『沓掛時次郎』(くつかけときじろう)は、長谷川伸が1928年に発表した戯曲。博徒の男が、行きがかりで殺害した男の妻子とともに旅をする物語。いわゆる「股旅もの」の傑作と評され、演劇以外の媒体でも作品化された。本作ではこれらの映像化作品、楽曲、漫画についても記述する。
1928年6月、雑誌『騒人』に掲載され、同年11月に単行本化、12月に新国劇によって帝国劇場で初演された。
8度にわたり映画化された。
1929年6月14日公開。製作は日活。
1932年5月20日公開。製作は日活。
1934年1月13日公開。製作は松竹キネマ。
1936年11月15日公開。製作は新興キネマ。
『浅間の鴉』(あさまのからす)の題で1953年2月12日公開。製作は大映。
1954年7月27日公開。製作は日活。
1961年6月14日公開。製作は大映。
『沓掛時次郎 遊侠一匹』(くつかけときじろう ゆうきょういっぴき)の題で1966年4月1日公開。製作は東映、主演は初代中村錦之助。
1959年4月14日から同年5月5日、フジテレビで「鶴田浩二シリーズ 沓掛時次郎」(火曜19:30 - 20:00)として放送。
1961年2月9日から2月23日まで、フジテレビの『新国劇アワー』(木曜20:30 - 21:00)で放映(全3回)。
1967年10月26日・11月2日、フジテレビの『シオノギテレビ劇場』にて、前編・後編の2回に分けて放映。大野木直之演出。
1972年10月4日・10月11日、NET(現・テレビ朝日)の、『長谷川伸シリーズ』(水曜21:00 - 21:55)にて、前編・後編の2回に分けて放映。同番組の第1回作品。
1981年4月17日、フジテレビの『時代劇スペシャル』で放映(第1回)。
なお関東地区では1984年12月14日、1週間前の12月7日に死去した大川橋蔵の追悼特集として、『サンデーイベントアワー』(日曜 13:00 - 14:55)枠で再放送された。
劇画・長谷川伸シリーズとして『関の弥太っぺ』に続く第2作として、漫画家小林まことにより講談社『イブニング』にて2010年に連載されている。
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