神奈川県庁舎(かながわけんちょうしゃ)は、神奈川県横浜市中区日本大通に位置する神奈川県の行政機関(神奈川県庁)が入居する建物である。本庁舎・新庁舎・東庁舎・西庁舎からなり、一部部署は近隣の民間ビルに入居している。
本庁庁舎は西から順に西庁舎・新庁舎・本庁舎・東庁舎と位置しており、前三者は渡り廊下(跨道橋)によって接続されている。
関東大震災で焼失した旧県庁舎の再建にあたり、公募で当選した小尾嘉郎の案を基に、神奈川県内務部(成富又三)により設計され、建築顧問として佐野利器が迎えられた。昭和初期に流行した帝冠様式が取り入れられている。1926年(大正15年)12月4日に地鎮祭が執行されたのち、1927年(昭和2年)1月15日より建設に着手され、建築工事費約275万円を費やして1928年(昭和3年)10月31日に完成した。塔屋は「キングの塔」として親しまれており、横浜税関本関庁舎(クイーンの塔)、横浜市開港記念会館(ジャックの塔)とともに「横浜三塔」の一つに数えられる。かつてこの塔は「修養塔」と呼ばれており、最上階に横浜の総鎮守とされる伊勢山皇大神宮の分霊が祀られていた。また歴史的建造物として、1996年(平成8年)に登録有形文化財(建造物)に登録された。2019年には重要文化財に指定された。
鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階、地下1階で、坂倉準三の設計により1966年(昭和41年)に完成した。エレベーターやトイレなどを中央部に配したコアシステムが採用されている。
2019年12月27日付けで以下の物件が国の重要文化財に指定された。
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