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タリス王国


タリス王国


タリス王国Kingdom of Talis)は、任天堂(開発・インテリジェントシステムズ)のコンピュータゲーム『ファイアーエムブレム』のシリーズ作品中『暗黒竜と光の剣』(リメイク版『新・暗黒竜と光の剣』も含む)『紋章の謎』『アカネイア戦記』に登場する架空の国家。

概要

タリス島を領土とする王国。七王国の中では最も新しい国で、歴史が浅く騎士団を持たない。また、辺境故にその存在はあまり知られていない。

歴史

建国前のタリス島は多数の部族が割拠する島であったが、アカネイア暦579年、一部族の長であったモスティンが諸部族を統一して建国した。その際にはグルニア王国のロレンス将軍の助力があった。

アカネイア暦602年、アリティア王国を脱出したマルス王子がアリティア騎士団のわずかな手勢とともに落ち延びてくる。モスティンはマルスを暖かく迎え、東の砦を与えて2年にわたり匿う。

アカネイア暦604年、西の港町ガルダを根城とする海賊がタリスを襲撃。一時王城を占拠する。マルス王子はタリスの恩義に報いるために手勢を率い海賊を撃退する。これを機にアリティア奪還のための兵を起こし、ドルーア帝国との戦いを続けるオレルアン王国を救援するべく旅立つ。これがのちの暗黒戦争終結の第一歩となった。モスティンの娘シーダ王女はマルス王子と行動を共にし戦争終結後に婚約。英雄戦争終結後のアカネイア暦609年、マルス王子がアリティア王国の国王となりシーダ王女がその妃となったことに伴い、アリティアとの同君連合となっている。

地理

アカネイア大陸の東部に位置し、北西をガルダ海(Oceanus Garda)、南をペラティ海(Oceanus Peraty)に囲まれている。海を挟んで西にアカネイアと接する。小さな島国であり、地図を見る限り領土はアリティアと同程度。島内に3つの村を持ち、北西に王城がある。また東にはマルスとアリティア騎士団が匿われていた砦がある。

国旗

ゲーム中には登場せず、設定画のみ存在する。アカネイア七王国の中で唯一縦長の国旗。比率は50:37。背景(フィールド)はスカイブルー。黄色い帯の十字が置かれる。リボンは置かれるが標語(モットー)は記されていない。土台(コンパートメント)は緑の葉の植物。盾(エスカッシャン)はなく、下から王冠、広げた白い翼、桃色のハートの順に配置される。その上にはランパントの姿勢をとる左向きのペガサスが描かれている。全体的に穏やかな色調で優しげな雰囲気を持つ国旗となっている。

人物

声優は「箱田」が『GファンタジーコミックCDコレクション』(原作・箱田真紀)・『電撃』が「ファイアーエムブレム 旅立ちの章」(著者・あかほりさとる)・『ラジオ』がラジオドラマ『ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編』(原作・佐野真砂輝&わたなべ京)・『OVA』がOVA『ファイアーエムブレム 紋章の謎』(ケイエスエス)・『#FE』が『幻影異聞録♯FE』(アトラス (ゲーム会社))・『ヒーローズ』が『ファイアーエムブレム ヒーローズ』(インテリジェントシステムズ)のキャストを指す。

王族

モスティン (Mostyn)
声 - 大塚明夫(ラジオ) / 塚田正昭(OVA)
タリス王。元々はタリス島の一部族長でタリスを統一した人物。シーダの父。白髭を生やした顔立ちから高齢であると考えられる。温厚な性格で、ドルーアから追求の手が伸びる可能性も恐れず、落ち延びてきたマルスらを領内に匿い、力を蓄えて機会を待つよう諭した。その面識は広く、グルニア王国の将軍・ロレンスとも旧知の間柄である。また奴隷剣闘士の出自であるオグマの武勇と人物を高く評価し、義勇軍の隊長としてマルスに同行させたことから、出自に囚われない人物の評価をできる人物であり、それは後々のマルスの戦いにおいて、仲間達を幅広く迎え入れるための模範ともなったことが推測される。『暗黒竜』では「王」と言う表記だけである。
佐野&わたなべ版では「アレクス」となっている。さらにこの作品では妻も存在している。
シーダ (Sheeda / Shiida)
クラスはペガサスナイトファルコンナイト / ドラゴンナイト。『暗黒竜』、『紋章』に登場。
ペガサスナイト。タリス王女であり、マルスに思いを寄せている。
詳細はシーダを参照。

