『ザッツお台場エンターテイメント!』(ザッツおだいばエンターテイメント)は、フジテレビ系列で1997年3月31日から同年4月6日までの7日間にわたってゴールデンタイム・プライムタイム(JST)で生放送された特別番組。
1997年3月10日にフジテレビが本社を開局以来38年間拠点にしてきた新宿区河田町から港区台場へ移転、且つFNS28局ネットが完成したのに伴い、河田町本社から放送してきた番組を7日間、各ジャンルテーマに分けて一挙に紹介する特別番組を生放送。フジテレビの開局から移転までの約38年間の名物番組を振り返る。
各回とも、タイトルは「○○○の38年」(○○○にはジャンルが入る)で、それぞれサブタイトルが付いていた。
「'97夜のヒットスタジオから、HEY!HEY!HEY!まで」
フジテレビの看板歌番組だった『夜のヒットスタジオ』をベースに、新旧人気歌手の競演の他、『夜ヒット』をはじめ、現在も続く『シオノギ ミュージックフェア』から当時の人気番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』まで各種歌番組を紹介した。
(ロサンゼルス)
(V4スタジオ)
(大阪から生中継)
新社屋V4スタジオとロサンゼルスの衛星生中継を結んで放送。V4スタジオは河田町旧本社の第6スタジオで放送したものと同じセットを再現、ロサンゼルスからは松田聖子や中森明菜ら大物女性アイドルが登場。お台場からは安室奈美恵やシャ乱Qらが最新曲を熱唱。KinKi Kids、森光子、東山紀之も大阪からの中継で登場した。『夜ヒット』の膨大なVTRの他、かつてフジテレビで放送した音楽番組も一挙紹介された。
オープニング映像は『DELUXE』時代(1985年〜1989年)のものが使用された。また、『夜ヒット』のメインセットを使って放送した特番はこれが最後となった。
かつて、さんま・中井は『夜ヒット』の一夜復活スペシャル、露木は『FNS歌謡祭』の司会を務めていた。
「ダウンタウンの今夜は150分アニメデモミー賞」
日本初の30分テレビアニメシリーズ『鉄腕アトム』に始まり、現在でも続く『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』や、『マジンガーZ』『科学忍者隊ガッチャマンシリーズ』『タイムボカンシリーズ』『ドカベン』『世界名作劇場』などのフジテレビで放送された人気アニメを一挙に紹介。
アニメデモミー賞と題し、いくつかの部門(ドッキリ賞(キャラクターが悪戯などで脅かす)、ニヒル賞、なにわ賞(関西人のキャラクター)、ラブラブ賞など)にノミネートされたアニメのシーンの中からダウンタウンが受賞作品を決めていった。よくある感動的なシーンを集めたものではなくアニメでしかありえないシーンや面白おかしいシーンばかりを集めて放送した。フジテレビでは上記のような有名なアニメがたくさんあるのだが何故かマイナーな作品ばかりノミネートされていた。そのなかでも『さすらいの太陽』は4つもの部門にノミネートされていた。時間が押した為放送されなかった部門もあった。
また、『ダウンタウンのごっつええ感じ』内で放送された「ダウンタウン物語」というダウンタウン結成エピソードを『ゲゲゲの鬼太郎』『北斗の拳』制作チーム(東映アニメーション)がアニメの世界観に合わせてアニメ化するコーナー、様々な社長にアニメの主人公を描いてもらうコーナーがあった。
『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』など大ヒット作を生み、現在も続くフジテレビドラマ枠の金字塔月9の名作や、『北の国から』『古畑任三郎』などといった名作・ヒット作を振り返った。
木村が警備員に扮して「壮語敬美」(そうごけいび)の名で登場し、田村正和のものまねを、当日ゲスト出演していた田村本人の前で披露したり、田中邦衛のものまねをする小堺一機と即興でコントを繰り広げた(小堺は『北の国から』で田中が演じている黒板五郎の恰好をしていた)。なお、田村は1997年4月期の火9新ドラマ『総理と呼ばないで』主演のため、その番宣を兼ねて出演した。
この日の目玉企画としてSMAPミニドラマが予定されていたが、プロデュースを担当した塩澤浩二(フジテレビプロデューサー、当時)の不祥事により中止となり、企画は幻となった。
