中京競馬場前駅(ちゅうきょうけいばじょうまええき)は、愛知県名古屋市緑区大将ケ根2丁目にある名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線の駅である。駅番号はNH24。
名古屋市内にある名鉄の駅で最も南に位置する。なお、駅の至近(東側から南側)が豊明市との境界となっているほか、中京競馬場も敷地の大半が豊明市に所在する。
毎週土日に行われる中京競馬開催時には、中京競馬場の最寄り駅であることから日中(概ね9時台から17時台まで急行、快速特急が臨時停車する。
なお、当駅が開業する以前の1931年(昭和6年)6月から1935年(昭和10年)頃まで、当駅から西へ約200m地点に桶狭間駅があった。
2面2線のホームを持つ築堤上の高架駅。地形の関係で有松駅方はほぼ地平となり、駅付近の構外には踏切もある。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される(そのため臨時停車する列車の誤通過を防ぐために当駅手前に標識が設置されている)。ホームは前後駅方を向いて、右にゆるくカーブしている。また上りは速度制限が解除されるために加速しながら通過することが多い。
改札は1箇所のみだが、出入口は競馬場方面の北口のほか、駅の改装後国道1号側に新たに設置された南口がある。
競馬開催および場外発売実施を考慮し、日常的な利用に比して自動改札機が多めに設置されているほか、臨時券売機(通常はシャッターで閉鎖、manaca使用不可)も設置されている。また、名鉄の駅としてはホームの幅が比較的広く、特に下りホームは顕著である。上下各ホームにエアコンのついた待合室がある。駅自動放送(詳細型、臨時停車に備えて到着時の放送もあり)、LED式発車案内も2001年(平成13年)の駅舎改装時より設置されている。
バリアフリー対応として、エレベーターおよびエスカレーターが各ホームに設置されているほか、改札外にあるトイレには身障者用のものも設置されている(基本的に施錠されているため利用時には駅係員に申し出る必要がある)。2018年(平成30年)にはホームの嵩上げ工事が行われた。
当駅は終日駅員配置駅であるため常時有人窓口でミューチケットを買うことができるが当駅発着となるミューチケットは快速特急や特急の臨時停車がある日にのみ指定して購入できる。
『愛知県統計書』『愛知県統計年鑑』『とよあけの統計』各号等によると、一日平均乗車人員、降車人員および乗降人員の推移は以下の通りである。
* 千人単位からの概算値
桶狭間の戦いで知られる桶狭間古戦場伝説地が近い。
中京競馬開催日に限り名鉄バスが受託して運行する臨時の無料シャトルバスがあったが、2012年(平成24年)に廃止となった。駅前にロータリー等は存在せず、駅前を発着するバス路線はない。
中京競馬場までは屋根付きの遊歩道が設置されており、西入場門まで徒歩で約10分の距離である。
有料駐輪場と駅前広場がある。
名古屋市営バス「太子」バス停 - 北口より徒歩で8分程度。
豊明市ひまわりバス「桶狭間古戦場伝説地」バス停 - 国道1号を挟んだ豊明市内。南口より徒歩で5分程度。
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