アクオス(AQUOS)は、シャープの液晶テレビ、スマートフォン、タブレットを中心とした映像関連機器のブランド・シリーズ。
アクオス(AQUOS)のブランドは2001年1月にシャープの液晶テレビの20V型(LC-20C1)、15V型(LC-15C1)、13V型(LC-13C1)の発売時に液晶テレビのシリーズの愛称として名付けられた。AQUOSはラテン語の"Aqua(水)"と英語の"Quality(品質)"を合成した造語であり、液晶 (Liquid Crystal) の持つイメージを表現するネーミングである。
他社とは異なり、テレビ以外の製品(BDレコーダー、携帯電話、サウンドバー等)にもAQUOSブランドを使用しており、2008年6月にはアクオスブランドの携帯電話が発売された。
日本国内に続いてアメリカ合衆国でもブランド展開されたが、アメリカ合衆国では液晶テレビの発売に先駆けて2000年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で3〜300型までの液晶映像商品が展示された。ヨーロッパでは2001年8月のマルチメディア展示会IFA2001で本格的にアクオス製品がデビューした。また、生産体制としては2003年にメキシコのSEMEXにおいてアクオス製品の生産が開始された。2000年代後半には中国をはじめとするアジア・新興諸国にも積極的に展開している。
アクオスの発売後は、薄型テレビについては長らく液晶テレビのみを発売していたが、2020年に有機ELテレビを発売したことで、この時点で有機ELテレビを発売していない大手メーカーはサムスンのみとなった。後にサムスンはQD-OLEDを採用した有機ELテレビを発売しており、シャープも日本国内ではソニーに続いてQD-OLEDを採用した有機ELテレビを発売している。
アクオス全機種(液晶テレビ・BDレコーダー)に付属されているリモコンは「アルカリ乾電池の使用」が推奨されている(ただしシャープは乾電池自社生産より撤退したため、製品に同梱されるリモコン用お試し乾電池はパナソニックなどの他社より供給)。4K・8Kチューナー内蔵機種は従来型着脱式B-CASカードに代わり「ACASチップ」を本体に内蔵しており、デジタル放送視聴時に必須となる「B-CASまたはmini B-CASカード」を紛失・損傷する心配が解消されている。
1999年に一般家庭用としては国内初の中型(20V)以上の液晶テレビとしてシリーズ展開した「液晶ウィンドウ」の後継シリーズにあたる。
2001年1月1日、液晶ウィンドウと入れ替わり に「アクオス」として発売開始。殆どの機種の外観上のデザインは、プロダクトデザイナーの喜多俊之の設計によるものである。
2000年12月末の予告から現在までTVCMなど広告媒体のキャラクターに吉永小百合を起用しており、主な購買者層であるミドルエイジ層(F2層・M2層)への訴求を行う。なお、最初期のTVCMには原由子と桑田佳祐が歌唱する「いつでも夢を(東京タムレ及びハラッド収録)」が使われた。また、当初から2004年頃まで時折キャッチコピーとして使われた「21世紀に持って行くもの」は液晶ウィンドウを踏襲している。
「液晶はシャープ」のイメージが強い一方で、最初期の2001年にPDPモデルを発売していた(「PZ-50BD3」と「PZ-43BD3」の2機種で、いずれもAQUOSブランドは使用せず)。この頃は「大画面も液晶」を貫いている現在とは異なり、パナソニック等と同じく「30インチ台までは液晶、40インチ台以上はプラズマ」という方針を採っていた。後に液晶画面の大型化が進み、同社からPDPの新製品が出ることは無かった。
2003年以前に発売されたBS・110度CSデジタル放送チューナー搭載で地デジチューナー未搭載の機種には、専用のチューナーユニット(AN-DU1)が用意されている。他のメーカーの多くは地上・BS・110°CSデジタル放送対応または、地上デジタル放送のみ対応のコンポジット、S端子接続のSD画質で、このようなHD画質で地デジのみの製品は出していない。これとは別に、単体のデジタルチューナーとしてTU-HD200(2006年発売)があり、リモコンはAQUOSと共通のデザインとなっている(2003年発売の「TU-HD100」は、パナソニック製TU-MHD500のOEM)。
2000年代中盤以降、大画面・高級機種は液晶ディスプレイを主力とする堺工場と亀山工場で、液晶ディスプレイの生産からテレビの組み立てまでを国内で行なっている(2009年以降のエントリーモデル系統はマレーシアと中国の工場で生産)。堺工場・亀山工場で製造された製品には、電器店での店頭で「亀山産」や「亀山モデル」といった産地表示が貼付され、カタログでは「世界の亀山ブランド」と記載され、工場名に一種のブランドイメージを持たせることに成功した。このような表示のきっかけは「工場の指名買い」があったためだという。しかしその後の境・亀山工場は経営が悪化し二転三転することとなった。
液晶パネルは、シャープが開発したASV液晶を採用しているが、映像エンジンは一部他社(提携を交わした東芝など)から供給を受けている。また、画面サイズの展開が業界で最も多く、2012年4月現在では70/60/52/46/40/32/26/24/22/20/19/16V型の計11種類をラインナップしている。60/52/46/40/22Vの現行製品はすべてフルHDモデルである。また65インチも販売していた(2010年当時、実売価格が最も安い65V型で24万円前後)。
2006年には地上波アナログチューナーのみ搭載した地デジ非対応モデル(20V型以下)の生産・発売を終了。ただし、地デジ非対応のブラウン管テレビの生産は2008年頭まで続けていた。
2007年にはそれまで発売していたDVDレコーダーとは別に、AQUOSを冠名称としたBlu-ray Discドライブ搭載の「#AQUOSブルーレイ」を発売開始。こちらのキャラクターには2008年より香取慎吾(当時SMAP)を起用。2008年にはBDレコーダーをテレビに内蔵したブルーレイ一体型テレビ、AQUOS(テレビ)DR / DXシリーズを発売。テレビ側の吉永とレコーダー側の香取が寄り添う広告が制作された。なおBDレコーダー一体型アクオスは2011年発売「R5シリーズ」を最後に生産終了となり、2022年現在BDレコーダー一体型アクオスは販売されていない。
2015年6月から「AQUOS 4K」の2015年モデル(XU30ライン・US30ライン・U30ライン)発売に伴うプロモーションを実施するにあたり、新たにきゃりーぱみゅぱみゅが起用された。
シャープはかつて衛星アンテナを自社生産していたが、「AQUOS」登場以前にアンテナ自社生産より撤退。現在シャープフレンドショップへ供給されるアンテナは(マスプロ電工・日本アンテナ・DXアンテナなどの)他社製品に変わっている。さらにポータブルテレビは発足当初から生産していないので、シャープフレンドショップには(パナソニック「プライベートビエラ」などの)他社製品が供給されている。またアクオスに「シャープフレンドショップ(系列店)限定モデル」は発売当初から今日まで一切設定されていない。
