VfLボーフム(VfL Bochum 1848)は、ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ボーフムに本拠地を置くサッカークラブである。正式名称は、Verein für Leibesübungen Bochum 1848 Fußballgemeinschaft e. V.。2023-24シーズンはブンデスリーガ1部に所属している。
概要
創設は150年以上前にさかのぼる。
1848年に体操クラブの設立計画が始まり、1849年2月18日に完成。1938年4月14日に、SV Germania 1906 Bochum、TuS Bochum 1908、Turnverein zu Bochum von 1848の3クラブが合併して、現在の総合スポーツクラブの形になった。1948年7月にサッカー部門が独立し、今では9100人を超える会員を誇る。そのほかに、バドミントン、バスケットボール、フェンシング、ホッケー、陸上、ハンドボール、水泳、ダンス、テニス、卓球、体操競技、バレーボールの部門がある。スタジアムはかつてルールシュタディオンとして知られていたが、2006年にネーミングライツを導入しrewirpowerシュタディオンに改名。2016年に不動産会社ヴォノヴィアが5年間の命名権を取得してから、ヴォノヴィア・ルールシュタディオンと名を改めている。
歴史
2000年以降
かつて1997/98シーズンと2003/04年シーズンにUEFAカップ(現在のUEFAヨーロッパリーグ)に出場したものの、1992/93シーズンから1部と2部を頻繁に行き来するエレベーターチームになりさがり、2009/10年にブンデスリーガに降格して以来、2部に定着している。
2012/13年には成績の低迷からシーズン中に監督が二度も変わり、
2013/14シーズンは決定力不足にあえぐなど、一時期は3部への降格も危ぶまれていた。
2015年のシーズン途中にオランダ人監督ヘルトヤン・フェルベークがチームを引き継ぐと一転し、2014/15年は2部優勝を果たしたインゴルシュタットと並んでリーグの最多得点チームとなった。翌シーズン、シモン・テローデが2部得点王に輝いた。2016/17年シーズンの開幕前に、前シーズンの2部得点王だったシモン・テローデがシュトゥットガルト、オヌール・ブルトはフライブルク、マルコ・テラッツィーノはホッフェンハイムへ移籍、ヤニク・ハベラーもレンタル終了に伴い退団するなど主力の流出が相次いだ。またチェロッツィ、ペアテル、バンドウスキなど両サイドバックの選手が怪我で戦線離脱したため、26節のSVザントハウゼン戦から3バックの布陣を敷くようになった。結果的にシーズン前半と比べて失点数は少なくなったが、勝ちきれない試合も多く、2016/17シーズンではリーグで最も引き分け数の多い10勝14分け10敗の9位でシーズンを終えた。
2017/18年シーズンは、開幕前にヘルトヤン・フェルベークが解任され、それまで3部でシュポルトフロインデ・ロッテを率いていたイスマイル・アタランが就任。しかし、成績不振を理由にわずか91日での解雇となった。
2022-23シーズンには、最終節キックオフ時点で昇降格プレーオフ圏内の16位に位置するも、浅野拓磨の1G1Aの活躍を含む3-0でバイエル・レバークーゼンを破ったことで順位を14位にまで押し上げ、土壇場での1部残留を確定させた。
2008年に小野伸二、2010年に鄭大世、2011年に乾貴士、2012年に田坂祐介、2021年に浅野拓磨が加入、また2017年の冬の移籍期間中には齋藤学に関心を示すなど、日本人あるいは日本とゆかりのある選手の獲得にも積極的である。
応援歌
チームの応援歌は1984年にドイツで大ヒットしたヘルベルト・グレーネマイヤーの『Bochum』で、ホーム戦の選手入場前に必ず歌われる。(詳細はヘルベルト・グレーネマイヤー#ヒットメーカーを参照。)
タイトル
国内タイトル
- 2. ブンデスリーガ:4回
- 1993-94, 1995-96, 2005-06, 2020-21
国際タイトル
過去の成績
- 出典
欧州の成績
現所属メンバー
- ブンデスリーガ 2022-23シーズン 開幕戦フォーメーション(3-4-2-1)
- 2023年5月31日現在
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。
ローン移籍
- in
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
- out
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
歴代監督
- ヘルマン・エッペンホフ 1967 - 1972
- ハインツ・ヘール 1972 - 1979
- ヘルムート・ヨハンセン 1979 - 1981
- ロルフ・シャーフシュタル 1981 - 1986
