チャンドラー (ウルトラ怪獣)


チャンドラー (ウルトラ怪獣)


チャンドラーは、円谷プロダクション制作の特撮テレビ番組『ウルトラマン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」に登場する架空の怪獣。別名は有翼怪獣。英字表記はCHANDLAR

『ウルトラマン』に登場するチャンドラー

『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」に登場。

劇中ではレッドキングやマグラー、ピグモンなど他の怪獣とともに多々良島に棲息しており、島の火山活動によって復活した太古の生物と設定されている。両腕の翼で空は飛べないものの、風速60メートルの強風を起こせる。また、鋭い牙も武器であり、レッドキングとの戦いでは肩に噛みついて負傷させるが、右側の翼を引きちぎられて逃亡する。その後の消息は不明。

  • デザイン、造形:高山良策
  • スーツアクター:清野幸弘、鈴木邦夫(前夜祭)
  • 着ぐるみは、前作『ウルトラQ』に登場したペギラの頭部に耳状の突起を追加し、全身を乳白色から褐色に塗り替えたもの。学年誌などではペギラとチャンドラーが「兄弟怪獣」と設定されている資料や、「他人の空似」と解説されている資料も存在する。このうち兄弟説と亜種説は、『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』にも記載されている。書籍『ウルトラマン ベストブック』では、イデの言葉としてペギラの変異体または個体差であるとの推測を記述している。書籍『ウルトラ怪獣列伝』では、後年の『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』での言及から亜種と推測している。
  • 本編に先立ち、1966年7月9日に杉並公会堂で開催されたイベント「ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生」(放送は翌10日)でも舞台で暴れている。
  • 放送当時に連載されていた一峰大二の漫画版『ウルトラマン』では、翼で強風を起こす能力を前面に出して描かれている。レッドキングやマグラーと共闘してウルトラマンを苦しめるが、最後は八つ裂き光輪で3匹まとめて倒される。

『ウルトラマンパワード』に登場するチャンドラー

『ウルトラマンパワード』第3話「怪獣魔境へ飛べ!」(米国版サブタイトル:A QUARTET OF CREATURE)に登場。玩具などではパワードチャンドラーと称される。

体色はグリーン。「ロストワールド」とも呼ばれるギアナ高地にドキュメンタリー撮影に訪れたテレビ局クルーたちの前に現れ、レッドキング(メス)との縄張り争いを行う。レッドキングの尾の攻撃に噛み付くなど立ち回り、カウンターのパンチで一度は撃退するが、その後はレッドキングの復讐戦で崖に叩きつけられ、頭を強打して絶命する。

劇中では有史以前の巨大生命体の生き残りとされ、存在は確認されていたものの人畜無害であったため、処分されることはなかったようである。本来はおとなしい性格らしく、冒頭のシーンではクルーに近距離から観察されている。とはいえ肉食らしく、空腹時にはクルーを襲っていた。

2枚の巨大な翼を持ち、風速80メートルの突風を起こすが、空中飛行は不可能である。約3分で生物を殺す猛毒を持つ爪が武器。

  • デザインは前田真宏。デザイン画では原典に近い色合いであったが、造形段階で緑色になった。チャンドラー族の亜種というイメージで「ストロングチャンドラー」(この名称は企画段階での候補でもある)がデザインされたものの、未使用に終わった。デザインイメージは鳥の祖先。

ライブステージに登場するチャンドラー

2003年での『ウルトラマンフェスティバル』のライブステージでは、怪獣動物園に生息する怪獣として登場。マグマ星人の策略により、暴れ出して同じく怪獣動物園に住むレッドキングと闘って勝利するが、最後はウルトラマンコスモスのコズミューム光線で静まる。また、同時に出現したマグラー、ババルウ星人(ウルトラマンレオに化けている)、ウルトラマンジャスティス、グインジェも、コスモス、レオ兄弟、ゼアス、ウルトラセブンに敗北する。