日立グローバルライフソリューションズが「Wooo」の国内販売を2018年限りで終了したため、アクオスは「日立チェーンストール」へも供給されるようになった。また三菱電機も2021年9月限りで量販店とネット通販会社へのテレビ「リアル」出荷を終え、系列店「三菱電機ストアー」へのテレビ出荷も2024年3月限りで終了し、これを以てテレビ生産より撤退。2019年までに発売された機種が「リアル」最終モデルとなり「全機種在庫品限り」のため、三菱電機ストアーへもアクオスが供給され始めている。
4K非対応モデルの現行機種は2019年発売「2T-C42BE1(42V型)」・2021年発売「DEシリーズ(32V・24V・19V型。22V型は2023年12月限りで生産終了)」・2023年発売「EF1シリーズ(32V・24V型)」のみで、これら機種に付属のB-CASカードはフルサイズではなく、切手・SDカード大の「mini B-CASカード」を本体側面の「mini B-CASスロット」へ差し込む方式なので、カードの紛失・誤飲に十二分注意が必要。なお40V型以上の4K非搭載機種は2T-C42BE1を最後に生産終了となり、今後の4K非搭載機種は32V型以下のパーソナルモデルのみとなる。
アナログAV入力端子は2023年以降製造機種よりミニジャックへ変わり、市販の「ピンプラグ - AVミニ端子変換ケーブル」が別途必要。D入力端子は廃止された。
シャープ純正テレビ台(アンプ・スピーカー付き「ラックシアター」も含む)の生産はブラウン管テレビ終焉と共に終了したため、シャープ製品取扱店ではハヤミ工産(「TIMEZ」ブランド)・朝日木材加工などの他社製テレビ台を仕入れている。
海外ではシェアを喪失したが、国内では「液晶はシャープ」のイメージが強く、AQUOSが大きなシェアを占めて2008年度の液晶テレビの日本国内シェアは42%前後で1位。2021年3月に東芝TVS REGZAに抜かれるまで16年にわたってトップシェアを維持した。
数字は型(インチ)。Vは「ヴィジュアルサイズ」の略で、実際の画面サイズ換算(ブラウン管比では+2型相当)となる。すべて地上デジタルテレビジョン放送・BSデジタル放送・110度CSデジタル放送チューナー内蔵。
現行モデルのほとんどは「AQUOSファミリンク」に対応する。
また、型番は発売当初から長らく"LC-"から始められていたが、2018年発売モデルで型番が一新され、8K UHDモデルは"8T-"から、4K UHDモデルは"4T-"から、フルハイビジョン/ハイビジョンモデルは"2T-"からそれぞれ始まるようになった。
4K 8Kテレビ放送(BS8K/BS4K/110度CS4K)の受信に対応した8K/4Kチューナー搭載した8K UHDモデル。2023年4月時点におけるAQUOSのフラッグシップモデルに位置付けられる。4Kチューナーは2基搭載されており、別売りの外付けハードディスクへ録画中に別チャンネルのBS4K/110度CS4K放送の視聴が可能である。BS8K放送はシャープ純正の外付けハードディスク(8R-C80A1)を組み合わせることで録画も可能である。音響パワー体積密度補正を行う「Eilex PRISM」と「VIR Filter」も採用された。
DX1ラインは液晶と有機ELそれぞれの利点を兼ね備えた映像技術「XLED(エックスレッド)」を採用。バックライトに使用するLEDがmini LEDとして高密度化され、微細なエリア毎に映像と連動させて分割駆動することで高輝度映像の再現を可能にする「アクティブmini LED駆動」や近接するエリアの輝度解析を行い液晶とLEDの駆動の制御を最適化する独自回路「フレアブライトネス」を搭載。「リッチカラーテクノロジー」はナノサイズの半導体粒子で光波長変換を行う量子ドットを採用した「量子ドットリッチカラー」に、画像処理エンジンは映像本来の質感や輪部を映像信号からリアルタイムに復元する「オブジェクト プロファイリング」、入力フォーマットに応じて明暗描写を最適化させる「スマートアクティブコントラスト」、輝度信号を解析して映像本来の明るさを推測して復元させる「輝き復元」などを備えた「Medalist Z2X」へ進化。サウンドシステムはハイトミッドレンジを追加して8スピーカーに増強した「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS(アラウンド スピーカー システム プラス)」となり、音楽番組や音楽ライブ配信などに対応した「音楽ライブ」モードも搭載された。リモコンはCX1ラインではNETFLIX・Prime Videoを下部に、YouTubeを中央に分散して配置されていた「アプリダイレクト」ボタンを上部に移して1ヶ所に集約し、種類もU-NEXT・hulu・ABEMA・Paraviを加えた7つに拡充。録画番組操作ボタンを中央から下部に移動し、スリム化・軽量化も図られた新型となった。音声操作は後述するDW1ライン・DN1ライン同様にリモコン操作だけでなくハンズフリー操作にも対応した(本体スイッチでマイクの無効化も可能)。フレームは0.2cmの狭額縁金属製を採用した「フローティングディスプレイ」となった。なお、本ラインは「AQUOS XLED」を名乗る。
フルハイビジョンの16倍の高解像度を持つ8K UHDモデル。
DW1ラインはBW1ラインでは非搭載だった8Kチューナーを搭載し、YouTubeは8K動画再生に対応。8K画像処理エンジンが独自のアルゴリズムである「スマートアクティブコントラスト」を採用した「Medalist Z2」となった。音声操作はリモコンでの操作に加え、リモコンを使わずにテレビに向けて話すだけで操作が可能なハンズフリー音声操作にも対応した(本体のスイッチでマイクを無効化することも可能)。リモコンはBW1ラインでは下部に配置されていた「アプリダイレクト」ボタンを上部に移し、種類もBW1ラインで配置されていたNETFLIXとYouTubeに、Prime Video、U-NEXT、hulu、ABEMA、Paraviを追加して7つに拡充。録画番組操作ボタンを中央から下部に移動し、スリム化・軽量化も図られた新型となった。
液晶と有機ELそれぞれのメリットを兼ね備えた映像技術「XLED(エックスレッド)」を搭載した4K UHDモデル。8K UHDモデルのDX1ライン同様、「AQUOS XLED」を名乗る。
DP1ラインでは、空気を封じ込めたナノカプセル配合素材を低反射コートに採用した「N-Blackパネル」が搭載され、画像処理エンジンには「Medalist Z2X」をベースに「超解像アップコンバート」を4K対応とした「Medalist S2X」を採用。「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」は下部にミッドレンジ4個とツィーター2個、上部は音を斜め前方向に放出させるため前面に20度傾斜をつけたうえでハイトミッドレンジとハイトツィーターを2個ずつそれぞれ配置し、背面にサブウーファーも備えた11スピーカー仕様で搭載。フレーム幅を0.7cmの狭額縁とした「フローティングディスプレイ」が採用され、水平方向に左右計約30度に調節可能な回転式スタンドを採用する。
