『真・三國無双』(しん・さんごくむそう)は、2000年8月3日にコーエー(現・コーエーテクモゲームス)から発売されたPlayStation 2用アクションゲーム。「真・三國無双シリーズ」の第1作。海外でのタイトルは『Dynasty Warriors 2』。
キャッチコピーは「三國志の荒ぶる魂、ここに激突!」。
なお、2004年12月16日に本作と同名のPlayStation Portable用ソフト『真・三國無双』が発売されたが、これは『真・三國無双3』をベースにした作品であり、本作とは大きく異なる。
「真・三國無双シリーズ」の第1作である本作は、戦場を舞台に1対多の戦いを描いた内容であると同時に、状況に応じて砦の攻略や敵軍の大将を撃破するといったリアルタイムシミュレーションのような戦略性を有している。
デュアルショック2での例。
move『Can't Quit This!!!!〜KNOCK'EM OUT〜』
堀場亙『真・三國無双 〜風焔乱舞+群星翔舞〜』(2008年1月、GAMECITY文庫)ISBN 9784775806364
本作は対戦型格闘ゲーム『三國無双』の続編として企画されており、発足当初からPlayStation 2用ソフトとしての制作が予定されていた。とはいえ、当時は対戦型格闘ゲームというジャンルがマニア向けになりつつあったため、それ以外のジャンルにしようということになった。このとき、PlayStation 2の仕様が開発会社に提供されていたため、この仕様なら戦場そのものを再現できるのではないかという期待が膨れ、開発を始めると様々な案が出て、実現に至った。
前作『三國無双』と同様に、キャラクターの個性を際立たせる方針は継続された一方、ドラマを描く必要があることから、史実とのバランスが難しいと鈴木はTGS2020でのインタビューの中で振り返っている。
『真・三國無双』シリーズのプロデューサーの鈴木亮浩によると、本作は前評判もなく初回出荷本数は10万本にも満たず、ローンチタイトルとして発売されたコーエーの別作品『決戦』の陰に隠れてしまったという。それでも、本作は評判が口コミを通じて広がり、ロングセラーとなったという。また、イギリスの「ミダス・インタラクティブ」によると、発売日から6週間の間に日本では約30万本が売れたという。
本作はレビュー収集サイトMetacriticにて、「一般的に好評」( "generally favorable reviews")という評価を得た。
雑誌NextGenのDaniel Erickson は、本作について、「世界初となるリアルタイムストラテジー要素を取り入れたサードパーソン・3Dアクションゲームだが、システムそのものはいたって古典的である。面白いが、無茶苦茶奥が深いわけではない」("While it is the first third-person, 3D action game to feature a real-time battlefield, the gameplay is strictly old-school. Fun but not terribly deep.")と評している。一方、日本のゲーム雑誌『ファミ通』のレビューでは40満点中31点がつけられた。
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