東名ハイウェイバス(とうめいハイウェイバス)は、東京都千代田区 - 静岡県静岡市 - 静岡県浜松市 - 愛知県名古屋市の間を、東名高速道路・新東名高速道路などを経由して結ぶ昼行便の高速バス路線である。正式な路線名は東名高速線(とうめいこうそくせん)。
1969年(昭和44年)6月10日 、日本国有鉄道自動車局(国鉄バス)によって運行開始された。
1987年の国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道・東海旅客鉄道が運行し、翌1988年以降はバス部門を独立させ、ジェイアールバス関東・ジェイアール東海バスとして運行。2005年にジェイアールバス関東の系列会社であるジェイアールバステックが参入し、3社での共同運行となった。
乗客も車外に出られる、いわゆる開放休憩。渋滞や遅延の影響で場所・時間が変更になる場合がある。1回10 - 15分間程。
2024年現在では、日野・セレガ、三菱ふそう・エアロエース、スカニア・InterCityDDの3車種が使用されている。
国鉄バスでは、東名高速線には高速バス運行に特化した特別設計の車両を導入していた。これらの車両は「国鉄専用型式」と通称された。
なお、1969年の開通直後には、東京 - 静岡などの短距離ローカル便用に市販型式であるいすゞ・BH20Pを使用したことがあったが、やや小型かつトイレが装備されていなかったため、短期間で国鉄専用型式の車両に置き換えられ、地方営業所の貸切車へ転用された。
1981年導入車までは標準床車で増備されたが、1984年に導入された新車 (P-MS735SA) はハイデッカーとなった1986年には初のスーパーハイデッカー車としてドリーム号用に三菱エアロクィーンW (P-MU525TA改) を導入している。
1987年度のJR東日本バスの新車は、MS735SAとほぼ同一の仕様ながら車体をエアロバスと同様にした車両 (P-MS725SA改) となった。一挙に35台が導入され、JR東日本バスの国鉄専用型式標準床車を置き換えた。JR東海でも1988年度以降にほぼ同型の車両を投入し、標準床車はほぼ置き換えられた。
JR東海バスでは、まず1988年3月のダイヤ改正で登場した超特急便「東名ライナー」専用車としてエアロクィーンWを導入し、1989年から1990年にかけてエアロバス車体とエアロクィーンMのシャーシを組み合わせた車両 (P-MS729SA改、U-MS729SA) を導入。1991年からはドリームなごや号との共通運用で一部の超特急便「東名ライナー」に2階建車両(三菱ふそう・エアロキング)を導入した(後に「スーパーライナー」にも導入)。
1993年からJRバス関東に導入されたニューエアロバスはハイデッカー・折戸車体ながら過給器なしで400psエンジンを搭載するU-MS821PAが選択された(1994年からはJR東海バスでも導入)。
1996年、JRバス関東に発売直後のいすゞ・ガーラハイデッカー車 (KC-LV782R1) が2台導入された。東名高速線では28年ぶりのいすゞ車で、過給器なしでV型12気筒420psエンジンという性能であった。同時期に導入されていたのは三菱ふそう・ニューエアロバス (KC-MS822PA) が420ps、日野・セレガFD (KC-RU4FSDB) が430psだった。また、1997年からJRバス関東では三菱ふそう・エアロバス「スタンダードデッカー」「SX観光仕様」(KC-MS829SA) を投入したが、従来400ps以上のエンジンが標準になっていて、355psというエンジンでは物足りない、車内も足元も狭いなど乗務員・乗客ともに評判が悪く2年程で常磐高速バスなど他路線へ転用された。
その後は日野・セレガRや日産ディーゼル・スペースアローなどが導入されている。2005年ジェイアールバステックは「スワローエクスプレス」塗装のガーラ、JR東海バスは4列ワイドシートの新型セレガを導入、2007年以降はヘッドレスト・センターアームレスト付き4列ワイドシート(楽座シート)車両を各社で導入している。
2009年以降、JR東海バスは豪華化粧室(パウダールーム仕様トイレ)の4列ワイドシート車両、プレミアムシート搭載の2階建車両、ハイブリッド車両(セレガ)の4列ワイドシート車両、スーパーシート(後にビジネスシートに改装)搭載の2階建て車両などを順次導入。JRバス関東・JRバステックも4列ワイドシート(楽座シート)車両を順次追加導入している。
2018年9月1日より、当路線では初の外国製の車両である、スカニア・InterCityDDが、新東名スーパーライナー1往復に投入された。
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