EP1ラインでは、「量子ドットリッチカラー」が改良され、量子ドットに新素材を用いたことでEN1ラインに比べて色再現範囲を拡大。画像処理エンジンは100万通り以上の映像を学習したAIを活用した映像モード「AIオート」を可能にするAI高画質プロセッサーを備え、周囲の環境に合わせて輝度や階調レベルを自動調整する「環境センシング」を追加、DP1ラインの「オブジェクト プロファイリング」の機能に回線状況によって解像度が変化するネット動画をクリアな映像で再現する「ネット動画クリア補正」を追加した「4K超解像アップコンバート」へ強化された「Medalist S4X」を採用。「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」はメインスピーカーとサブウーハーにマグネットの磁力アップと軽量化を実現することで高効率振動を実現させるパワーボイススピーカーを採用した。ネットサービスは「Google TV」に対応し、リモコンのアプリダイレクトボタンは「アプリ」に代わってDisney+を追加したことで8つに増強された。市販の外付けUSBカメラと接続して使用するビデオ通話アプリ「Google Duo」に対応し、テレビをミラーの代用にしたり、写真やショートムービーの撮影も可能な「リビングカメラ」を搭載。回転式スタンドは画面を正面に向けて付属のネジで固定することでふいの回転を抑える「回転ロック機能」と、配線を裏側の溝に這わせて1ヶ所にまとめることが可能な「ケーブルマネジメント機能」を備えた改良型となった。就寝前などに設定した時間帯に自動で目の負担軽減に配慮した映像に調整する「リラックスビュー」も搭載され、HDMI入力端子は4K120Hz入力とVRR/ALLM/eARCに対応(4K120Hz、VRR、ALLMは入力3/4、eARCは入力3で対応。機器を有効にするには設定が必要)し、Wi-Fi 6に対応したことで通信速度や接続安定性が向上された。
4K UHDモデル。
AU1ライン以来の設定となるEU1ラインは、「AQUOS XLED」のmini LED制御技術を応用し、映像に連動してエリア毎に直下LEDを分割駆動し、明暗箇所に応じた発行制御を行う「アクティブLED駆動」を採用。画像処理エンジンはAI高画質プロセッサーを備え、「ネット動画クリア補正」を追加した「Medalist S3」を搭載。音質面ではDP1ラインと同じ11スピーカー仕様の「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」が搭載されたほか、新たに立体音響フォーマットの「Dolby Atmos」に対応。ネットサービスではGoogle TVに対応し、リモコンの「アプリダイレクトボタン」は「アプリ」をDisney+に変更したことで8つとなった。ビデオ通話アプリの「Google Duo」に対応したほか、ミラーの代わりに使用したり、写真やショートムービーの撮影が可能なミラー/カメラアプリ「リビングカメラ」を搭載。スイーベル(左右計約30°)機能を備えた回転式スタンドは「回転ロック機能」と「ケーブルマネジメント機構」を採用した新デザインで採用。「リラックスビュー」も搭載され、HDMI入力端子は4K120Hz入力とVRR/ALLM/eARCに対応(VRRとALLMは入力3/4、eARCは入力3で対応。機能を有効にするには設定が必要)し、Wi-Fi 6に対応したことで通信速度や接続安定性が向上された。なお、AU1では非搭載だったBS4K/110度CS4Kチューナーは裏録画も可能(地上・BS・110度CSデジタル放送と合わせた2番組同時裏録画も可能)なダブルチューナーで搭載された。
4Kダブルチューナー搭載4K UHDフラッグシップ・ハイグレードモデル。
DN1ラインはアップコンバート機能が「4K超解像アップコンバート」となった4K画像処理エンジン「Medalist S2」となった。DW1ライン同様、ハンズフリー音声操作を搭載し、リモコンはCN1ラインではNETFLIX・Prime Videoを下部に、YouTubeを中央に分散して配置されていた「アプリダイレクト」ボタンを上部に移して1ヶ所に集約し、種類もU-NEXT・hulu・ABEMA・Paraviを加えた7つに拡充。録画番組操作ボタンを中央から下部に移動し、スリム化・軽量化が図られた新型となった。70V型はサウンドシステムがCN1ラインの「WIDE-AREA SOUND SYSTEM」から他のサイズと同じ「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」へ変更となった。サイズラインナップは65V型を追加し、6サイズとなったが、43V型と50V型はハンズフリー音声操作を非搭載としたDN2ラインでの発売となる。
EN1ラインはEU1ライン同様、画像処理エンジンが「Medalist S3」となり、立体音響フォーマットの「Dolby Atmos」に対応。ネットサービスはGoogle TVに対応し、リモコンの「アプリダイレクトボタン」は「アプリ」を「Disney+」に変更したことで8つに拡充。ビデオ通話アプリ「Google Duo」に対応し、ミラー/カメラアプリ「リビングカメラ」や「リラックスビュー」が搭載され、HDMI入力端子は4K120Hz入力とVRR/ALLM/eARCに対応し、Wi-Fi 6にも対応した。なお、43V型と50V型はDN2ライン同様、ハンズフリー音声操作を非搭載としたEN2ラインでの発売となる。
FN1ラインはEU1ラインに採用されている「アクティブLED駆動」が搭載され、画像処理エンジンはジャンルやシーンに連動して音声を自動調整する機能を追加した改良型「AIオート」やEP1ライン同様に「環境センシング」を備えた「Medalist S4」を搭載。倍速補間された1枚1枚の映像の切り替わりに合わせて黒部分を挿入することで動きのボヤケを低減させる「4Kスポーツビュー」も搭載された。「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」は音声実用最大出力を50Wに強化。リモコンの「アプリダイレクトボタン」は3段目右のParaviがアプリダイレクトボタンでは初となるFODへ変更、YouTubeとDisney+を5段目へ移動され、4段目にNet-VISIONとTVerを追加して10個に拡充された。録画機能は「AQUOSタイムシフト」を廃止する替わりに、「AQUOSブルーレイ」に搭載されている「まと丸」がUSBハードディスク録画用の機能として搭載されたほか、「Google Fit」と連動した「AQUOSヘルスビューアー」、放送波や動画配信アプリの視聴時間をグラフ化する「AQUOSスクリーンタイム」、事前に設定することでリモコンの音量アップボタンを誤操作で長押ししても設定した音量でストップして大音量を抑制する「最大音量の制限」も搭載された。「リビングカメラ」はYouTubeとの同時表示に対応し、回転式スタンドに「回転ロック機能」と「ケーブルマネジメント機構」が追加された。サイズラインナップが変わり、60V型と70V型を廃止する替わりに75V型を追加して3サイズとなった。
