『金曜日の妻たちへ』(きんようびのつまたちへ)は、1983年(昭和58年)から1985年まで毎年新シリーズが作られたTBS系列で放送された連続テレビドラマである。通称は『金妻(きんつま)』。
製作は木下プロダクション(ドリマックス・テレビジョンを経て、現在のTBSスパークル)、金曜ドラマ枠(毎週金曜日22:00 - 22:54、JST)で放送。
本項ではIからIIIまでのシリーズ全般において詳述する。
全14回、1983年(昭和58年)2月11日 - 5月13日放送。
中原宏と久子は結婚して8年目になる。2人の子供にも恵まれ念願叶って郊外のテラスハウスを購入した。村越英子は久子の短大時代の同級生で同じように結婚し子供を持つ母である。田村夫妻は中原家が以前住んでいた団地の上の階の住人だった。10年前から3組の夫婦の付き合いは始まり、時期を同じくしてニュータウンに越してきた。6人は子供ができても毎週のようになにかと集まっては食べて飲んで家族のように過ごしている。しかし、村越が離婚を切り出したことによって6人の関係は変わり始める。物語はこの3組の夫婦に村越の不倫相手の玲子と中原に気を持つ謎の女・佳代を中心に進んでいく。
全14回、1984年(昭和59年)7月6日 - 10月5日放送。
大和市中央林間の丘の上に並ぶ4軒の真新しい白い家に佐野家、西村家、小山家、川久保家がそれぞれ新生活に夢を持って越してくる。引っ越しの挨拶をしてまわった小山隼人は佐野家の妻を見て驚く。彼女は昔の恋人だったのだ。とっさに初対面のふりをした二人だが、隼人の和子を思う気持ちはエスカレートし同時に少しずつまわりにも知られていく…。
一朗は将来について悩んでいた頃よく街で流れていて聞いた「青春の」思い出の曲、和子にとっては隼人と恋仲だった頃の思い出の曲という設定で劇中に数回使用されたが、重要なシーンを除いて著作権の問題からDVDではほかの曲に差し替えられている。
全14回、1985年(昭和60年)8月30日 - 12月6日放送。
彩子、由子、法子、桐子は仙台のお嬢様学校、青葉女学院で幼稚園から短大まで16年間を共に過ごした幼馴染。子供の頃のまま桐子以外はお互いの愛称でタケ、おコマ、ノロと呼び合っている。皆上京し結婚して家庭を持ったが、家が近いことも縁でそれぞれの夫も含めなにかと連絡を取り合い集まっている。桐子は離婚後連絡が取れなくなっていたが、おコマが偶然銀座で再会する。タケの父親が所有している三浦の別荘でパーティーが開かれ、桐子も招き4人は旧交を温めた。しかしタケの夫の圭一郎と桐子は以前恋人関係で、それはこの2人の元恋人同士の再会も意味した。このパーティーに桐子が職場の後輩の藤森を連れてきてノロと藤森はお互いに好感を持つ。この2組の禁じられた恋と家族間のグループ交流、そして女学生時代の思い出話を主にストーリーは進行する。4人は36歳をむかえ、まさに女の曲がり角に立っている。
本放送終了後、地方ではTBS系列以外のテレビ局でも再放送が行われた。現在は、BS-TBSやCSのTBSチャンネルでも不定期に再放送が行われている。
2012年に板東英二の個人事務所であるオフィスメイ・ワーク(現在は解散)による所得隠し(申告漏れ)問題が発覚したため、以降はTBSなどの在京キー局での板東の番組出演は規制がかかっている状態であった。 衛星放送も例外ではなく、2013年以降暫くはBS-TBSやTBSチャンネルでの当シリーズの再放送も、板東が出演した第2シリーズと第3シリーズの再放送は見送られていたが、2015年2月より第3シリーズの再放送が再開され、規制が一部解除された。
※現在は全巻ともに廃刊
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