- ヘルマン・ゲルラント 1986 - 1988
- フランツ・ヨーゼフ・テナーゲン 1988 - 1989
- ラインハルト・ザフティヒ 1989 - 1991
- ロルフ・シャーフシュタル 1991
- ホルガー・オジェック 1991 - 1992
- ユルゲン・ゲルスドルフ 1992 - 1995
- クラウス・トップメラー 1995 - 1999
- エルンスト・ミッデンドロップ 1999
- ベルナルト・ディーツ 1999 - 2000
- ラルフ・ツムディック 2000 - 2001
- ロルフ・シャーフシュタル 2001
- ベルナルト・ディーツ 2001
- ペーター・ノイルーラー 2001 - 2005.5
- マルセル・コラー 2005 - 2009.9
- フランク・ハイネマン 2009.9 - 2009.10 (暫定)
- ハイコ・ヘルリッヒ 2009.10 - 2010.4
- フリードヘルム・フンケル 2010.5 - 2011.9
- アンドレアス・ベルクマン 2011.9 - 2012.11
- カルステン・ナイチェル 2012.11 - 2013.4
- ペーター・ノイルーラー 2013.4 - 2014.12
- ヘルトヤン・フェルベーク 2015.1 - 2017.7
- イスマイル・アタラン 2017.7 - 2017.10
- イエンス・ラジエフスキー 2017.10 - 2017.12 (暫定)
- イエンス・ラジエフスキー 2017.12 - 2018.2
- ハイコ・ブッチャー 2018.2 (暫定)
- ロビン・ドゥット 2018.2 - 2019.8
- トーマス・レイス 2019.9 - 2022.9
- ハイコ・ブッチャー 2022.9 (暫定)
- トーマス・レッシュ 2022.9 -
歴代所属選手
- シュテファン・クンツ 1983-1986, 1998-1999
- クラウス・フィッシャー 1984-1988
- エリック・ウィナルダ 1994-1996
- ユルドゥライ・バシュテュルク 1997-2001
- メフディ・マハダヴィキア 1998-1999
- パウル・フライアー 1999-2004, 2008-2014
- トーマス・クリスチャンセン 2001-2003
- サンデー・オリセー 2002-2004
- ヴァヒド・ハシェミアン 2002-2004, 2008-2010
- サンデー・オリセー 2003-2004
- エドゥアルド・ゴンザウヴェス・デ・オリヴェイラ 2003-2006
- アレクサンデル・クナヴス 2004-2005
- ズヴェズダン・ミシモヴィッチ 2004-2007
- マルセル・マルトリッツ 2004-2014
- ファビオ・ジュニオール 2005-2007
- テオファニス・ゲカス 2006-2007
- イヴォ・イリチェヴィッチ 2006-2008
- ヤロスラフ・ドロブニー 2007
- アンター・ヤヒア 2007-2011
- スタニスラフ・シェスターク 2007-2011, 2014-2015
- 小野伸二 2008.1-2010
- クリスティアン・フックス 2008-2010
- ズラトコ・デディッチ 2009-2013
- アンドレアス・ルーテ 2009-2016
- ミヒャエル・エッサー 2010-2015
- ユミット・コルクマツ 2011
- 乾貴士 2011-2012
- ダニエル・ギンチェク 2011-2012
- クリストフ・クラマー 2011-2013
- レオン・ゴレツカ 2012-2013
- アレクサンドル・イアシュヴィリ 2012-2013
- 田坂祐介 2012-2015
- ミカエル・ラムブ 2013
- フロリアン・ユングヴィルト 2013-2014
- リヒャルト・スクタ=パス 2013-2014
- フェリックス・バスティアンス 2013-2014, 2014-2018
- ミカエル・フォルセル 2014-2015
- ミヒャエル・グレゴリッチュ 2014-2015
- ヤン・シムーネク 2014-2016
- マルコ・テラッツィーノ 2014-2016
- シモン・テローデ 2014-2016
- トビアス・ヴァイス 2014-2016
- ヤニク・ハベラー 2015-2016
- ナンド・ラファエル 2015-2016
- ペニエル・ムラパ 2015-2017
- アレクサンダー・メルケル 2016-2018
- マキシム・ライチュ 2016-2022
- ケヴィン・シュテーガー 2016-2018,2022-
- ディミトリオス・ディアマンタコス 2017-2018
- ドミニク・バウムガルトナー 2019-2020
- ルイス・ハルトヴィク 2020-2022
脚注
外部リンク
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