スティーヴン・デイヴィス(Steven Davis MBE, 1985年1月1日 - )は、北アイルランド出身の元同国代表の元サッカー選手。現役時代のポジションはミッドフィールダー(センターハーフ)。
デイヴィスは2005年に北アイルランド代表デビューを果たすと、2012年からはキャプテンを務め北アイルランド代表を約30年ぶりの主要大会出場となるUEFA EURO 2016に導き、引退までに140試合に出場して北アイルランド代表の最多出場選手となった。 クラブでは2019年にスティーブン・ジェラード監督の下でレンジャーズFCに復帰。2021年にスコティッシュ・プレミアシップ優勝、翌年にはスコティッシュカップ優勝とUEFAヨーロッパリーグ決勝にも進出した。その後、怪我で1年以上欠場し(その間、一時的にレンジャーズの暫定監督として2試合の指揮を執った)、2024年1月に現役引退を発表した。
1985年1月1日に生まれたデイヴィスは、3歳上の兄とともにフットボールを始めた。またその頃は通っていた学校がラグビーの強豪校だったため一時期はラグビーも経験した。レンジャーズFCやアーセナルFCのトライアウトを経て、アストン・ヴィラFCの下部組織に入団。その後、2004年(当時19歳)からプロキャリアをスタートさせると、2005-06シーズンはクラブ年間最優秀選手にも選ばれ、当時北アイルランド代表監督だったローリー・サンチェスはデイヴィスのことを「もう一人のフランク・ランパード」と評した。
2007年、フラムFCに移籍した。
2008年1月31日、レンジャーズFCにレンタル移籍し、同年8月21日、4年契約で完全移籍を果たした。
2009年5月9日、シーズン最後のオールドファームで唯一のゴールを決め、レンジャーズを勝ち点2差でSPL首位に導き、リーグ優勝とカップ戦優勝の2冠を達成した。
2010年1月には、セント・ミレン戦、フォルカーク戦で得点を挙げてリーグの月間最優秀選手に選出された。
2011年7月19日、レンジャーズと新たに5年契約を結んだ。2011-12シーズンの序盤では、クラブの正キャプテンのデヴィッド・ウィアーの代わりに一時的なキャプテンを務めた。8月にはアバディーン戦でシーズンの最初のゴールを決め、翌月のセルティック戦(4-2)では2つのアシストで勝利に貢献した。2度目となる月間最優秀選手に輝いた。しかし、2012年にクラブが破産すると、デイヴィスはフリーエージェントになった。
2012年7月、プレミアリーグのサウサンプトンFCへ完全移籍。8月19日のマンチェスター・シティFC戦でデビューし、この試合は2-3で敗れた。その後は中盤の要として試合に出場し続けた。
2014年10月17日、サウサンプトンと2018年まで契約を延長した。
2016年5月8日のトッテナム戦では孫興民に先制点を許すも、その後デイヴィスは2ゴールを決めて逆転勝利に導く活躍をした。
2017-18シーズンに主将のジョゼ・フォンテが移籍すると代わってキャプテンに就任し、変わらずコンスタントに出場機会を得た。2017年9月16日、クリスタル・パレス戦でサウサンプトンで200回目の出場を果たし、さらにこの試合唯一のゴールを決めた。しかし翌シーズンになると状況は一転。前シーズンに加入してきたマリオ・レミナやピエール・エミール・ホイビュルクにポジションを奪われ、前半戦はわずか3試合の出場に終わった。
2019年1月6日、古巣レンジャーズにシーズン終了までの期限付き移籍で復帰した。5月2日にはレンジャーズに完全移籍し、1年契約にサインした。 2020-21シーズンには、レンジャーズの2011年以来のリーグタイトル獲得に貢献し、自身もSFWA年間最優秀選手賞を受賞した
2022年12月、前十字靭帯を負傷したことで手術と長期離脱を強いられた 。
2023年、レンジャーズの殿堂入り選手になった。
負傷から約1年後の2024年1月25日、怪我の影響でサッカー選手を引退することを発表した。
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