傭兵団

オグマ (Oguma / Ogma)
声 - 檜山修之(電撃) / 若本規夫(箱田) / 小杉十郎太(ラジオ・OVA・#FE・ヒーローズ)
クラスは傭兵→勇者。『暗黒竜』、『紋章』に登場。
マルスへの援軍として派遣されたタリス軍の隊長を務める傭兵。生まれはペラティ島と言われている。父はアカネイアの下級貴族で、母はグルニア出身。かつてはノルダの奴隷剣士だったが、仲間たちを助けるため反乱を起こし、捕まり処刑されかかったところをシーダに助けられて、以後彼女に絶対的な忠誠を誓っている(この経緯は『紋章の謎』における奴隷時代の舎弟・サムトーとの会話で明かされた)。シーダに淡い感情を抱いているようだが、決してそれを外部に出すことはなく、あくまで彼女を思いマルスとの恋を応援している。シーダがそのことに気付いているかは不明だが、彼女からは主従以上の大切な存在として見られている。他の者に対してもあまり感情を表に出すことは無く、口数も多くないが、義理堅くて熱い思いを秘めた人物であり、部下やサムトーたちからは絶大な信頼がある。これを反映するようにゲーム内では初期能力も高いうえに成長率も比較的良好で、クラスチェンジによる伸びしろも大きいため序盤から最終決戦まで中核となって使用できる屈指の強力キャラクターとなっている。
自身の背丈ほどもある分厚く幅広な刃の大剣を軽々振り回し、奴隷剣士として戦ってきた経験から、通常の戦闘では取得できない剣技を覚えたが本人はその剣技を汚い戦い方と忌み嫌っている。だがその実力は相当なものであり、メディアミックス作品においてはいずれもナバールと並ぶマルス側屈指の猛者として描写される。ゲーム中においてもサムトーをナバールと勘違いした際のセリフから見て、ナバールをやや意識している様子がうかがえる。また、『新・紋章の謎』では後述のコンテンツ用にナバールからも明確にライバル視されているということが判明し、新たな支援効果の対象としてナバールを支援できるだけでなく、彼から支援を受けることもできるようになった。
暗黒戦争後は、タリス島の人々のために働いていた。第2部では、タリス王の命で王の旧友・ロレンスの下を訪れ、グルニア王の遺児であるユミナとユベロを匿って行動している。二人がラング将軍に連れ去られた後も一人で城を襲撃し取り返すなど猛者ぶりを発揮した。その後ホルム海岸にて海賊(マケドニア・バイキング)に襲われていたところを、謎の仮面騎士シリウスに助けられる。折りしもそこへ進軍してきたマルス軍と出会い、そのまま参戦する。オグマも、シリウスと以前会ったような記憶があるらしい。英雄戦争後、姿を消す。『新・紋章の謎』では前日編にも展開次第で教官として登場し(ドーガと二択)、前日編の最後に「グルニアに用がある」とロレンスの下に向かっている。
『新・紋章の謎』における追加コンテンツ「剣に定められた者は剣に」では主役を務める。タリスで起こった辺境部族の反乱の鎮圧とそれに巻き込まれたシーダの救出に向かい、そこで反乱軍に雇われたナバールと対峙し「自分と同じく本質はただ剣を振るだけの人物で、大儀は自分を取り繕う建前に過ぎない」と指摘されて決闘を挑まれる。エピローグでは、奴隷時代は社会の全てを怨んでそれを力に剣を振るい続けるだけという、ナバールの指摘するどおり人物だったとシーダに告白しており、彼女との出会いは奴隷からの解放だけではなく、戦いや生きるための目的や大儀そのものを得たということを明かしている。
