スーザン・サランドン(Susan Sarandon, 本名: Susan Abigail Tomalin, 1946年10月4日 - )は、ニューヨーク州ニューヨーク市出身のアメリカ合衆国の女優。
ローマ・カトリック教徒の、アイルランド、イングランド、ウェールズの血を引く父親とシシリー島ラグーザ生まれの母との間に9人兄弟の長女として生まれる。1964年から1968年までアメリカカトリック大学で演劇を学び、1970年、映画『ジョー』でデビュー。メイン・キャストの一人としての出演ではあったが注目されず地道な俳優活動を余儀なくされる。
1975年、『ロッキー・ホラー・ショー』に主演女優として出演。現在に至るまでカルト映画の傑作として評価されるなど大ヒット。それに伴いサランドンも高い評価を受けた。1980年に映画『アトランティック・シティ』で初めてアカデミー主演女優賞にノミネートされると、順調にキャリアを積み重ね数多くの映画賞を受賞。1995年、『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー主演女優賞を受賞。俳優としての地位を不動のものとした。以降、テレビドラマ、ドキュメンタリー番組、アニメーション作品とジャンルを問わず幅広く活躍。2008年公開の映画『スピード・レーサー』では真田広之と共演した。
大学在学中の1967年に、同級生であったクリス・サランドンと結婚したが1979年に離婚。しかし名前はそのまま残した。1970年代は映画監督のルイ・マルと2年間交際。その後、イタリア人監督のフランコ・アムリと交際し、後に女優となるエヴァ・アムリを儲ける。1988年より俳優のティム・ロビンスと同居し、1989年に男の子、1992年に男の子を儲けている。因みに、サランドンがアカデミー主演女優賞を受賞した『デッドマン・ウォーキング』はロビンスの監督作品である。
2009年夏に、ティム・ロビンスとの約20年間のパートナー関係を解消した
政治的に左翼な立場を保ち、反戦運動や人権問題にも積極的に関わっていることで有名。2008年の大統領選挙では、ジョン・エドワーズを支持していた。2011年9月には「ウォール街を占拠せよ」への協力意志を表明し、9月27日にデモ拠点となっているズコッティ公園を訪れた。同年10月には、ローマ法王ベネディクト16世が少年時代にヒトラーユーゲントに加入していたことを理由に「法王はナチだ」と発言(なおバチカンによれば、当時ドイツの少年のユーゲント加入は強制だったという)。
2016年の大統領選挙では、予備選挙において、バーニー・サンダース候補の支持を表明し、応援演説も行っている。最終的には、多くのハリウッド・スターがヒラリー・クリントンへの支持を表明する中で、緑の党から出馬したジル・スタインに投票した。
その他、2010年のトリノオリンピックの開会式でオリンピック旗を掲揚する際の旗手を務めている。
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