韓国囲碁リーグ(かんこくいごリーグ、한국바둑리그)は、韓国の団体戦で行われる囲碁の棋戦。2004年に開始。8つの企業チームのリーグ戦、およびリーグ上位チームによるポストシーズン戦でチャンピオンを決定する。
正式名称は、2004-05年までは「農協韓国囲碁リーグ」、2006年からは「KB国民銀行韓国囲碁リーグ」。
2002-03年に地域対抗戦であるKAT杯韓国囲碁最強戦が行われ、2003年に6チームによる韓国ドリームリーグが開催される。2004年に8チームによる韓国囲碁リーグとなった。2009年は7チーム、2010、2019年は9チーム、2012年は10チーム、2013-18年は8チームで実施。
- 主催 韓国棋院、囲碁TV
- タイトルスポンサー (1-2期)農協、(3期-)国民銀行
- 優勝賞金 (-9期) 3億ウォン、(10期-)2億ウォン(MVP:1000万ウォン)
2005年の優勝チームは、中国囲棋甲級リーグ戦優勝チームとの対抗戦、中韓チャンピオンズリーグに出場、2017年の優勝チームは中韓囲碁リーグ優勝対抗戦に出場した。
2012年からは、若手棋士によるフューチャーズリーグ(퓨처스리그)も並行して開催。
方式
参加チーム
- 地域または企業のチームで選出される。各チームは入段20年以上の棋士から監督1名を選出する。
- 各チームの選手は、1-2期は4名、3期以降は6名。
出場選手
- (1-3期)賞金ランキング上位24名、シード選手8名の計32名。
- (4期-)韓国棋院棋士ランキング28位まで、シード選手8名、予選通過者12名の、計48名。
- 各チームに6名ずつを指定。ただしチームの保護選手(1名)がいれば、他の5選手を指定する。
リーグ戦
- (1-2期)8チームの総当たりリーグ戦、計7戦を行う。1試合は4名ずつで対戦。
- (3期)8チームで各2戦ずつの総当たりリーグ戦、計14戦を行う。1試合は4名ずつ対戦。
- (4期-)8チームで各2戦ずつの総当たりリーグ戦、計14戦を行う。1試合は5名ずつ対戦。
ポストシーズン
リーグ戦の上位4チーム(2017、2019年は5チーム)がステップラダー式トーナメントで、チャンピオンチームを決定。決勝は三番勝負。
ルール
- 持ち時間は各10分、30秒の秒読み3回。
- コミは6目半。
過去の成績
ポストシーズンチャンピオンと、リーグ戦順位
フューチャーズリーグ
2012年に開始。囲碁リーグの各チームで、女流棋士1名以上を含む若手棋士4名でチームを作り、総当たりリーグ戦を行う。
KAT杯
2002年に世界都市対抗戦として企画され、韓国内8道4直轄市(ソウルは南北2チーム)による対抗戦として、2002年から2003年に実施された。
方式
- 1チームは5人。
- 持時間は10分、切れると40秒の秒読み。ただし1局は1手20秒。
成績
各年成績
2004-13年
2014年
正規リーグ
ポストシーズン
- 1回戦 正官庄 3-2 Kixx
- 2回戦 正官庄 3-2,3-2 CJ E&M
- 決勝戦 Tブロード 2-3,3-1,3-2 正官庄
個人賞
- MVP 朴廷桓
- 最多勝 朴廷桓(11-2)
- 新人賞 金明訓
2015年
正規リーグ
ポストシーズン
- 1回戦 CJ E&M 3-0 KiXX
- 2回戦 新安天日塩 3-1, 3-2 CJ E&M
- 決勝戦 Tブロード 3-1, 3-1 新安天日塩
2016年
正規リーグ
ポストシーズン
- 1回戦 Tブロード 3-1 SKエンクリン
- 2回戦 Tブロード 3-2, 3-1 正官庄皇眞丹
- 決勝戦 Tブロード 3-1, 3-2, 3-2 ポスコケムテク
個人賞
2017年
正規リーグ
ポストシーズン
- 1回戦 Kixx 3-0 華城市
- 2回戦 Kixx 3-1, 2-3, 3-0 SKエンクリン
- 3回戦 ポスコケムテク 3-1, 0-3, 3-1 Kixx
- 決勝戦 正官庄皇眞丹 2-3, 3-1, 3-2 ポスコケムテク
個人賞
- MVP 申眞諝
- 最多勝 申眞諝(13-2)
- 新人賞 偰玹準(9-7)
2018年
正規リーグ
ポストシーズン(4,5位は主将勝数で決定)
- 1回戦 韓国物価情報 3-0 Kixx
- 2回戦 正官庄皇眞丹 3-0, 1-3, 3-2 韓国物価情報