佐野&わたなべ版と箱田版では共通して、マルスの剣術の師匠を買って出ている。また、同作では戦いに不備を起し、策を練ってペラティで戦いを挑んだ時、ゴードンと共に助っ人に来た火竜族のマムクート・バヌトゥを見て、マルスの人徳の幸運の良さに感心する。また、この時に加入したアカネイア王国の翔弓兵(振り仮名でスナイパー)・ジョルジュの戦いの呼吸が剣士・ナバールと同じだと述べている。『暗黒竜』からの連載であるが、姿は『暗黒竜』と『紋章』をミックスした感じに描かれている。
『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』の水縞とおるの漫画「紅の剣士」ではすでに過去にナバールとの面識がある。
『OVA版』のインタビューで、オグマを演じた小杉十郎太は「表情あまり出て来ないオグマの過去を台詞と通して表現しようと演じました」と述べていた。
篠崎砂美の小説版では、正式名が「オグマ・スビル」である。
『小学館 任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』のインタビューで『紋章』のCMに参加した女優、裕木奈江がお気に入りのキャラクターだと語っている。
登場時期に対してかなり強いキャラクター(特に原作版『暗黒竜』での強さは圧倒的で、『紋章の謎』の広告ポスターに至っては「言わずと知れた大スター!」と紹介されている)のため、アカネイア大陸シリーズのサブキャラ中では人気が高く、『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』の公式サイト『スマブラ拳!!』の「アンケート集計拳!!」で実施された「スマブラ2があるとしたら出てほしいキャラ」というアンケートでは、オグマは当時のFEのキャラクターの中で第3位となっている(ちなみに第1位はマルス、第2位はFEの誰かで、マルス以外の主役級を上回る票数であった)。しかし以降の『スマブラ』シリーズでは、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の「対戦ゲーム」の「名前の登録」を「おまかせ」にすると稀にオグマの名前が登場するくらいの出演で、「フィギュア」や「シール」といった『スマブラ』シリーズの収集要素などにも登場していない。 
初登場時から人気が高かったためか、アベルやカシムなど主力にかかわらずリメイクによって容姿が大幅に変更されたキャラクターもいる中で、『暗黒竜』でのイメージイラストからほとんど変更を加えられていない。服装だけは『紋章』での会話グラフィックで勇者の戦闘グラフィックを代表した青い重装鎧にアレンジされたが、『新・暗黒竜』『新・紋章』では剣闘士出身らしく露出の多い軽装の鎧に戻った。
『幻影異聞録♯FE』では古の英雄・ミラージュとして登場。ミラージュマスター選考時に、同兵種のナバールとの競合が起こり、ゲームディレクターの平田弥は、どうしても入れたいと推していたが、マスターである、剣弥代のクールな性格とオグマの雄々しさが合わないことで駄目になった。
サジ (Saji / Bord)
声 - 三戸耕三(#FE)
クラスは戦士→ウォーリアー。『暗黒竜』、『紋章』(第1部)に登場。
オグマの部下の一人で、タリス王の要請でマルス軍に参加した、タリス軍の義勇兵の戦士。技術を駆使した戦いを得意とする。あくまで王の頼みで戦っているとされているが、サジ・マジ・バーツは3人ともオグマのために戦っているという面が強く(後述のようにバーツは特にそれが顕著である)、戦死時のセリフもオグマへの謝罪で、自分たちが慕うオグマの恩人という理由でシーダにも敬意を払っている。暗黒戦争後はタリスで木こりとして平和に暮らした。第2部では彼を含め、マルス軍に「戦士」は参加しない。ゲーム内ではHPと力の成長が良好だが、反面素早さがほとんど成長しない。