FN2ラインはフラッグシップモデルのFN1ラインからハンズフリー音声操作に加えて「アクティブLED駆動」と「4Kスポーツビュー」を非搭載とし、「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」の音声実用最大出力はEN1/EN2ラインと同等の35Wとしたハイグレードモデルの位置づけとなり、EN2ラインから継続の43V型・50V型に加えて55V型を追加した3サイズとなった。
4Kダブルチューナー搭載4K UHDハイグレードモデル。
DL1ラインはDN1/DN2ライン同様に4K画像処理エンジンに「Medalist S2」が搭載されたほか、リモコンは「アプリダイレクトボタン」を上部に集約して拡充し、録画番組操作ボタンを中央から下部に移動し、スリム化・軽量化も図られた新型となった。サイズラインナップは55V型と40V型を廃止する一方、65V型を追加して3サイズに整理された。
EL1ラインはEU1ライン・EN1/EN2ライン同様に画像処理エンジンに「Medalist S3」が搭載され、立体音響フォーマットの「Dolby Atmos」に対応。ネットサービスはGoogle TVに対応し、リモコンの「アプリダイレクトボタン」は「アプリ」をDisney+に変更したことで8つに拡充。ビデオ通話アプリ「Google Duo」に対応し、ミラー/カメラアプリ「リビングカメラ」や「リラックスビュー」が搭載され、HDMI入力端子はALLM/eARCに対応し、Wi-Fi 6にも対応。サイズラインナップに75V型が追加され、4サイズとなったが、2023年6月に55V型の追加発売が発表され、5サイズとなった。
FL1ラインはFN1/FN2ライン同様に画像処理エンジンに「Medalist S4」が搭載され、リモコンの「アプリダイレクトボタン」はParaviをFODに変更し、Net-VISIONとTVerを追加したことで10個に拡充。「AQUOSタイムシフト」を廃止する替わりに「まと丸」をUSBハードディスク録画用の機能として搭載され、「AQUOSヘルスビューアー」、「AQUOSスクリーンタイム」、「最大音量の制限」も搭載。「リビングカメラ」はYouTubeとの同時表示に対応した。なお、スピーカーはバスレフ型へグレードダウンされ、スタンドの形状が変更された。サイズラインナップは75V型を廃止、43V型は42V型に差し替えたことで3サイズとなった。
4Kダブルチューナー搭載4K UHDスタンダードモデル。
BJ1ライン以来の設定となるDJ1ラインでは、4K画像処理エンジンがDN1ライン・DL1ラインと同じ「Medalist S2」となり、音楽番組や音楽ライブ配信などに対応した「音楽ライブ」モードを搭載。リモコンはBJ1ラインでは下部に配置されていた「アプリダイレクトボタン」を上部に移し、種類もBJ1ラインで配置されていたNETFLIXとYouTubeに、Prime Video、U-NEXT、hulu、ABEMA、Paraviを追加して7つに拡充。録画番組操作ボタンを中央から下部に移動し、スリム化・軽量化も図られた新型となった。サイズはBJ1ラインの40V型からサイズアップし、42V型となった。
EJ1ラインはEL1ライン同様に画像処理エンジンに「Medalist S3」を搭載し、立体音響フォーマットの「Dolby Atmos」に対応。ネットサービスはGoogle TVに対応し、リモコンの「アプリダイレクトボタン」は「アプリ」を「Disney+」に変更したことで8つに拡充。ビデオ通話アプリ「Google Duo」に対応し、ミラー/カメラアプリ「リビングカメラ」や「リラックスビュー」が搭載され、HDMI入力端子はALLM/eARCに対応し、Wi-Fi 6にも対応。サイズラインナップに50V型と65V型が追加され、3サイズとなった。
4Kダブルチューナーを搭載し、ネットワーク関連の機能を省いた4K UHDシンプルモデル。
バスレフ型スピーカーボックスが採用されており、50V型には「フロントリフレクター」、60V型には「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」が搭載されている。また、リモコンはテレビ視聴とUSB外付けハードディスクの録画・再生に特化してボタンの数を少なくした「シンプルリモコン」となる。
CH1ラインでは、サイズラインナップが一部変更となり、40V型が設定されない替わりに、55V型が設定された。BH1ラインでは60V型に搭載されていた「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」は50V型と55V型に搭載(65V型は非搭載となる)。曜日ごとに細かく設定可能なプログラムタイマー式の「おはようタイマー」が搭載された。
DH1ラインでは、「リッチカラーテクノロジー」なしの「AQUOS 4K Master Engine」となり、直下型LEDバックライトを搭載。サイズは42V型のみとなる。
2023年1月に追加された中・小型スマートハイビジョンモデル。DEシリーズでは32V型のみに採用されていた直下型LEDバックライトを24V型にも拡大して採用するとともに、2種類のHDR規格(HDR10・HLG)に対応。音質面では「Dolby Audio」が搭載された。また、アクオスのハイビジョンモデルで初めてネット動画サービスに対応し、別売のUSB外付けカメラと接続することでビデオ通話が可能な「Google Meet」にも対応した。リモコンは4K UHDモデルと同等(ただし、「COCORO VISION」は非対応のため、「ココロビジョン」ボタンを「アプリ」ボタンへ置き換え)の新型となり、Netflix・Prime Video・U-NEXT・hulu・ABEMA・Paravi・YouTube・Disney+の8つのアプリダイレクトボタンや、音声操作が可能な「Googleアシスタント」ボタンが追加され、「ホーム」ボタンはAndroid TVのカスタムホーム画面へアクセスするボタンとなった。無線LANやBluetoothが内蔵された一方、DEラインで搭載されていたホームネットワーク(プレーヤー)機能、明るさセンサー、おはよう・おやすみタイマーが非搭載となり、AQUOSファミリンクが非対応となった。
中型のスタンダードモデル。別の部屋に設置の「AQUOSブルーレイ」や外付けハードディスクをLAN接続して録画した番組の視聴が可能なホームネットワーク機能が搭載されている。
2021年2月発売の中・小型パーソナルモデル(インターネット機能非対応)。スピーカー開口部に音を前方に届けるリフレクター構造が採用され、USB外付けハードディスク録画時にシーン(音声)の切り換わり部分を検知して自動でチャプターマークを記録するおまかせオートチャプター機能を搭載。「簡単サクッと検索」はリモコンに「番組検索」ボタンを追加して検索の呼び出しが可能となり、USB端子は2系統(うち1系統はUSBメモリー(写真)専用)に増え、HDMI端子は1系統がARC(オーディオリターンチャンネル)機能に対応し、同じARC対応のシアターラックとは光デジタル音声ケーブルなしで接続が可能となった。サイズバリエーションはADシリーズの3サイズに加え、直下型LEDバックライトを搭載した32V型が追加され、4サイズとなった。カラーはすべてのサイズでブラックとホワイトの2色が設定される。22V型と19V型は本機が最終モデルとなる(22V型は2023年12月限りで生産終了)。
モニター部とチューナー部が分離したポータブルモデル。モニター部は防水・撥水対応、充電式バッテリーが内蔵されており、アンテナ線や電源のない場所での視聴も可能である(チューナーで受信した放送とチューナー部内蔵またはUSBのHDDに録画した番組は、Wi-Fi方式でモニター部へ転送。Wi-FiルーターでDLNA接続すればアクオスブルーレイで録画した番組も視聴可)。また、充電挿し込み口は水の浸入を防ぐためキャップ式になっている。
型番は液晶テレビのフルハイビジョン/ハイビジョン(4K/8Kチューナー非搭載)モデル同様"2T-"から始まる。チューナー部は据置アクオスへもアンテナ線を分配可能な「地デジ・BSアンテナ出力端子」を搭載しているが・HDMI出力端子は全機種非搭載のため、(パナソニック「プライベートビエラ」とは異なり)本機チューナー部の映像を据置アクオスで視聴することは不可(アンテナ線は全機種別売り。壁のアンテナ端子へ地デジとBSが混合伝送されている場合、市販の地デジ/BS分波器が別途必要。本機より据置アクオスへもアンテナ線を分配する場合は市販の4K/8K対応同軸アンテナ線が2本必要。ただし分配相手の据置アクオスが4Kまたは8Kチューナー内蔵機種の場合、本機は4K・8Kいずれも非対応なので・4K/8K全チャンネルを視聴したい場合は市販の4K/8K対応分配器を用い、アンテナ線は本機を経由せず据置アクオスへ直接つなぐ)。
チューナーユニット部には「市販USB-HDDをつなげる録画用USB端子」を全機種1系統搭載しているが、「SeeQVault」非対応のUSB-HDDは録画元の機器でしか再生できない(同一メーカー・同一品番を含む他機器へつなぎ替えると初期化が必要となり、録画番組は完全消去される)。
B-CASカードはフルサイズカードではなく、切手およびSDカードサイズの「mini B-CASカード」をチューナー部背面の「mini B-CASスロット」へ差し込む方式なので、紛失・損傷・誤飲などに十二分注意が必要(万一紛失・損傷した場合は所定のカード再発行手数料が発生)。
2011年に「フリースタイルアクオス」を発売して以来7年ぶりにポータブルテレビ市場へ再参入したが、2018年の発売以来モデルチェンジは一度も行われず、かつBDプレーヤー搭載モデルも設定されないまま・アクオスポータブルは2021年3月限りで生産終了となり、同年春号を最後にアクオスカタログへの掲載もなくなった(シャープ以外の他社製テレビも操作可能な防水リモコン「AN-52RC2」は継続販売)。今後は据置モデル19V型「2T-C19DE」と24V型「2T-C24EF1」がアクオス最小モデルとなり、国内大手メーカーのポータブルテレビはパナソニック「プライベートビエラ」のみとなる。
チューナー部に500GBのハードディスクを搭載し、裏番組録画も可能。モニター部はスタンドが吊り下げも可能なハンドル一体型の「スリムハンドルスタンド」となり、外周はクッション性のある素材でプロテクションされている。タッチパネルを搭載しているためリモコンは同梱していないが、別売りの防水リモコン(AN-52RC2)の使用が可能である(単4アルカリ乾電池2本使用・電池別売り)。
また、AIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」の専用アプリケーションが搭載されており、「ヘルシオ」や「ヘルシオ ホットクック」との連携も可能である。
視聴に特化したシンプルモデル。視聴時間がAPシリーズよりも長くなっており、モニター部にタッチパネルが搭載されないため、防水リモコンが同梱されている(単4アルカリ乾電池2本使用。お試し用電池付き)。
広色域技術「リッチカラーテクノロジー」や「AQUOS 4K-Master Engine PRO II」を備え、インターネットやホームネットワーク機能に対応した4K UHDモデル。別売の壁掛け金具を用いた壁掛け設置を想定したモデルとなっており、スタンドはオプション対応となる。
VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス(TSUTAYA TV・ひかりTV・アクトビラ・クランクイン!ビデオ・DMM.com等)をLAN配信経由で利用可能なインターネット機能や直下型LEDバックライトを搭載した中型スタンダードモデル。
CB1ラインはAB1ラインでは2系統だったHDMI入力端子を3系統に増強されている。
VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス(TSUTAYA TV・ひかりTV・アクトビラ・クランクイン!ビデオ・DMM.com等)をLAN配信経由で利用可能なインターネット機能を搭載した小型スタンダードモデル。BK40ラインはK40ラインがベースで、カラーはブラックのみの設定。裏番組録画専用チューナーを追加したダブルチューナーとなった。
8K UHDモデル(8K/4Kチューナー搭載)。
8K UHDモデル(8Kチューナー非搭載)。
4Kダブルチューナー搭載4K UHDハイグレードモデル。
4Kダブルチューナー搭載4K UHDモデル。
4Kダブルチューナー搭載4K UHDシンプルモデル。
Uシリーズ後継の4K UHDモデル(4Kチューナー非搭載)。
4K UHDハイグレードモデル(4Kチューナー非搭載)。
4K UHDスタンダードモデル。AJ1ラインは4Kチューナー非搭載だったが、BJ1ラインでは4Kダブルチューナー搭載となった。
法人向け4K UHDモデル。
中型スタンダードモデル。
法人向け中型スタンダードモデル。
USB外付けハードディスクによる裏番組録画に対応した小型パーソナルモデル。
4K UHDモデル。
薄型スタイリッシュモデル。XF・X5ラインは「クアトロン」と「UV2A技術」を搭載し、「AQUOSクアトロン」を名乗る。X5ラインは「THX 3D 認定ディスプレイ規格」を取得(THX映画モード(メニューではAVポジション[映画THX])搭載)。XLラインはXF・X5ラインと同じ「AQUOSクアトロン」を名乗るが、「モスアイパネル」を搭載する。XUライン・XGライン・XDラインは4K UHDモデル。X500ラインは8K UHDモデルとなる。
当初はシリーズ中のフラッグシップモデルに位置付けられ、フルスペックハイビジョン機として世界で初めて120Hz倍速技術を搭載。大型機を中心に展開ていた。一旦はシリーズ名が途絶えていたが、その後、Blu-ray Discドライブを搭載したR5ラインの設定によりシリーズ名が復活し、録画モデルに移行した。
液晶テレビとして世界初のTHX認証モデル(受注生産品)。RX1Wシリーズがベース。
高速応答液晶パネル「ハイスピードUV2A」を搭載した「AQUOSクアトロン3D」の外付けUSBハードディスク録画対応モデル。Z9ラインでは2番組同時録画・裏番組録画・バッファロー製ハードディスク「レコロング」による長時間録画も可能である。
