晃
  • 野口(小川孝信のライバル) - 手塚とおる
  • タクシー運転手 - 芝崎昇
  • 新幹線の車内販売員 - 山口ひろ子
  • 新幹線で小川の左に座る太った乗客 - 鈴木昌平
  • 新幹線で小川の右に座る太った乗客 - 柴田将士
  • 新幹線で小川にアイスクリームをつける少年 - 横堀渉
  • 電車で藤原にアイスクリームをつける少年 - 大塚智哉
第二回
  • コメンテーター - 岡崎宏
  • 大和杯親睦会が行われた料亭「狐のは」の女将 - 井上夏葉
  • 親睦会でマドンナに酒を注いでいた教師 - 松川真也、馬場佑樹、金子裕
第三回
  • 城山(城山工芸・店主) - 六平直政
第四回 - 第五回
  • 小木(京都女学館剣道部員・先鋒) - 近江麻衣子
  • 高柳(京都女学館剣道部員・大将) - 高野歩日
  • 清水(大阪女学館剣道部員・中堅) - 吉谷彩子
  • 岩崎(大阪女学館剣道部員・副将) - 由良有里紗
  • 末永(大阪女学館剣道部員・大将) - 沖佳苗
  • 剣道の審判員 - 小山弘訓
第六回
  • コメンテーター(第九回) - 大塚達矢
  • 避難所の女の子 - 樽本真生夏
第七回
  • サウナ店員 - 古秦むつとし
第九回
  • 黒塚古墳展示館学芸員 - 石井正則(アリtoキリギリス)
  • 高松塚古墳の古墳管理人 - 花王おさむ
  • 鼠(声、最終回) - 戸田恵子
最終回
  • 小川先生が指輪を買った宝石店の男性 - 川井つと

スタッフ

  • 脚本 - 相沢友子
  • 音楽 - 佐橋俊彦
  • 企画 - 中島寛朗
  • アソシエイトプロデュース - 石原隆
  • プロデュース - 土屋健
  • 演出 - 鈴木雅之、村上正典、土方政人、河野圭太、村谷嘉則
  • 歴史監修 - 千田稔
  • 技術プロデューサー - 友部節子
  • TD - 浅野仙夫
  • 撮影 - 伊藤清一、松下宗生
  • スタジオカメラ - 河江祐輔、平田修久、佐藤幸子、平山優、伊藤恵
  • 照明 - 田頭祐介、金子拓矢、堀越路博、荒川光代、冨島和寛、山田貴恵
  • 映像 - 藤本伊知郎
  • VTR - 浅香康介
  • 音声 - 島田隆雄、池谷鉄兵、香川祥資
  • 選曲 - 藤村義孝〔スポット〕
  • 効果 - 阿比留奈穂子
  • 編集 - 田口拓也、柳沢竜也
  • ライン編集 - 浅沼美奈子、古谷如弘
  • HDエフェクト - 高岡直樹
  • MA - 市村聡雄
  • 美術プロデューサー - 杉川廣明
  • デザイン - 荒川淳彦
  • 美術進行 - 吉田敬
  • 大道具 - 佐々木努
  • 大道具操作 - 吉田精正
  • 装飾 - 吉川康美、門倉淳、城丸泉
  • 持道具 - 上原悦子
  • 衣裳 - 水野美樹子、有山さつき
  • ヘアメイク - 小林藍子、竹内久美子
  • アクリル装飾 - 早坂健太郎
  • 建具 - 三田村賢
  • 電飾 - 中園誠四郎
  • 視覚効果 - 菅谷守
  • 生花装飾 - 牧島美恵
  • 植木装飾 - 後藤健
  • 鹿製作総指揮 - 葉山義幸
  • 鹿特殊造形 - 相蘇敬介・庄内寛志・福田雅朗・堤瑠衣子・戸上大資・岡田延子・森島麻衣〔(株)LINK FACTORY〕
  • 鹿メカニカル製作 - 奥山哲志・奥山たま・小此木謙一郎〔A-L-C〕
  • 牡鹿マスク・牡鹿製作 - 山中千治・濱口満希・糸瀬嘉人・竹中和弘・大村公二・伊礼博一〔ART SHOP KILIN〕
  • 鉄彫刻 - 日比淳史
  • 広報 - 為永佐知男
  • 広告宣伝 - 島谷真理
  • HP - 鈴木知子
  • スチール - 川澄雅一
  • スケジュール - 三木茂
  • 監督補 - 村谷嘉則
  • 演出補 - 後藤庸介、吉田至次、倉木義典、角啓太、松本翔
  • 制作担当 - 中保眞典、真野清文、立石倫子、内藤諭、浜名麻衣子
  • 制作応援 - 小西剛司、石川幸典
  • 記録 - 戸国歩、斉藤文、湯元佐和子、石塚早苗、寺田まり
  • プロデューサー補 - 渡辺直美、佐藤利佳
  • VFXスーパーヴァイザー - 西村了
  • CGデザイナー - 田中貴志・諸星勲(マリンポスト)、菊間潤子(AXON)
  • 鹿PartCGディレクター - 遠藤正人
  • 鹿PartCGデザイナー - 南野仁志、松本繁樹・矢野森明彦(PremiumAgency)
  • 鼠PartCGデザイナー - 高金幸司
  • 画コンテ - 橋爪謙始
  • タイトルロゴ - (6)Design
  • 剣道指導 - 村松由理、夏井克聡
  • スタント - ケン・スタントクリエーション(スタントコーディネイト:釼持誠)
  • 車輌 - ドルフィンズ、関西ロケーションサービス、コマツサポートサービス
  • 撮影協力
    • 春日大社、東大寺、興福寺、近畿日本鉄道株式会社、文化庁、大安寺、西大寺、新薬師寺、海龍王寺、安倍文殊院、飛鳥寺
    • JR西日本ロケーションサービス、奈良ビブレ、千葉県フィルムコミッション、千葉市役所、千葉県立安房南高等学校、千葉市立稲毛高等学校
    • 国立大学法人 東京海洋大学、東京国際交流館、奈良町あしびの郷、栃木県立藤岡高等学校、栃木県フィルムコミッション、栃木県教育委員会
    • 野地商店、カップ・トロフィーの三美商会、明日香村、天理市、明日香村観光開発会社、財団法人 飛鳥保存財団、国営飛鳥歴史公園
    • 奈良文化財研究所、TEN.TEN.CAFE、まんぎょく、京都市動物園、株式会社近鉄リテールサービス、PINOCCHIO、親愛幼稚園、啓林堂書店
    • 江戸川 ならまち店、奈良県立橿原考古学研究所、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館、大和桜井フィルム・コミッション、天理市教育委員会
    • TIFFANY&Co.、ADK松竹スクエア(現・銀座松竹スクエア)、小山町フィルムコミッション
  • 特別協力 - 奈良県、奈良市、奈良フィルムコミッション、財団法人・奈良の鹿愛護会、奈良県立図書情報館、奈良ロイヤルホテル
  • 音楽制作協力 - フェイス・ミュージック
  • 協力 - バスク、ベイシス、フジアール
  • 制作 - フジテレビ、共同テレビ

音楽

  • エンディング・テーマを含む劇中音楽は佐橋俊彦によるインストゥルメンタル曲で、主題歌は存在しない。
  • 2008年3月5日、「鹿男あをによし」 オリジナルサウンドトラック (PCCR-00463) 発売。
  • 2008年3月14日、吹奏楽譜「鹿男あをによし」エンディング・テーマ(ウィンズスコア版)発売。

放送日程

  • 話数の表示については、公式ウェブサイトでは「第一回」のように漢数字及び「回」の字を用いているため、それに倣って表記する。放送画面での話数表示はない。
  • 第六回のサブタイトルはDVD化された際、( )に変更された。

その他

  • 作品の要所で登場する鹿には、本物の鹿を演技させることは不可能のため、アニマトロニクスを駆使したロボットを2体制作し、鹿が歩くシーンなどではCGも使用された。2体の鹿ロボットは「A作」、「B作」とネーミングされ、A作は身体全体(耳と首が動く)、B作は胸から上(口、耳などが動き、アップのセリフのシーンで使用)となっていた。ラジオコントロールなどで複数人で操作していた。
  • 小川や堀田の鹿顔は、鹿のかぶり物を実際に玉木と多部が被って演技をしている。鼻の部分に2つの小さな穴が開いており、そこから外がわずかに見える中での演技だったとのこと。
  • このドラマの“このドラマはフィクションである”旨の説明は、「このドラマはフィクションであり 登場人物、団体名、鹿の描写などは架空のものです。」であり、一般的な表現に“鹿の描写”が加えられた。ただし、最終回のみ「このドラマはフィクションです」とシンプルなものだった。
  • 2007年度「第11回日刊スポーツ・ドラマグランプリ(GP)」冬ドラマ投票の3部門で1位を獲得し(作品賞、主演男優賞、助演女優賞〈綾瀬はるか〉)、DVD売り上げは2008年年間日本のTVドラマランキングベスト10に入っている。

ロケ地

DVD

  • 「鹿男あをによしDVD-BOX ディレクターズ・カット完全版」2008年7月16日発売(PCBC-60939:ポニーキャニオン)
    • 特典ディスクのインタビューとは別に、全話コメンタリーにキャスト、スタッフに脚本家と原作者も参加しており、あえて標準語で書いた原作の話やオープニングナレーションの「八百万(やおよろず)」を「はっぴゃくまん」とした経緯などが、撮影裏話などとともに収録されている。MCは山寺宏一。
      • 第一話、第九話、最終話:玉木宏・児玉清
      • 第三話、第四話、第七話:綾瀬はるか・多部未華子・柴本幸
      • 第二話、第八話:キムラ緑子・酒井敏也
      • 第五話、第六話:【原作者】万城目学・【脚本】相沢友子・【監督】鈴木雅之

漫画

コミックバーズ2008年5月号(3月29日発売)から2010年3月号(1月30日発売)にかけて梶原にき作画によるコミックとして連載された。主人公の名前はテレビドラマ版と同じく「小川孝信」だが、藤原くんを男性教師に設定しているなど、内容は原作をほぼ忠実に再現している。

単行本

  • 万城目学(原作)・梶原にき(作画)『鹿男あをによし』幻冬舎コミックス〈バーズコミックス〉、全3巻
    • 第1巻 2008年11月22日出版、ISBN 978-4-344-81473-8
    • 第2巻 2009年7月24日出版、ISBN 978-4-344-81692-3
    • 第3巻 2010年3月24日出版、ISBN 978-4-344-81908-5

脚注

関連項目

  • 鹿島神宮 - 主人公の地元にある神社。地震を起こす大鯰の頭を押さえているといわれる要石がある。また、春日大社創建の際、鹿島大明神(武甕槌神)が眷属の鹿に乗って鹿島から奈良に来たと言われている。
  • 三角縁神獣鏡 - 卑弥呼の鏡とされる銅鏡で、縁部の断面形状が三角形状になっている。
  • 阿比留草文字 - 神道の世界で、古代日本で使われたと伝えられている神代文字。ドラマのオープニングシーンで登場する。
  • 坊つちやん - 赴任から帰郷までという物語の時間軸、主人公の名前がなく、「おれ」や「マドンナ」などの登場人物、生徒にいたずらされるなどの内容、主人公が漱石と同じで内臓が弱いという人物設定など。
  • かのこちゃんとマドレーヌ夫人 - 主人公の父親が本作の主人公であることを示唆するエピソードがある。

外部リンク

  • 鹿男あをによし - 幻冬舎
  • 鹿男あをによし - フジテレビ
  • 鹿男あをによし - フジテレビオンデマンド

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 鹿男あをによし by Wikipedia (Historical)