『新・紋章の謎』ではシーダのフィアンセとなったマルスをサポートするために参戦する。三人の中では一番真面目な性格をしている。薪を割る時には技に拘っているが速度が疎かになってしまうらしい。よくマジと区別がつかないと言われるが、彼曰く「マジより男前な方がサジ」とのこと。仲間おもいで3人の中では思慮深い所があるらしい。
追加コンテンツ「剣に定められた者は剣に」でもマジと一緒に登場し、時間通りに合流できないオグマを不安に思いながら2人で奮闘していた。この時点では少なくともまだ義勇軍に所属していたことが判明している。
『#FE』では黒乃霧亜のサイドストーリーのボスミラージュとしてマジと共に登場。
マジ (Maji / Cord)
声 - 真仲恵吾(#FE)
クラスは戦士→ウォーリアー。『暗黒竜』、『紋章』(第1部)に登場。
オグマの部下の一人で、マジと共にマルス軍に参加した、タリス軍の義勇兵の戦士。FC版では必ずHPが伸び、攻撃の素早さを自慢としているが、技が伸びず、よく攻撃を空振る。また、SFC版では設定ミスでHPがほぼ伸びない。原作版での容姿はサジと瓜二つだったが、リメイク版では顔つきに差異が施され髪型もサジはオールバックに近く、マジは逆立った短髪と区別がつき易くなった。暗黒戦争後はタリスで木こりとして平和に暮らした。第2部では登場しない。『新・暗黒竜』ではなぜか魔法関係の成長が高い。
『新・紋章の謎』ではシーダのフィアンセとなったマルスをサポートするために参戦する。マルスに対して敬語を使わないなどやや軽い性格をしている。薪を割る時には速さに拘っているが綺麗な形に割れないらしい。よくサジと区別がつかないと言われるが、彼曰く「サジより男前な方がマジ」とのこと。なお、作中ではサジとマジのうち勘違いされるのは何故か毎回マジとなっており、それ以外にも何かと災難を受ける役回りとなっている。義理人情に厚く、後先考えずに行動するところがあるらしい。
なお、開発スタッフの話によると、マジとサジが似ている理由として「実は兄弟である」という設定を加えようか考えたらしいが、結局採用はされず原作どおり同僚となっている。
『#FE』では黒乃霧亜のサイドストーリーのボスミラージュとしてサジと共に登場。
バーツ (Barst)
声 - 高木渉(OVA) / 濱野大輝(ヒーローズ)
クラスは戦士→ウォーリアー。『暗黒竜』、『紋章』(第1部)に登場。
オグマの部下の一人で、サジとマジと共に参加したタリス軍の義勇兵の戦士。他の二人に比べ実力は突出している。
SFC、FC版では魔防と武器レベル以外、全ての成長率が50%以上で、幸運が非常に伸びる。特に守備が作中で最も伸びる凄まじい実力の持ち主。
DS版では成長率こそ抑えられたものの、下級職とは思えない程初期値が高く、『新・紋章の謎』でバーツの斧があるなど、サジとマジとは別格の扱いになっている。
暗黒戦争後、アカネイア軍に参加するが、しばらくして脱走。その後は海賊になったとも言われている。第2部では登場しない。
『新・紋章の謎』では脱走した後が登場。登場時点では木こりをしており、軍や戦いには嫌気がさしていたもののオグマおよびサジ・マジの説得で彼らへの協力を決意し仲間になる。マイユニットは彼が仲間になった当初はオグマの関連者だということを知らず、柄の悪さから警戒心を抱いていた。バーツ自身はマイユニットを気に入り、彼の躰を「いい身体」と評している。なお、今回このサジ、マジ、バーツの三人はペガサス三姉妹と同じく三人で敵を囲むとトライアングルアタックが使える。この戦士トライアングルアタックは作中では示唆されない隠し要素になっているが、後のトレーティングカードゲームのファイアーエムブレム0ではバーツのスキル「サジマジバーツ」として使用可能。

