京釜高速線(キョンブこうそくせん)は大韓民国ソウル特別市衿川区の始興連結線分岐から釜山広域市東区の釜山駅を結ぶ、韓国鉄道公社(KORAIL)の高速鉄道路線の総称である。京釜高速本線とその支線・連結線で構成される(詳細は下記参照のこと)。
当初の計画では、ソウル近郊と釜山近郊を除く全区間で高速路線を建設する計画だったが、1997年の韓国通貨危機を受けて建設計画が見直され、大田市内、大邱市内、及び東大邱駅 - 釜山駅間の高速新線建設は後倒しされることになった。
2004年に1期区間として、まず光明付近 - 大田付近・大田付近 - 東大邱付近の本線および連結線が暫定開業し、KTXが運行開始。未開業の区間は在来線の京釜線に直通する形となり、高速本線と在来線の間は高速本線と同規格の「連結線」によって接続された。
2010年に2期区間として、東大邱付近 - 釜山付近の本線および連結線が開業し、これにより高速本線は3つに分かれる形で大部分が完成した。
2期区間完成時点での、ソウル駅 - 釜山駅間KTX(高速線経由)が経由する路線の正式名称は次の通りである(括弧内は線上にある途中停車駅)。
ソウル - 京釜本線 - 始興連結線 - 京釜高速本線(光明・天安牙山・五松) - 大田北連結線 - 京釜本線(大田) - 大田南連結線 - 京釜高速本線(金泉(亀尾)) - 大邱北連結線 - 京釜本線(東大邱) - 大邱南連結線 - 京釜高速本線(慶州・蔚山) - 釜山連結線 - 京釜本線 - 釜山
2015年に3期区間として大田・東大邱・釜山の各駅付近の線増加工事が完了し、高速線が開通。同時に一部の連結線が本線に統合された結果、3つの本線が1つとなり、全線開業となった。
ただし、全線開業以降も光明以北のソウル市内区間は従来通り京釜線に直通する形となっており、この区間を地下新線で別線化する構想はあるが具体的な計画に至っていない。
現在、京釜高速線は北から順に、以下の路線から構成されている。
かつては大田北連結線 (路線番号1012、5.8km)・大邱南連結線 (路線番号1018、4.0km)・釜山連結線 (路線番号1019、1.3km)も存在したが、3期区間開業時に京釜高速本線に編入された。
このほか、高速本線から分岐する車両基地等への支線(旅客営業なし)として以下の路線が存在する。
京釜高速線は、光明 - 東大邱間はおおむね京釜線と並行したルートをとるが、東大邱 - 釜山間は京釜線から離れ、慶州市・蔚山広域市を経由する京釜高速道路に並行したルートをとる。このため、この区間の距離は京釜線の115.4kmに対し、京釜高速線は130.7kmとやや長くなっている。
便宜的に、ソウル駅近郊と釜山駅近郊、及び本線工事中の大田・大邱にある連結線も記す。
高速本線と共に記載されていない連結線について記す。
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