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パワー・ポップ


パワー・ポップ


パワー・ポップPower pop)とは、ロックの形態の一種である。ポップなメロディと、はじけるようなサウンドが特徴となっている。イギリス、アメリカで1970年代に発生した。

概要

一般的には1960年代のビートルズ等に代表されるブリティッシュ・ロックを起源としており、イギリスで発生したジャンルとも言える。

オールミュージックは、このスタイルを「ザ・フーの歯ごたえのあるハードロックと、ザ・ビートルズとザ・ビーチボーイズの甘いメロディシズムとの間のクロスであり、ザ・バーズの鳴り響くギターが適切に投入されている」と説明している。

ちなみに「パワー・ポップ」という呼称は、ザ・フーのピート・タウンゼントが、自分たちのサウンド・スタイルをそう呼ぶようになったのが発端だと言われている。それ以降、「ポップ・ロックやグラム・ロック、パンクなどの中で、はじけるようにポップなサウンドが特徴の音楽」を、「パワー・ポップ」と呼ぶようになった。

パワー・ポップの全盛期は1970年代であり、1980年代以降は衰退していった。

歴史

パワーポップの出発点は1960年代のザ・フーのサウンド・スタイルであり、彼らに影響を受けたザ・ムーヴやザ・ナッズらがそれに続いたが、パワーポップのジャンルを確立した元祖とされているバンドは、1970年代初期にビートルズの流れを引き継ぎながら、ポップで適度にハードなサウンドを奏でていたバッドフィンガー、ラズベリーズである。

1970年代中頃にはビッグ・スターがデビューし、ドワイト・トゥイリー・バンド、ビー・バップ・デラックス、パイロットなども登場した。ただし、当時パワー・ポップというジャンルがレコード会社や音楽産業で脚光を浴びることは少なく、商業的な成功を収めることはできなかった。

1970年代後半になると、アメリカでは1978年のカーズやチープ・トリック、1979年のザ・ナックなど、メジャーで活動するバンド群が頭角を現し、彼らはアメリカン・パワー・ポップとして人気を博すようになる。その後も、フレイミン・グルーヴィーズ、プリムソウルズ、ルビナーズ、ペズバンド、シューズ 、20/20など、後続のバンド達もアメリカから次々と登場したため、1970年代末をパワー・ポップ黄金期と呼ぶ「一部の」音楽評論家まで登場したが、あくまでも少数意見である。 一方、同時代のイギリスでは、トム・ロビンソン・バンドや、スージー・アンド・ザ・バンシーズ、ニック・ロウ、XTC、プリテンダーズ、ブラム・チャイコフスキーなどのパンク、ニュー・ウェイヴ勢の一部が、よりメロディアスでポップなパワー・ポップを演奏していた。

1980年代前半から中頃にかけては、マーシャル・クレンショウやロマンティックスが、1970年代を想起させるような良質のパワー・ポップを発表した。また1980年代後半には、マシュー・スウィートやヴェルヴェット・クラッシュなどが登場した。しかし、いずれのミュージシャンも一定の人気はあるものの、商業的には大きな成功を収められず、パワー・ポップ自体も1970年代の『パワー・ポップ黄金期の十年』当時の勢いを失っていった。

1990年代初頭には、グランジ/オルタナティヴ・ロックに注目が集まった。パワー・ポップ・バンドではザ・ポウジーズ、ティーンエイジ・ファンクラブ、ジェリー・フィッシュといったバンドが登場した。ウィーザーは、パワー・ポップ・バンドとしてヒットも出すことができた。

2000年以降になると、ファウンテインズ・オブ・ウェインやオール・アメリカン・リジェクツなどのバンド達が登場し始めた。特にオール・アメリカン・リジェクツは、若い世代のファンを獲得し、ヒットを記録した。

パワー・ポップに分類されるアーティスト

脚注

外部リンク

  • 第32回 ─ POWER POP - TOWER RECORDS ONLINE
  • 新・旧パワーポップ関連のニュースデイリー掲載 - POWERPOP ACADEMY
  • 名盤でマスターする よくわかる音楽ジャンルの基礎講座 Vol.10 〜パワー・ポップ編〜(2010年8月18日時点のアーカイブ)
  • ListenJapan

Text submitted to CC-BY-SA license. Source: パワー・ポップ by Wikipedia (Historical)


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