新開発の「UV2A」技術を搭載したハイスペックモデル。なお、LX1は「LED AQUOS」の愛称だが、LX3・LV3・LB3は4原色技術「クアトロン」が追加されており、愛称も「AQUOSクアトロン」となる。また、「THX 認定ディスプレイ規格(LBラインは「THX 3D 認定ディスプレイ規格」)」を取得している(THX映画モード(メニューではAVポジション[映画THX])搭載)。
4原色技術「クアトロン」と「UV2A技術」を採用し、LEDバックライトを搭載したことで高画質と省エネを両立。さらに、外付けUSBハードディスク録画に対応するとともに、ダブルチューナー搭載により視聴中に裏番組の録画ができる(2番組同時録画は不可)。
シリーズ中のハイエンドモデル。中・大型機を中心に展開していた。
「UV2A技術」液晶パネルを搭載するとともに、地上デジタルダブルチューナーの搭載により外付けUSBハードディスク(W5ライン以外はバッファロー製長時間録画ハードディスクを含む)と接続して裏番組録画ができる大画面スタンダードモデル。W9ライン・W10ライン・W20ライン・W25ライン・W30ラインはMHL対応スマートフォン連携対応。BWシリーズはWシリーズをベースにした法人向けモデルである。
チューナー部とディスプレイ部を分離し、ワイヤレス接続することで設置性を高めたセパレート式モデル。FE1ラインは電源がない場所でも使えるバッテリー内蔵型。
SCライン・SEラインは「UV2A技術」とLEDバックライトを搭載した"LED AQUOS"の普及モデル。テレビから離れた時やテレビの前で寝てしまった時など、画面の前の人の動きを感知して自動的に節電するムーブセンサーを搭載。その後、Hシリーズ後継のスタンダードモデルとしてS5ラインが設定された。
中・小型パーソナルモデル。
外付けUSBハードディスク録画対応のスタンダードモデル。V7ラインは業界初となるバッファロー製長時間録画ハードディスク「レコロング」に対応
中~小型のラインナップが中心だが、DXライン・DZラインでは大型モデルもラインナップされていた。
Aシリーズの後継として発売された普及モデル。後に60v型のスタンダードモデルが発売されていた。
外付けUSBハードディスク(バッファロー製長時間録画ハードディスクを含む)やMHL対応スマートフォン連携に対応した「スラントデザイン」採用スタイリッシュモデル。
中型サイズが中心の外付けUSBハードディスク録画(バッファロー製長時間録画ハードディスク「レコロング」を含む)対応スタンダードモデル。H9ライン・H10ライン・H11ライン・H20ラインはMHL対応スマートフォン連携に対応。BHシリーズはHシリーズをベースにした法人向けモデルである。
小型パーソナルモデル。K5ライン以降のモデルは外付けUSBハードディスク録画(K9ライン以降のモデルはバッファロー製長時間録画ハードディスク「レコロング」を含む)に対応、K9ライン以降のモデルはMHL対応スマートフォン連携にも対応。BKシリーズはKシリーズをベースにした法人向けモデルである。
スマートフォンとの連携に重点を置いた"スマホライフAQUOS"。外付けUSBハードディスク録画(バッファロー製長時間録画ハードディスク「レコロング」を含む)・Miracast・Bluetooth対応。カラーはスピーカーネットの色が異なる3色を設定する。
パーソナルハイビジョンモデル。本体カラーは4色から選べ、本体同色のリモコンが付属される。
2020年5月に発売された有機ELモデルは、2021年発売モデルで愛称を「4K有機EL」から「AQUOS OLED」へ改められ、「AQUOS」ブランドとして位置づけられることとなった。
4Kダブルチューナー搭載4K UHD有機EL・ハイグレードモデル。
DS1ラインは有機ELパネルは独自設計・チューニングにより輝度性能に優れた発光素材と有機ELの発光に伴う発熱を抑えて高効率な発光と輝度アップを可能にする高輝度「S-Brightパネル」を採用するとともに、「スマートアクティブコントラスト」によって処理した映像をベースに発光量を画素ごとに緻密に制御し、パネルに合わせて最適制御する「Sparkling Drive Plus」を搭載。4K画像処理エンジンには液晶のDN1/DN2ライン、DL1ライン、DJ1ラインと同じ「Medalist S2」を搭載。音質面では、「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を有機ELテレビ向けに進化し、下部のミッドレンジスピーカー付近に前向きに配置されたネオジウムマグネットのツィーターを、本体背面にサブウーハーをそれぞれ追加し、総合出力65W・2.1ch 7スピーカーの高音質仕様とした。液晶DW1ライン・DN1ライン同様に、リモコン操作に加え、リモコンを使わずにテレビに向かって話すだけで音声操作が可能な「ハンズフリー音声操作」に対応。リモコンは液晶のDW1ライン・DN1/DN2ライン・DL1ライン・DJ1ラインと同じく上部にNETFLIX・Prime Video・U-NEXT・hulu・ABEMA・Paravi・YouTubeの7つの「アプリダイレクト」ボタンを、下部に録画関連機能ボタンをそれぞれ配した。
ES1ラインは「S-Brightパネル」が改良され、有機EL素子を最新化し、放熱構造を「クールダウンシールド」に変更した第2世代となり、制御技術「Sparkling Drive Plus」が「AQUOS XLED」で採用された輝き再現性を高める技術を応用した「Sparkling Drive EX」へ進化し、画像処理エンジンは液晶のEU1ライン、EN1/EN2ライン、EL1ラインと同じ「Medalist S3」を搭載。音質面では、画面上部に前面に20度傾斜されたハイトスピーカー(ハイトミッドレンジとハイトツイーター)を追加して11スピーカーに強化した「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」となり、立体音響フォーマット「Dolby Atmos」に対応。ネットサービスではGoogle TVに対応し、リモコンの「アプリダイレクトボタン」には「アプリ」ボタンに替わって「Disney+」を追加して8つに拡充された。ビデオ通話アプリ「Google Duo」に対応し、ミラー/カメラアプリ「リビングカメラ」や「リラックスビュー」が搭載され、HDMI入力端子は4K120Hz入力とVRR/ALLM/eARCに対応し、Wi-Fi 6にも対応した。さらに、回転式スタンドは液晶のEU1ラインと同じ形状に変更され、「回転ロック機能」と「ケーブルマネジメント機構」が採用された。
FS1ラインは有機ELパネルが「量子ドット有機EL(QD-OLED)パネル」となり、放熱構造「クールダウンシールド」は炭素製の放熱シートとアルミ製の放熱プレートを組み合わせた2層式の「クールダウンシールドII」に強化。有機EL素子の発光状態とパネル面の温度分布をリアルタイムに解析して発光量を画素単位で緻密に制御する「クライマックスドライブ」回路が搭載され、画像処理エンジンは「AQUOS XLED」のEP1ラインと同じ「Medalist S4X」となった。「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」は中音域ミッドレンジ(下部に2連で設置)と低音域サブウーファー(背面中央に設置)が高密度磁束によってマグネットの磁力を向上した「パワーボイススピーカー」に変更。リモコンのアプリダイレクトボタンはFN1/FN2/FL1ライン同様にParaviをFODに変更、Net-VisionとTVerを追加したことで10個に拡充された。Chromecast built-inに対応したことでスマートフォンやタブレットからのキャストが可能となり、「まと丸」・「AQUOSヘルスビューアー」・「AQUOSスクリーンタイム」・「最大音量の制限」機能が搭載され、「リビングカメラ」はYouTubeとの同時表示に対応した一方、「AQUOSタイムシフト」は非搭載となった。
4Kダブルチューナー搭載4K UHD有機EL・スタンダードモデル。「4K有機EL」の愛称で発売されていたCQ1ラインの後継となる。
4K画像処理エンジンがDS1ラインと同じ「Medalist S2」となり、アップコンバート機能が「4K 超解像アップコンバート」へ改良。「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」はCQ1ラインに搭載されていたサブウーハーを省いたことで、総合出力50W・2ch 6スピーカーにスペックダウンされた。リモコンはDS1ラインと同型となり、CQ1ラインでは中央にYouTube、下部にNETFLIXとPrime Videoが配置されていた「アプリダイレクト」ボタンが上部に移動して1ヶ所に集約され、新たにU-NEXT・hulu・ABEMA・Paraviを加えた7つに拡充。CQ1ラインでは中央に配置されていた録画番組操作のボタン類を下部に移動し、スリム化・軽量化された。サイズバリエーションはCQ1に設定されていた48V型が無くなり、2サイズとなった。
DQ2ラインは有機ELパネルを照明や外光による映り込みを低減する「低映り込み有機ELパネル」へ改良された。
EQ1/EQ2ラインは4K画像処理エンジンがES1ラインと同じ「Medalist S3」となり、音質面では「Dolby Atmos」に対応。ネットサービスではES1ライン同様にGoogle TVに対応し、リモコンの「アプリダイレクトボタン」には「アプリ」ボタンに替わって「Disney+」を追加して8つに拡充した。そのほか、ES1ライン同様に「リラックスビュー」が搭載され、HDMI入力端子は最新規格の4K/120Hz入力とVRR/ALLM/eARCに対応。Wi-Fi 6にも対応した。サイズバリエーションはEQ1ラインにシャープ製有機ELテレビで最大サイズとなる77V型(回転式スタンド非搭載)を、ハンズフリー音声操作非搭載となるEQ2ラインはCQ1ライン以来の設定となる48V型に加え、シャープ製有機ELテレビで最小サイズとなる42V型(「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」が総合出力40W・4スピーカー仕様となり、壁寄せスタンドの使用が不可となる)を追加し、全5サイズに拡充された。
FQ1ラインは有機ELパネルをES1ラインと同じ「クールダウンシールド」を内蔵した「S-Brightパネル」へ変更、制御技術「Sparkling Drive」をES1ラインと同じ「Sparkling Drive EX」へ強化。画像処理エンジンはFN1/FN2/FL1ラインと同じ「Medalist S4」となり、音質面はES1ラインと同じ上下に配置した11スピーカーの「AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS」へ強化。リモコンのアプリダイレクトボタンはFS1ライン同様にParaviをFODに変更、Net-VisionとTVerを追加したことで10個に拡充された。Chromecast built-inに対応したことでスマートフォンやタブレットからのキャストが可能となり、「まと丸」・「AQUOSヘルスビューアー」・「AQUOSスクリーンタイム」・「最大音量の制限」機能が搭載され、「リビングカメラ」はYouTubeとの同時表示に対応した一方、「AQUOSタイムシフト」は非搭載となった。サイズラインナップは65V型と55V型の2サイズとなった。
スマートフォンとタブレットは、2014年4月以降に発売されたモデルから「AQUOS」ブランドに統一された。
かつてはスマートフォンを「AQUOS PHONE」、タブレットを「AQUOS PAD」と名乗っていたが、2014年4月以降全ての機種において「AQUOS」ブランドに統一されることとなった。
なお、2017年から、これまでキャリアごとに別だったモデル名称が統一され、夏発売のハイエンドモデルは「AQUOS R」、冬発売のスタンダードモデルは「AQUOS sense」となった。「R」には「Reality(臨場感のある映像美)」「Response(なめらかで俊敏なレスポンス)」「Robotics(人工知能がかしこくサポート)」「Reliability(長く使える信頼性)」の意味が込められている。
2018年現在スマホの国内出荷台数のシェアで、シャープはアップルに次ぐ2位となっている。
機種の特徴を端的に表すアルファベット数文字のサブネームが付いており、以下のシリーズがある。
なお、フィーチャーフォンである「AQUOSケータイ」「AQUOS K」については、AQUOSケータイで記載する。
科学技術振興機構が開発し、シャープが量産化した「IGZO」を搭載している が、一部モデルでは「S-CGシリコン液晶」を搭載している。
解像度はフィーチャーフォンを除きHD/フルHDで、フィーチャーフォンを除く全ての機種に全面フルタッチパネルを搭載。
2018年冬モデルで登場した「AQUOS zero」シリーズは自社製の有機ELが搭載されている。シャープは堺市の工場に投資を行い、自社でスマホ向けの有機EL生産を開始していた。
AQUOSには「インターネット AQUOS」と呼ばれる、地上波アナログ/地上波デジタル/BS・CS110度デジタル衛星チューナーを搭載したパーソナルコンピュータをセットにしたモデルも存在する。かつてシャープのテレビ事業部が発売していたX1やX68000の再来と評価する向きもある。実際、十数年ぶりに「パソコンテレビ」の名称が復活している。カラーリングも初代X1を彷彿とさせるレッド・ホワイトが追加されている(パソコン側にデジタルチューナーが搭載されていないモデルもある)。なお、ブロードバンド環境でインターネット AQUOSを設置する場合、テレビモニター側とパソコン双方にLAN接続用端子があるため、ハブなどの装置が必要である。マウスは付属せず、ノートパソコンと同様のタッチパッドを専用キーボードの右端に備えている(市販のUSBマウスやキーボードを組み合わせれば一般的なデスクトップと同じようになる)。また、リモコンにもタッチパッドが付いており、リモコンだけでテレビとパソコンの両方を操作できるようになっている。2007年以降、販売は行ってはいるものの新製品は出ていない。
全機種Windows Vista搭載である。
