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音階


音階


音階(おんかい、英語: scale:スケール)は、音を音高により昇順あるいは降順にならべたものである。

「音階」は西洋音楽の音楽理論用語Tonleiter, Skala(ドイツ語)scala(イタリア語)gamme(フランス語)scale(英語)などの訳語として明治期に日本語に登場した。それまでの日本で使われていた音階に似た用語を探すと、雅楽や声明の世界において使われていた「五声・五音」「七声・七音」「調(西洋音楽で定義される『調』とは意味が違う)」などが挙げられる(更にこれらは中国音楽の音楽理論用語からきている)。したがって基本的には「音階」とは西洋音楽理論において定義されるそれ(音を高低の順番に並べたもの)である。

1オクターブに含まれる音の数によって五音音階、七音音階などと分ける事もある。

クラシック音楽における名称と分類

  • 伝統的な音階
    • 全音階
      • 長音階
      • 短音階
      • 教会旋法
    • 半音階
  • 近、現代以降に体系化された音階
    • 全音音階
    • 移調の限られた旋法
    • チェレプニン音階
    • 倍音列音階

ジャズなどのポピュラー音楽における名称と分類

調性に基づく音階とそこから派生した音階

メジャー・スケール(チャーチ・モード)

教会旋法からスケールを抽出し、20世紀になって新たにスケールとして使用されるようになったもの。 ジャズ、ポピュラー音楽など現代の音楽では欠かせないものとなっている

ナチュラル・マイナー・スケール(自然短音階)

ナチュラル・マイナー・スケールはメジャー・スケールの3度と6度と7度を半音下げたスケール。メジャースケールの6度から始めた音階でもあるのでそこから派生するスケールも並べ替えただけとなる。

ハーモニック・マイナー・スケール(和声短音階)

基本のハーモニック・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの7を半音上げたスケール。 ハーモニック・マイナー系は響きが独特であるため、ポピュラー音楽においては使用される事が少なく、さらにハーモニック・マイナー・スケールとハーモニック・マイナー・パーフェクト5th・ビロウ・スケール以外はほぼ使われない。

メロディック・マイナー・スケール(旋律短音階)

基本のメロディク・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの♭6と♭7を半音上げたスケール。ジャズやフュージョンなどで多く使われる。クラシックでは下降時はナチュラル・マイナー・スケールとなるが、これはリーディングトーンを含んでいるので解決感を得るためのものであり、ポピュラー音楽においてはスケールではなく和声の扱う部類になるので、その概念自体ほとんど使われない。

※ メロディック・マイナーやハーモニック・マイナーから派生するスケールの名称は上記以外にも様々な言い方や表記が存在する。

シンメトリカル・スケール

(英)Symmetrical Scale

規則的な法則によって人工的に創作された音階。ジャズ、フュージョンで使われる場合が多い。

ホールトーン・スケール

ディミニッシュト・スケール

クロマティック・スケール

シンメトリック・オーギュメント・スケール

ペンタトニック・スケール(五音音階)

(英)Penta Tonic Scale

ポピュラー音楽においてはロックやジャズなど様々なジャンルで広く使われている。アヴォイドノートが存在しないため、古代から民謡、童謡、ブルースなどのほとんどがこのスケールによってメロディーが作られている。

ペンタトニック・スケール

ブルース・スケール

ブルースやロックなどでよく使われるスケール。後述のブルーノートスケールのピックアップ音階であり、ジャズの世界に於ける、モードイディオムの元祖といわれている。

ブルー・ノート・スケール

その他の民族音階

ヨーロッパの音階

ハンガリーの音階

ハンガリーなどの民謡で使われるスケール。

ジプシーの音階

ジプシー音楽などで多用される。

スペインの音階

スペイン音階はフラメンコなどの音楽で多用される。

アラブの音階

半音の半分、1/4音下げる記号をここではqと表記する事にする

インドの音階

北インド(ヒンドゥースターニー音楽)の10のタート(バートカンデによる)

東南アジア、東アジアの音階

中国の音階

日本の音階

雅楽、俗楽などの古典邦楽の音階
明治以降の音階

明治時代になり西洋音楽の音階に当てはめられて創作された音階。

ヨナ抜き音階


インドネシアの音階

(参照 ララス、パトゥ(パトゥッ、パテット)、サイ・ピトゥ、ガムラン)

  • スレンドロ
本来はおおざっぱに1オクターブを5等分したもの、C, D, E, G, A, C もしくは C, D, F, G, A, Cもしくは C, D, F, G, Bb, C もしくは C, Eb, F, G, Bb, C 程度の感じ。
  • ペロッグ
本来はおおざっぱに1オクターブを5つに不等分したもの。「広い音程」と「狭い音程」の2種の音程がある。狭い音程+狭い音程+広い音程+狭い音程+広い音程。C#, D, E, G#, A, C#もしくはC#, D, E, G, A, C#程度の感じ。

脚註

参考文献

関連項目

  • 音楽理論
  • 音名・階名表記
  • 旋法
    • 教会旋法
  • 調
  • 調性
  • 和声
  • 平均律
  • 和音

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: 音階 by Wikipedia (Historical)


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