領民

リフ (Riff / Wrys)
声 - 利根健太朗(ヒーローズ)
クラスは僧侶→司祭。『暗黒竜』、『新・紋章』に登場。
タリス在住の僧侶。禿頭が特徴の老僧(『新・紋章の謎』によると髪は自分で剃っているようである)。マルスが村を訪問すると、自ら参加を申し入れマルス軍に入る。戦後はアリティアで孤児院を営む。『紋章』リメイクに際してカットされてしまった人物の一人で、リフが住んでいたはずの村を『紋章』で訪問すると傷薬を入手できる。『新・暗黒竜』における再登場に際しては、『紋章の謎』でカットされたキャラクターの代表格として扱われていた。
『新・紋章』ではアリティア軍第七小隊の癒し手として登場、シスターが来ると思い込んでいたルークを落胆させた。後に旅に出るが暗殺組織に狙われ危ういところをアリティア軍に救われる。少々天然ボケな面が見られるが本人は至って、真面目である。前述のように戦後はアリティアで子供たちの面倒を見ていたが、建てたのは修道院となっている。
篠崎版では、本職の僧侶ではなく伝令等の間接的な役割を果たす。
カシム (Kashim / Castor)
声 - 豊永利行(ヒーローズ)
クラスはハンター。紋章ではハンター→ホースメン。『暗黒竜』、『紋章』、『アカネイア戦記』に登場。
タリスの猟師。実家はかなり貧しく、母の病気を治すため、自称・義賊のリカードと意気投合し陥落後のアカネイアパレスから財宝を盗み出す手伝いをした後、ガルダの海賊に雇われる。シーダの説得にあっさりマルス軍に寝返った。暗黒戦争後はタリスに戻り母と暮らすも、相変わらず生活は苦しいままだった。第2部ではまだ母の病気が治っていないらしく、マルスに金を無心しそれを口実に仲間になる。ただしこの時点では比較的高価な武器(キラーボウ)を所持しており、実態は不明である。英雄戦争後、アカネイア自由騎士団に一時参加するも、再びタリスに戻り母と暮らす。貯金もだいぶできたらしい。
『紋章』のリメイクで性格が大きく変わったキャラクターの一人で、元々は家族思いの真面目な青年という設定だった。家族思いという点はそのまま引き継がれており(戦死時のセリフや『新・紋章の謎』のエピローグにおける各キャラクターのセリフなどは全て母に対するもの)、第一部の行動もほぼオリジナルを踏襲しているが、第二部では妹リーンの死をきっかけに豹変。裏稼業に手を染めはじめ、寸借詐欺を働くようになってしまい、エンディングで表示される通称も「タリスのサギ師」となっている。ちなみに詐欺師としてのテクニックは『アカネイア戦記』にてリカードから盗んだものである。こうした性格でありながらゲーム内での戦闘能力自体は非常に優秀で、特に力の成長率が高く設定されている。
『新・暗黒竜』でリメイクされた際にデザインが大きく変更された人物の一人であり、極端なまでに細目・垂れ目の顔立ちとなり、性格の気弱さが強調されている。裏稼業をはじめたのも、気弱が転じて卑屈になったという面をうかがわせている。
箱田版ではオグマ曰くカシムの母は病気知らずの健康体で、指摘されたカシムは一瞬言葉に詰まるという、この頃から吹く面を見せている(原作では『紋章の謎』以降も実際の母の様子が出てこないので、彼の言葉の真偽は不明である)。