アナログ時代、初代地上デジタルチューナー搭載レコーダー「DV-HRD2/20/200」は「D-combo」ブランドで展開していたが、デジタルチューナー搭載モデルでは2005年より液晶テレビと同じ「AQUOS」ブランドで展開している。
2002年に世界で初めてBSデジタルチューナーを搭載した機種を発売し、2004年には業界初の地デジ内蔵モデルを発売した。現行モデルでは基本的な利用方法をアニメーションで解説する「おたすけ博士」を用意している。
i.LINK端子の搭載にも積極的で、2004年以降発売のデジタルチューナーモデルのうち、DV-AC32/AC34/ACV32を除く全機種でTS入出力対応のi.LINK端子を搭載している。(ただし、DV-AC52/55/ACV52ではDV/HDVに非対応でTSのみの対応のためビデオカメラとの接続は不可能。)
また、大手メーカーのDVD/BDレコーダーの中で唯一、番組連動データ放送をデジタルチューナー搭載全モデルでHDDもしくはBDに録画/再生することが可能となっている(2008年2月までに発売されたモデルはDRモードのみの対応のためDVDへは不可。なお、2008年7月発売のBDレコーダー、BD-HDW22/25/30以降の機種ではAVCトランスコーダ搭載により圧縮後もデータ放送の記録が可能。)。
DVD-RW陣営であり、現在でもDVD-RAMは再生のみの対応を貫いている。イメージキャラクターは香取慎吾を起用していた。
ダビング10は2007年2月以降に発売されたモデルで対応している [1]。
シャープは2004年にもBlu-ray Discレコーダーを発売したことがあるが、2007年以降に本格的に投入されたBlu-ray機器にはAQUOSブランドを冠して展開している。AQUOSファミリンクに対応。
HDD非搭載などユニークな商品をラインナップしたが、売れ筋のHDD搭載機が発売延期を繰り返した影響があり、2008年春まではソニー・パナソニックに後れを取っていた。同年夏の北京オリンピック商戦では両社と対抗しうる新機種を発売して巻き返し、それ以降は3社が互角のシェア争いをしている。
2011年のアナログ放送停波までに全てのレコーダーのBlu-ray Disc化を完了。また、全メーカー中のBlu-ray Discレコーダーとしては、近年に発売されたモデルまで(2014年発売モデルまで)D端子を搭載していた(2011年発売モデルと2015年発売モデル以降の全モデルを除く)。シングルチューナーモデルの生産は2018年限りで終了し、現行モデルは上位機種がトリプルチューナーを、下位機種でもWチューナーをそれぞれ搭載している。500GB容量HDD搭載機種は2022年発売「2B-C05EW1」を最後に生産終了となり、(4Kチューナー非搭載の)他機種と4Kチューナー内蔵全機種は下位モデルでも1TB容量HDDを搭載している。
4Kチューナー搭載モデルは「ACASチップ」を本体に内蔵しているためB-CASカード不要。4Kチューナー非搭載モデルに付属のB-CASカードはフルサイズカードを用いる。
全機種「同軸アンテナ線」が1本付属されているが径が細いため、「付属アンテナ線は地デジ専用としてBDレコーダー・アクオス相互間の地デジアンテナ入出力端子をつなぐためだけに用い、BDレコーダーとアクオス相互間をつなぐBS・110度CSアンテナ線と・壁面アンテナコンセントと本機をつなぐアンテナ線およびBS/地デジ分波器については、4K/8K対応の市販品を別途用意する」よう指示(アンテナ線接続器具は「外れにくく外来ノイズや振動にも強い金属製のF型接栓またはプラグ」を推奨。アナログ時代の樹脂製アンテナプラグは外来ノイズや振動に弱く外れやすいため、画面や音声が途切れる場合あり)。なおHDMIケーブルは全機種別売りで・シャープはその自社生産をしていないため、「4K/8K対応ハイスピードタイプの市販品を別途用意する」よう指示されている。
2020年以降発売機種は上位モデルを中心にアナログAV入力端子の廃止が進み、年式が進むにつれ従来型アナログ再生機器からのダビングが可能な機種は大幅に減少。2022年秋冬以降のモデルは(Wチューナーモデルも含め)全機種アナログAV入力端子を廃止した。またヘッドホン端子は全機種非搭載なので、ヘッドホンはTV受像機やアンプなどを経由してつなぐ形となる。なお光デジタル出力端子は2016年以降発売機種より全廃されたため・デジタルコードレスサラウンドヘッドホンとの組み合わせはできなくなり、ホームシアター(アクオスオーディオ)とはHDMI接続のみ可。
4Kチューナー非搭載機種の現行モデルは2022年に発売されたWチューナーモデル「2B-C20/C10EW1」と「2B-C10EW2」のみとなっており、2025年以降は4Kチューナー搭載機種へ一本化される予定(トリプルチューナー搭載上位モデルは、2022年以降発売機種より全機種4Kチューナー搭載)。
再生専用機(BD/DVDプレーヤー)の生産は据置・ポータブル共に2011年限りで終了。現行モデルは録再機(BDレコーダー)のみとなっており、現在シャープは国内大手メーカーで唯一BD/DVDプレーヤーを販売していない。
4K放送対応レコーダー。2014年6月発売の初代モデルと2018年11月発売の2代目モデル以降では仕様が全く異なり、型番も異なっている。
AQUOSファミリンク対応のシアターラックシステムは「AQUOSオーディオ」と呼ばれている。シャープの特徴である「1ビット再生」を生かし、AQUOSファミリンク対応のAQUOSおよびAQUOSハイビジョンレコーダー/AQUOSブルーレイとの連携で簡単操作やサウンドモード自動切換えができるのも特徴である。
登場初期は「AQUOSサラウンド」という名称であったが、2世代目からは「AQUOSオーディオ」という名称になっている。2010年以降製造の機種は「ARC(オーディオリターンチャンネル)」に対応しており、アクオス2010年以降モデルと組み合わせる場合に限り光デジタルケーブル接続が不要となり、HDMIケーブル1本のみでシアターからテレビの音を出せるようになった。なお4Kアクオスブルーレイと4K・8Kアクオスとを組み合わせる場合、シアターが4Kパススルー非対応機種の場合はテレビ・BDレコーダー双方を直接HDMI接続し、シアターは別系統で独立させて4K・8KアクオスのARC対応HDMI端子へつなぐ。
ラックシアター(アンプ・スピーカー付きテレビ台)の生産は2017年までに終了し、現行モデルはシアターバータイプのみとなっている(アクオスカタログには「斡旋共用テレビ台および壁掛け金具」として朝日木材加工製品を掲載)。
デジタルカメラや携帯電話で撮った写真をテレビにつないでハイビジョン画質で見ることができるAQUOSファミリンク対応のフォトプレーヤー。スライドショー機能やプリント機能も搭載。2008年現在3モデルが発売中。
AQUOSとAQUOSハイビジョンレコーダーおよびAQUOSオーディオ/サラウンドをHDMIで接続し、一つの操作系(リモコン等)で全ての機器を制御可能とする機能である。2006年より採用が始まっている。
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