『明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー』(あかしやサンタのしじょうさいだいのクリスマスプレゼントショー)は、フジテレビ系列で1990年12月25日から毎年クリスマスの深夜(あるいは近い時期)に特別番組として生放送される視聴者参加型のバラエティ番組であり、司会を務める明石家さんまの冠番組。通称「明石家サンタ」。
1990年代前半に数回だけ、『明石家サンタの史上最大の春(もしくは夏)のプレゼントショー』と題して春と夏にも放送されたことがあるほか、1994年には大晦日に放送された。1997年からは、毎年12月25日(クリスマス)未明(24日〈クリスマス・イヴ〉深夜)に放送されているが、2022年は12月26日未明(25日深夜)に放送された。
「明石家サンタ」に扮する明石家さんまと八木亜希子(当初はフジテレビアナウンサー、2000年以降はフリーアナウンサー)が1990年の開始当初から司会を務めている。2014年で第30回、2015年の放送で25年、2019年で令和初の放送且つ第35回を迎える。
番組は事前にはがきまたは当日に電話で視聴者から不幸話を募集し、本番でさんまと八木が投稿者本人にその話を電話で聴く。面白ければ合格ということでさんまが鐘を鳴らし、投稿者に賞品を贈るという趣向になっている。不合格なら鐘は鳴らさず、賞品は無し。
合格の判断基準は「不幸かどうか」ではなく、「話が面白いかどうか」である。このため「単なる不幸話」ではさんまは満足せず不合格となり、鐘を鳴らさずになだめたり励ましたりした後に電話を切ろうとする。合否はさんまが決めるが、時には八木が合格と判断し、鐘を奪い取って鳴らすこともある。
さんまはその日の番組内のやりとりを上手くトークに取り入れることも視聴者に要求するほか、毎年定番のギャグもある。
芸能人専用の電話番号も用意されており、視聴者と同じように不幸話をして面白かった時には合格で賞品を貰っている。名乗っただけで鐘が鳴るケースもある。また、一般の電話番号は混雑回避のため、番号の末尾の奇数・偶数で受付を分けている。
投稿の際の年齢制限は設けていないため、未成年者からの不幸話投稿も可能である。放送時間帯が深夜ということもあり、子供からの投稿が採用された場合は番組としても出来るだけ早い時間に読んだり、電話をかける配慮をしている。過去には中学生からの不幸話が合格し、自動車を獲得したケースがある(後述)。しかし、さんまと子供(投稿者)との掛け合いを巡って批判が度々起きていたほか、深夜の子供出演についても問題視されたためか、2020年以降は10代以下からの不幸話投稿は採用されていない。
かつては不幸のエピソードが書かれたハガキを読んで紹介するコーナーがあり、採用者にはそのコーナー専用の商品をプレゼントしていた。
番組初期に比べると賞品の数は減少してパネルの数も35枚から20枚になり(2007年以降は25枚に増加)、放送時間も2004年以降、3時間(2時間半)から2時間になった。
開始以降数年間は放送日が一定せず、1994年には番組初の大晦日のゴールデンタイム・プライムタイムで放送、1996年には元日と12月25日の2回放送(いずれも未明に放送)となり、元日分は「明石家福禄寿」と改題して放送(1995年中は放送されなかった)。さらに好評のため、年に数回放送された時期もあった。1997年以降、年1回、12月25日未明(24日深夜)に放送日が固定され現在に至る。
本番組の番宣のため、さんまは毎年自らサンタの格好をし、小堺一機司会の『ライオンのごきげんよう』(2016年3月終了)にゲスト出演していた。さんまがサンタの格好をする日には小堺も「トナカイ一機」として出演。同番組が終了した2016年からは、さんま自身が司会を務める『さんまのお笑い向上委員会』の中で告知している。この『お笑い向上委員会』では出演者の芸人達が不幸話を披露する「芸人不幸話グランプリ」を開催している。
2011年・2020年には例年の "不幸話" という名称が社会情勢的に相応しく無いと判断されて "寂しい話" に変更(公式サイトでのハガキ募集部分・フジテレビのTwitterの告知で確認できる)。これ以降も募集告知などで「寂しい話」と表記されることがあるが、番組内では「不幸」を多用している。
放送前に流れる募集告知を兼ねた番宣CMは、前年の生放送の当日に収録されている事が2022年の放送でさんまから明かされている。
1994年は『テレビの鉄人!大晦日の祭典スペシャル』の第2部として放送。1995年は年内の放送が無く、代わりに1996年1月1日に切り替わってから放送。明石家サンタではなく、「明石家福禄寿」という七福神のひとつのキャラになって番組を進行していた。しかし、トークの内容は従来と変わらず。
合格者は賞品を20 - 30枚(年によって変動していたが、2007年以降は25枚に固定)のパネルの中から選ぶシステムになっている。賞品は海外旅行や自家用車(2018年以降は自家用車のみ賞品に含まれなかったが、2021年は賞品のラインナップに入っている)、ダイヤモンドやプラズマテレビなど、豪華な品揃えを誇る。ただし、ハズレが1、2枚入っている。
ほとんどの賞品はスポンサーとのタイアップであり、1998年にセガのゲーム機・ドリームキャストが賞品にされた際には、当時CMなどで話題になっていた湯川専務が生出演した。
1995年から1999年の合格賞品でさんま自身が不気味だという木彫りの人形「いらない置物」が賞品に並んでいた。1995年には加藤紀子、1996年には堀江淳、1997年には中居正広がそれぞれ獲得したものの、芸能人の間で皆、不気味だという理由で何度も返品されて、1999年に一般の参加者が獲得するまで毎年賞品に並んでいた。
村上ショージは毎年賞品を提供しているが、ショージ自らが描いた水墨画や筆字等であるため誰も欲しがらず、事実上ほぼハズレに近い。木田優夫はサイン入りの野球グッズや直筆イラスト等の賞品を提供している。
※(○)は合格者にプレゼント。
放送時間は放送年によって異なる。詳しくはこちらを参照のこと。
2001年以降、本番組を放送していないフジテレビ系列局はトリプルネット局のテレビ宮崎(UMK、宮崎県)だけである。また、2000年以前の非ネット局は1997年の山陰中央テレビ(先述)を除き不明である。
2011年以降は、クロスネット局であるテレビ大分(TOS、大分県)とテレビ宮崎以外のフジテレビ系列局で同時ネットされており、また現在に至るまでフジテレビ系列フルネット局の26局のみで同時ネットされている。
2001年以降、本番組の放送を休止したことがある系列局は以下の通り。
なお、北海道文化放送と岡山放送は、2011年12月24日の昼に2010年放送分の再放送を行ったことがある。
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