- 決勝戦 ポスコケムテク 3-0, 3-2 正官庄皇眞丹
個人賞
- MVP 卞相壹(10-4、ポストシーズン2-0)
- 最多勝 朴廷桓、申眞諝、羅玄(11-2)
- 優秀賞 申眞諝(11-2、ポストシーズン3-1)
- 新人賞 朴河旼(7-7)
2019-20年
正規リーグ(2019/9/26-2020/1/30)
ポストシーズン(2020/2/5 - 3/8)
- 1回戦 ポスコケムテク 3-0, 3-1 ホームアンドショッピング
- 2回戦 セルトリオン 0-3, 3-0, 3-0 ポスコケムテク
- 3回戦 セルトリオン 3-1, 3-1 Kixx
- 決勝戦 韓国物価情報 3-2, 1-3, 3-0 セルトリオン
個人賞
- MVP 申旻埈
- 優秀賞・最多賞 申眞諝
- 新人賞 文儒彬
- 監督賞 韓鐘振
フューチャーズリーグ成績
- 優勝 ホームアンドショッピング
- 最多勝 金昌勳(13-3)
3月26日に、新型コロナウイルス対策のために閉会式は行わず、授賞式のみ行われた。
韓国囲碁リーグオールスター戦
2020年4-5月に、コロナ19克服祈願KB国民銀行囲碁リーグオールスター連勝戦が、「克服」「祈願」2チーム5名ずつによる勝ち抜き戦形式で行われた。優勝賞金は1000万ウォン。
2020-21年
正規リーグ(2020/11/26-2021/3/30) ((F)はフューチャーズリーグ選手)
ポストシーズン(2021/3/17 - 3/28)
- 1回戦 ポスコケムテク 3-1 秀麗陜川
- 2回戦 韓国物価情報 3-1, 3-1 ポスコケムテク
- 決勝戦 セルトリオン 3-1, 2-3, 3-0 韓国物価情報
個人賞
- MVP 元晟溱
- 最多賞 元晟溱(14-0)
- 新人賞 白現宇(7-5)
フューチャーズリーグ成績
- 1位 Kixx 11-3(申載元、朴材根、韓尚勲)
- 2位 韓国物価情報 9-5(金民浩、朴영롱、宋圭相)
- 3位 秀麗陜川 8-6(李炫準、金炯佑、玄釉斌)
- 最多勝 金世東(12-2)
2021-22年
正規リーグ(2021/11/18-2022/4/3) ((F)はフューチャーズリーグ選手)
(*)1-2位は直接対決成績で決定(秀麗陜川 2-0 ポスコケミカル)
ポストシーズン(2022/4/7-5/12)
- 出場決定戦 セルトリオン 3-2 囲碁メッカ議政府
- 1回戦 セルトリオン 3-0,3-1 Kixx
- 2回戦 セルトリオン 2-3,3-1,3-0 Com2uS Tygem
- 3回戦 セルトリオン 3-1,3-2 ポスコケミカル
- 決勝戦 秀麗陜川 3-0,3-1,2-3,3-2 セルトリオン
個人賞
- MVP 申眞諝
- 最多賞 申眞諝(16-0)
- 新人賞 該当者なし
フューチャーズリーグ成績
- 1位 秀麗陜川(李賢虎,朴鎭鍈,玄釉斌)
- 2位 セルトリオン(金大容,兪旿成,李元道)
- 最多勝 李賢虎、李元道、魏太雄(12-4)
2022-23年
2022-23年第18回は12チームが参加。正規リーグは、爛柯(난가)リーグと、手談(수담)リーグ各リーグ上位3チームによるプレーオフにより優勝チームを決定し、優勝チーム同士によるチャンピオン決定戦を行う。に分かれて、それぞれ各2戦ずつ(計10戦)のリーグ戦、およびリーグ間の交流リーグ1戦ずつ(計6戦)を行い、各リーグ内順位を決定。各試合は各4名で対戦し、同点の場合は主将同士による決戦。また日本棋院チームと台湾(寶島)チームがリーグ戦に参加した。
爛柯リーグ
手談リーグ
ポストシーズン(2023/5/25-6/25)
- 1回戦 秀麗陜川 3-1,3-2 蔚山高麗亜鉛、 Kixx 3-1,1-3,3-0 セルトリオン
- 2回戦 正官庄天鹿 3-1,2-3,3-1 秀麗陜川、 Kixx 1-3,3-0,3-0 韓国物価情報
- 決勝戦 Kixx 3-0,3-1 正官庄天鹿
個人賞
- MVP 申眞諝
- 最多賞 申眞諝(20-2)
- 新人賞 權孝珍
フューチャーズリーグ成績
- 1位 正官庄天鹿(李沇,金昇珍,崔正冠)
- 2位 セルトリオン(崔顯宰,金相天,曺承亞)
- 最多勝 李沇
注
外部リンク
. Source: