『オーディション』(英題:Audition)は、1999年公開の日本のホラー映画。日本での公開は2000年。
映画のオーディションにやってきた女性の中から再婚相手を探そうとする中年男性が体験する恐怖を描いたサイコホラー映画。月刊誌「PENTHOUSE JAPAN」に連載された村上龍の同名小説を石橋凌主演で三池崇史が映画化した。R-15指定。
ビデオ制作会社を経営している青山は7年前に妻を亡くし、1人息子と暮らしていた。息子に再婚でもしたらどうかと勧められていた。ある日、青山の友人の吉川が映画制作のオーディションと称して、応募してきた中から再婚相手を探すことを提案する。応募書を見ていると青山は1人の女性、山﨑麻美に興味を持つ。オーディションで麻美と直に会い、加速度的に魅了される青山。しかし吉川は麻美の周辺の人物と連絡がつかないことから、違和感を覚えていた。麻美との出会い、それは青山にとって究極の恐怖体験の始まりだった。
2000年の第29回ロッテルダム国際映画祭の上映では記録的な人数の途中退出者を出した。監督の三池崇史は映画の上映が終わった後、「悪魔!」と言い放った女性の反応が嬉しかったと語った。
2001年、アイルランドのダブリンでアイルランド映画協会員限定で無修正版が上映された際には、会員の何人かがショックで倒れ、そのうち一人が急遽セント・ジェームズ病院に運ばれる事態が起きた。病院に運ばれた会員は後に退院している。
ある日、三池崇史の元にマリリン・マンソンから電話があり、通訳ごしに「オーディションをリメイクする機会があったら俺を使ってくれ」と連絡してきた。
ホラー映画監督のジョン・ランディスやロブ・ゾンビは、『オーディション』の残酷なシーンに目を背けたくなった、とコメントしている。
米国TIME誌が2007年に「ホラー映画トップ25」を発表し、邦画では唯一『オーディション』が選ばれている。米国のケーブルテレビ局BravoはTV番組『The 100 Scariest Movie Moments』で「オーディション」を11位に選び、またイギリスの映画雑誌Total Filmは「ホラー映画オールタイムベスト50」で「オーディション」を29位に選んでいる。
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