『火曜ワイドスペシャル』で放送された人気作品などを中心に38年を回顧するほか、フジテレビ人気番組に関するクイズなどのコーナーもあった。
放送当日、東京では雨が降っていたが、オープニングでは雨の中、新社屋を前にチアリーダーがSMAPの「SHAKE」に乗せて踊りを披露した。
西川きよしが、亡き相方の横山やすし に扮装した太平サブローと組んで、懐かしの「やすきよ漫才」を披露した。
「ナイナイの歌う新社屋」
フジテレビで放送されたドラマ・アニメ・時代劇・子供番組などの主題歌を特集。
疑問のコーナーでは、「『ドリフ大爆笑』のドリフはなぜ年を取らない?」 の疑問に対し、加藤茶らが説明。さらに同番組のオープニング・エンディングに登場するスクールメイツメンバー2〜3人が子供連れで出演、撮影当時を振り返った。
フジテレビ新旧朝の儀式のコーナーでは、1966年10月から1982年3月までの15年半に渡り放送された伝説の子供向け教育番組『ママとあそぼう!ピンポンパン』の歴代出演者から、石毛恭子(2代目おねえさん)、酒井ゆきえ(3代目おねえさん)、大野かおり(4代目おねえさん)、井上佳子(5代目おねえさん)、金森勢(2代目体操のお兄さん)、石村治樹(ガンちゃん)、カータン(カッパのキャラクター、声・操演 大竹宏)が番組終了以来15年ぶりに集結。当時放送中だった『ポンキッキーズ』のガチャピン、ムック、Pちゃんと共演した。また、都内の幼稚園から集まった幼稚園児と出演者で「ピンポンパン体操」を歌って踊った。
『銭形平次』(二代目大川橋蔵主演版)の主題歌「銭形平次」を歌った舟木一夫が、主人公・銭形平次に扮装して熱唱。
また、おニャン子クラブ元メンバーのインタビュー中にとんねるずが乱入するハプニングがあった(とんねるずはかつて『夕やけニャンニャン』の司会を務めていた)。
アニメソングコーナーでは、出演者がメドレー形式で歌ったが、『あしたのジョー』のみ、本家版の尾藤イサオが登場して歌った。
『オレたちひょうきん族』『欽ドン!』『とんねるずのみなさんのおかげです』『ダウンタウンのごっつええ感じ』などといった、フジテレビのお家芸ともいえるお笑い番組を一挙紹介。
萩本がゲストで登場し、『欽ドン!良い子悪い子普通の子』のホームコントを再現。また半年前に開始し2018年3月まで21年半続いた土曜夜8時枠の人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』のメンバー(ナインティナイン、よゐこ、極楽とんぼ、光浦靖子ほか)もゲストで登場した。
「特番の特番 スペシャル」
『FNSスーパースペシャル1億人のテレビ夢列島』(『FNS27時間テレビ』、以後毎年継続)や『新春かくし芸大会』など、フジテレビの年間恒例特別番組の38年を回顧した。
オープニングはタモリ、久本が屋形船からの中継で登場。スクールメイツに出迎えられ登場した後本来はこの場所にオーケストラによる歓迎の音楽演奏を行う予定だったが、当日雨が降ったためにスタジオで行われた。放送期間中、第4夜・第7夜と2度も屋外中継が雨の影響を受ける結果となった。
フジテレビ開局初日(1959年3月1日)に放送された開局記念番組の映像も放送。また、タモリがスクールメイツと共に踊る映像や、かつての持ち芸である「四ヶ国語麻雀」を披露するレアな映像も紹介された。
7日間の締めとして、フジテレビ新社屋がロボットに変形し、花火が打ち上がるCGアニメ演出があった。
最終日では第1夜〜第7夜を見ていないとわからない視聴者参加クイズを出題し、7問全問正解した人から1名に「世界一周旅行」がプレゼントされた。
『FNS27時間テレビ』名場面集ではこの日に出演したアナウンサーを紹介した。なお「FNS27時間テレビ」開始以前に入社した山中秀樹・川端健嗣も出演しており、「27時間テレビ」以前は朝の看板ワイドショー番組『小川宏ショー』 で新人アナウンサーの紹介をしたことを語った。
本番組ではスタッフを制作委員会方式とし「ザッツお台場エンターテイメント!制作委員会」と銘打った。
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