第12回日本レコード大賞(だい12かいにほんレコードたいしょう)は、1970年(昭和45年)12月31日に帝国劇場で行われた、12回目の『日本レコード大賞』である。
概要
第12回の大賞は、菅原洋一の「今日でお別れ」に決定した。菅原洋一は初の受賞。この年に限り最優秀歌唱賞の発表はなく、最優秀新人賞→大賞の順に発表が行われた。
この年の応募総数は、レコード会社11社から計736枚。内訳は(童謡以外の)シングル盤が610枚・LPが67枚、童謡のシングル盤が45枚・LPが14枚であった。
視聴率は5.8P上昇し36.7%。
司会
- 高橋圭三 - 2度目の司会。
- 佐良直美(前年の大賞受賞者。大賞受賞者の菅原洋一にブロンズ像を贈呈)
- 堺正章(司会補佐)
- 加藤茶(司会補佐)
レポーター
受賞作品・受賞者一覧
日本レコード大賞
- 「今日でお別れ」
- 歌手:菅原洋一
- 作詞:なかにし礼 - 2年ぶり2度目。
- 作曲:宇井あきら
- 編曲:森岡賢一郎 - 3年ぶり2度目。
最優秀歌唱賞
発表なし
最優秀新人賞
歌唱賞
- 「噂の女」
- 「希望」
- 「波止場女のブルース」
- 歌手:森進一 - 前年の最優秀歌唱賞に続いての受賞。
- 「手紙」
大衆賞
新人賞
- 辺見マリ(曲:「経験」)
- 野村真樹(曲:「一度だけなら」)
- 安倍律子(曲:「愛のきずな」)
- ソルティー・シュガー(曲:「走れコウタロー」)
作曲賞
編曲賞
作詩賞
- 「昭和おんなブルース」(歌:青江三奈)
- 作詞:なかにし礼 - 3年ぶり2度目。大賞と合わせると4度目。
特別賞
- 日本コロムビア(株)のスタッフ 「日本流行歌の歩み」
企画賞
- 京都の恋(歌:渚ゆう子)・二人の銀座(歌:和泉雅子&山内賢)ほか
- 作曲:ザ・ベンチャーズ
- 東芝音楽工業(株) - 2年連続4度目。
童謡賞
- 「ムーミンのテーマ」(テレビアニメ『ムーミン』主題歌)(歌手:玉川さきこ)
観覧に訪れた著名人
- 宝田明・児島明子夫妻
- 貴ノ花満(当時関脇。のちに大関に昇進)
- 江利チエミ
- 北条誠(作家)
- 森光子(ドラマ『時間ですよ』で主演。のちに第14回から第18回まで5年連続してレコード大賞の司会を高橋とともに務めた)
- グレート草津(国際プロレス選手)
- 黛ジュン(第10回大賞受賞者)・江藤勲夫妻(のちに離婚)
- 河内桃子(長女と一緒に観覧)
- ピンキーとキラーズ(第10回新人賞受賞)
- 加藤登紀子(前年の歌唱賞受賞者)
- 石井好子(歌手)
- ダニエル・ビダル(代表曲『オー・シャンゼリゼ』が日本でヒット)
- 平松政次(大洋ホエールズ投手。この年、25勝(19敗)を挙げセ・リーグ最多勝を獲得)
- 桂文楽(前年に引き続き観覧。レポーターの鈴木治彦からは「杖をついて黒門町の師匠、相変わらず元気な桂文楽さん」と紹介された)
ゲスト
- ピーター(前年の最優秀新人賞受賞者。最優秀新人賞受賞者のにしきのあきらにブロンズ像を贈呈)・他
TV中継スタッフ
- プロデューサー:
- 総合演出:
- 舞台監督:
- 編成担当:
- 製作著作:TBS
- 主催:社団法人 日本作曲家協会、日本レコード大賞制定委員会、日本レコード大賞実行委員会
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 日本作曲家協会 日本レコード大賞各賞一覧 - ウェイバックマシン(2011年7月22日アーカイブ分)
. Source: