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ローレンス・バークレー国立研究所


ローレンス・バークレー国立研究所


ローレンス・バークレー国立研究所(英: Lawrence Berkeley National Laboratory、略称:LBLまたはLBNL)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるアメリカ合衆国エネルギー省(英: Department of Energy、略名:DOE)の研究所。単にバークレー研究所バークレーラボとも。 LBLは、物理、化学、生命科学、コンピュータ・サイエンス、エネルギー工学、ナノテクノロジー、環境工学などの広い分野にわたって研究を行っている。

運営は米国エネルギー省が直接行っているのではなく、カリフォルニア大学システムが代行している。またカリフォルニア大学バークレー校の所有地内に設置されているが、同校の付属研究所ではなく独立した組織である。

研究所ではスタッフ研究者(約千名)を含め、4,000人以上の人が雇用されており、カリフォルニア大学バークレー校からも多くの大学院生、大学生を受け入れて、研究を遂行している。

歴史

1931年にアーネスト・オーランド・ローレンスがバークレー校のキャンパスの中に作った放射線研究所(Radiation Laboratory)が前身である。1940年に現在の場所に移動。第二次世界大戦中及びその後1950年までは、マンハッタン計画などの国家機密に関する研究にも関わったが、現在そのような研究は行っていない。

1950年以降、同じくローレンスの名を冠した、ローレンス・リバモア国立研究所に保安上の理由から、国家機密に関わる研究は移されている(国家核安全保障局、国防総省、国土安全保障省などの関わる研究開発が行われている)。その後、マンハッタン計画の理論研究部がおかれていた、ロスアラモス国立研究所へ移った。ローレンス・リバモア国立研究所及びロスアラモス国立研究所では、ゾーン管理が行われているため、機密レベルの高い研究者や公務員、軍人で無いと、一部の施設の視察や見学はできない。

それ以降、加速器利用研究を初めとして、電子顕微鏡の産業応用などの研究センターを設置し、現在はカリフォルニア大学バークレー校の大学院課程としても知られている。

日本との関係

嵯峨根遼吉は1935年東京帝国大学を卒業後、この研究所で3年間サイクロトロンの研究をした。1940年9月理化学研究所の矢崎為一、渡辺扶生、飯盛武夫 (飯盛里安の長男)がサイクロトロンを視察するため訪れた。しかし、日米関係が微妙な時期だったので、ローレンス所長には会えなかった。また、サイクロトロンの青焼き (設計図のコピー) をもらうことになっていたが、のちにこの約束も取り消しになった。

歴代所長

(2016-現在): マイケル・ウィズレル
(2009-2016): ポール・アリヴィサトス
(2004-2008): スティーブン・チュー
(1989-2004): チャールズ・シャンク
(1980-1989): デイビット・シャーリー
(1973-1980): アンドリュー・セスラー
(1958-1972): エドウィン・マクミラン
(1931-1958): アーネスト・ローレンス

施設

  • 放射光実験施設
  • 電子顕微鏡の検定などを行う国立センター

研究部門

  • 加速器・核融合研究(Accelerator and Fusion Research Division)
  • 改良型放射光施設(Advanced Light Source)
  • 化学(Chemical Science)
  • 計算機を使った開発(Computational Research Division):ソフトウエアの開発、応用数学など
  • コンピュータ科学(Computing Science Division):コンピュータのハードウエアの発展に関する研究
  • 地球科学(Earth Sciences Division)
  • 一般工学(Engineering Division)
  • 環境・健康・安全部門(Environment, Health and Safety Division)
  • エネルギー技術及び環境への影響に関する部門(Environmental Energy Technologies Division)
  • ゲノミクス(Genomics Division):遺伝子の構造・機能の解析
  • 情報技術及びサービス(Information Technologies and Services Division)
  • 共同遺伝子研究機関(Joint Genome Institute)
  • ライフサイエンス(Life Sciences Division):分子生物学、癌研究、放射線生物学、DNA修復研究
  • 材料科学(Materials Sciences Division)
  • エネルギー研究の為の科学的コンピュータ・センター(National Energy Research Scientific Computing Center (NERSC))
  • 原子核科学(Nuclear Science Division)
  • 生物物理学(Physical Biosciences Division)
  • 物理学(Physics Division)

ノーベル賞受賞者

物理学賞、化学賞を11人の科学者が受賞している。

  • 1939年 物理学賞、アーネスト・オーランド・ローレンス
サイクロトロンの発明・開発及びその成果、特に人工の放射性元素に関する研究
  • 1951年 化学賞、グレン・シーボーグとエドゥイン・M・マクミラン
超ウラン元素の発見
  • 1959年 物理学賞、オーウェン・チェンバレンとエミリオ・セグレ
反陽子の発見
  • 1960年 物理学賞、ドナルド・A・グレイザー
泡箱の発明
  • 1961年 化学賞、メルヴィン・カルヴィン
植物の二酸化炭素吸収(光合成)に関する研究
  • 1968年 物理学賞、ルイ・W・アルヴァレ
素粒子物理学への非常な貢献 - 水素泡箱を用いた技術とそのデータ解析の発展に関して
  • 1986年 化学賞、ユアン・T・リー
化学研究の新たな分野についての発展への貢献 - 動力学
  • 1997年 物理学賞、スティーブン・チュウ
レーザー光を用いて原子を冷却・補足する手法に関する発展
  • 2006年 物理学賞、ジョージ・F・スムート三世
宇宙マイクロ波背景放射の黒体放射との一致と非等方性の発見
  • 2011年 物理学賞、ソール・パールマッター
遠方の超新星の観測を通した宇宙の加速膨張の発見
Collection James Bond 007

過去に在籍した人物

  • クリフォード・ストール
天文学者。「カッコウはコンピュータに卵を産む」の著者。
  • 村山斉
物理学者。カリフォルニア大学バークレー校教授。

脚注

外部リンク

  • Lawrence Berkeley National Laboratory (英語)
  • Lawrence Hall of Science (英語)
  • The University of California Botanical Garden (英語)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: ローレンス・バークレー国立研究所 by Wikipedia (Historical)


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