『風鈴捕物帳』(ふうりんとりものちょう)は、石森章太郎の劇画作品、またそれを映像化した連続テレビ時代劇である。
劇画、ドラマ共通
- 「江戸で評判の御用聞き、その名も“風の新吉”」と「新吉が住む長屋にころがりこんできた服部半蔵を祖父にもつ娘・おりん」が力を合わせて事件を解決する物語。
ドラマ
概要
- 「ナショナル劇場」の時代劇作品でお馴染みの葉村彰子が原案として参加。
- 「ナショナル劇場」枠の常連俳優がレギュラーとして多数登場している。
- 「ナショナル劇場」側で西郷が主演した『江戸を斬る』のII - VIと同じく、音楽をいずみたくが、ナレーターを芥川隆行を担当した。『江戸を斬る』のII、IIIのBGMがほとんど流用されている。
放映時間
テレビ朝日にて。
- 1978年10月26日 - 1979年2月8日(全13話)
- 毎週木曜日20:00-20:54
スタッフ
- 原作、タイトル画:石森章太郎
- 原案:葉村彰子
- 脚本:葉村彰子、芦沢俊郎、桜井康裕、加藤泰、津田幸於、稲垣俊
- 音楽:いずみたく、親泊正昇
- ナレーター:芥川隆行
- プロデューサー:福富哲(テレビ朝日)、池ノ上雄一、今井正夫(東映)
- 撮影:萩屋信、原田裕平、平山善樹
- 照明:伊勢晴夫、真城喩、佐々木政一、武邦男
- 編集:河合勝巳
- 特技:宍戸大全
- 監督:山内鉄也、居川靖彦、倉田準二、松尾正武、吉川一義
- 制作協力:S.H.P.、西郷エンタープライズ
- 制作:東映、テレビ朝日
キャスト
「ナショナル劇場」時代劇の常連俳優(本作放送時点)は太字で示す。
- 南町奉行所配下の御用聞き。真面目で女が苦手なため、お千と居候として住み着いたおりんに悩まされている。刀をへし折るほどの長十手と風鈴がついた紐が武器。
- 八代目服部半蔵の孫。勝手に縁談を進められ、家柄や流儀を嫌って屋敷を飛び出し、新吉の居候になる。忍び装束で陰ながら新吉に協力する。
- お千:山口いづみ(第1話 - 第4話、第10話 - )
- ひさごの女将。新吉に惚れているため、居候として住み着いたおりんをライバル視している。
- 服部半蔵配下の忍び。屋敷を飛び出したおりんを連れ戻すところを、新吉に誘拐犯と勘違いされて邪魔される。仕方なく新吉の隣人だった駕籠かきの七と虎を金で立ち退かせ、代わりに駕籠かきの熊と八と名乗って住み着く。忍びのため、俊足なので駕籠に客を乗せて走るとあまりの速さに周囲を唖然とさせる。おりんの命令で新吉に協力する。
- 南町同心。妻のおゆう(演:磯村みどり、第8話「さらば借金地獄」のみ)には頭が上がらない。
- 北町奉行所配下の御用聞き。功名心と金銭欲が強い。新吉のライバルで何かと張り合う。
- 万蔵の下っ引き。
- 北町同心。万蔵の上司的存在。
- 松:正司歌江(第1話、第2話、第4話、第6話)
- 竹:正司照江(第1話 - 第4話、第6話、第7話)
- 梅:正司花江(第1話 - 第6話)
- 長屋のおかみさんたち。
- 竹の夫は弥七(桂三枝)と言う魚屋の行商(第6話「鬼蜘蛛の謎」のみ)。なお子供はおらず、それが原因で派手な夫婦喧嘩になった。
- 長屋の大家。新吉の父親とは友人。
- 番組内のオープニングでは「レッツゴーじゅん」と表記された。
- 伊八:藤村晃一(第1話 - 第4話)→ 紀久輝光(第10話 - 第12話)
- ひさごの板前。
- 南町奉行。
- 8代目服部半蔵。おりんを屋敷に連れ戻すように熊と八を命令する。
- 神坂左近:片岡千恵蔵(特別出演 第1話、第2話、第7話、第8話、第12話、第13話)
- 引退した元南町奉行。「ご隠居」と呼ばれている。
放映リスト
※出演はクレジットタイトルの表記順。
主題歌
- 「誰も知らない」(作詞:山上路夫、作曲:いずみたく、唄:西郷輝彦)※レコード未発売
映像ソフト化
- 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎70周年記念DVD-BOX」第1話が収録され、初のソフト化となった。
ネット配信
- 2023年6月1日より、YouTube「東映時代劇YouTube」の「据置枠」から、第1話と第2話が常時無料配信されている。
外部リンク
- 風鈴捕物帳 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇
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