ガルダの海賊

タリス島西側の対岸に位置するガルダの港を支配している海賊。

ゴメス (Gomes)
クラスは海賊。『暗黒竜』、『紋章』(第1部)に登場。
ドルーア帝国の侵略前線を守るガルダの海賊の首領。
『トラキア776』でも『暗黒竜』と同じく敵に同名の人物が登場する。ただしクラスは「ウォーリア」である。
ガザック (Gazak)
声 - 梁田清之(OVA)
クラスは海賊。『暗黒竜』、『紋章』(第1部)に登場。
タリス王国を襲って大勢の人を死に追いやった残忍なガルダの海賊。タリス城を占拠するが挙兵したマルス一行によって討伐される。暗黒戦争においてマルス一行が最初に戦う敵、であるからか、漫画など二次作品への出演はボスのゴメスよりも圧倒的に多い。
『聖戦の系譜』では闘技場に同名の人物が登場する。ただしクラスは「アクスファイター」である。
ダロス (Daros / Darros)
声 - 田中進太郎(ヒーローズ)
クラスは海賊→バーサーカー。『暗黒竜』、『新・紋章の謎』に登場。
元船乗りの海賊。海賊行為に嫌気がさしており、悪事から足を洗うためにマルス軍に参加する。マルス軍唯一の「海賊」(海上に移動できるクラス)。『紋章』では登場しない。
篠崎版では『暗黒竜』と同様で登場するが、海賊だから陸に慣れない、戦いに参加出来るのはガルダの海賊の首領・ゴメスを撃破するまでと言う理由で暗黒戦争には参加しなかった。
『新・暗黒竜』では守備が高く設定されている。
『新・紋章の謎』では元々は掃除が得意な船乗りの雑用係で食べ残しを海に捨てることを「大罪」と称してしまう程の善人であり生粋の荒くれ者では無かったが、海賊の襲撃にあった際身を守るために斧を構えた所海賊に仲間と勘違いされ、そのまま成り行きで海賊船の雑用をこなしていたという経緯が追加された。後に海賊からは足を洗ったものの、海賊に適応できる気質のはみ出し者であったため結局真っ当な生活が出来ず、後ろめたさを感じつつも火竜の墓場で火の部族とともに蛮行に奔っていたが、再開したマルスの説得により再び心を入れ替え仲間になる。エンディングでは、戦後アリティアへ渡り、今度こそ真っ当に働いたことが書かれている。

参考文献

  • エイプ『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム百科』小学館、1990年5月20日。ISBN 978-4-0910-4115-9。 
  • 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎』小学館、1994年2月20日。ISBN 978-4-0910-2465-7。 
  • 『任天堂公式ガイドブック ファイアーエムブレム紋章の謎PROFESSIONAL』小学館、1994年5月20日。ISBN 978-4-0910-2476-3。 
  • CB'sプロジェクト、塩田信之『ALL OF EIRE EMBLEM ファイアーエムブレム〜紋章の謎〜のすべて』宝島社、1994年3月28日。ISBN 978-4-79660-793-3。 
  • 『ファイアーエムブレム・ザ・コンプリート』NTT出版、1996年5月20日。ISBN 978-4-87188-822-6。 
  • 佐野真砂輝&わたなべ京著 ファイアーエムブレム 角川書店(株)

脚注

関連項目

  • ファイアーエムブレム
    • ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣
    • ファイアーエムブレム 紋章の謎
    • ファイアーエムブレム (島田ひろかずの漫画)
    • ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 (漫画)
    • ファイアーエムブレム 紋章の謎 (OVA)
    • ファイアーエムブレムTCG (NTT出版が発売していた、ファイアーエムブレムシリーズを題材としたトレーディングカードゲーム。「第5弾 ~紋章を継ぐもの~」、「第6弾 ~アカネイアの英雄~」で多数のタリス王国のキャラクターのカードが発行されている)
  • 加賀昭三 (暗黒竜と光の剣、紋章の謎のゲームディレクター)
  • 横井軍平 (暗黒竜と光の剣、紋章の謎のゲームプロデューサー)

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: タリス王国 by Wikipedia (Historical)