第二部「伝説の勇者達〜新たなる光〜」ではゴドラ星人によってペギラと共に召喚され、コスモスを苦しめる。

過去の映像を流用しての登場 

映像は初登場作品の流用。

  • 『長篇怪獣映画ウルトラマン』、『ウルトラマン怪獣大決戦』
    • 初代登場エピソードの映画化。
  • 『ウルトラマンタロウ』
    • 第40話の35大怪獣、宇宙人の1体として回想シーンに登場している。
  • 『ウルトラマンボーイのウルころ』
    • 第75話「怪獣島は大騒ぎの巻」というコーナーで紹介された。

その他に登場するチャンドラー

  • 『ウルトラマン前夜祭』では、暴れる怪獣たちの1体として登場し、ウルトラマンと戦う。
  • 『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第1話では、オキの作っていた骨格標本として登場する。クマノはペギラと見間違えるが、これはチャンドラーのスーツがペギラの改造であることにちなんでいる。
  • 『ウルトラマンサーガ』の企画段階では、バット星人に怪獣墓場から連れ出され、ゴメス(S)やグビラと共にウルトラマンゼロやウルトラマンコスモスと戦い、ルナモードのフルムーンレクトでおとなしくなるが、最後はバット星人に処刑されるという役回りで登場が予定されていた。
  • 漫画作品
    • 『ウルトラマン超闘士激伝』では、ブラック指令配下でチャンドラーをモチーフにした「メタルモンス」が登場する。それ以前にも、普通のチャンドラーが第2回大会のレッドキング後方支援として、スフランやピグモン2匹と共に登場する。
    • 『ウルトラマン THE FIRST』では、多々良島での戦いの冒頭に登場するが、レッドキングに倒される。
    • 『ウルトラマンSTORY 0』第39話・第40話では、ジェロニモンの蘇生させた再生怪獣の1体として登場する。
    • 『酩酊!怪獣酒場』では、怪獣酒場の客として登場する。サラリーマンとして働いており、要領よく上司に取り入って出世している。
  • テレビアニメ『SSSS.GRIDMAN』第2話では、新条アカネの部屋の棚にパワードチャンドラーのフィギュアが飾られている。
Giuseppe Zanotti

脚注

参考文献

  • 『不滅のヒーローウルトラマン白書』朝日ソノラマ〈ファンタスティック・コレクション・スペシャル〉、1982年12月31日、初版。雑誌コード:67897-80。
  • 『ウルトラ怪獣大全集』小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1984年9月10日。ISBN 4-09-101411-9。
  • 『ウルトラマン ベストブック』竹書房、1993年9月5日。ISBN 4-88475-211-2。
  • 『テレビマガジン特別編集 新・ウルトラマン大全集』監修:円谷プロダクション、講談社、1994年10月1日。ISBN 4-06-178418-8。
  • ヤマダ・マサミ『大ウルトラマン図鑑』ホビージャパン、1996年。ISBN 978-4894251090。
  • 『ウルトラマン大辞典』監修 円谷プロダクション、中経出版、2001年12月21日。ISBN 4-8061-1556-8。
  • 画報シリーズ(竹書房)
    • 『ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み』上巻、竹書房/ブレインナビ編、竹書房、2002年10月4日。ISBN 978-4-8124-0888-9。
    • 『ウルトラマン画報 光の戦士三十五年の歩み』下巻、竹書房/ブレインナビ編、竹書房、2003年5月9日。ISBN 4-8124-0999-3。
  • 『ウルトラ怪獣列伝 ウルトラマン・ウルトラセブン編』ブレインナビ編著、PHP研究所〈PHP文庫〉、2008年8月18日。ISBN 978-4-569-67071-3。
  • 『ウルトラマン 全調査報告』講談社 編、講談社〈キャラクター大全〉、2012年12月20日。ISBN 978-4-06-218128-0。
  • 大石真司、江口水基・島崎淳・間宮尚彦『円谷プロ全怪獣図鑑』小学館、2013年3月11日。ISBN 9784096820742。
  • 『別冊映画秘宝ウルトラマン研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年1月2日。ISBN 978-4-8003-0262-5。
  • 『テレビマガジン特別編集 ウルトラ特撮マガジン VOL.2』講談社(講談社MOOK)、2021年5月24日。ISBN 978-4-06-523014-5。

関連項目

  • ウルトラ怪獣一覧
  • ウルトラマンの登場怪獣

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